ラブレター
マリちゃんからの手紙
義明君へ
初めて義明君に会った時。
思わず義明君の顔を見て笑ってしまってごめんなさい。
初対面で失礼だよね。
でも義明君は嫌な顔をせずに笑って許してくれたよね。
その時から少しづつ義明君の事が好きになっていきました。
私が落ち込んでいる時は、私をそっと笑わせてくれて、
私が哀しんでいる時は、そっと慰めてくれた。
それから義明君と会うたびにどんどん好きになって、
義明君が居ない人生なんてあり得ないって思う様になりました。
そして今でも義明君が大好きです。
義明君が大好きです。
本当はもっと早く言うべきだったんだけど、
とうせ義明君を好きなんて言う女の子は私ぐらいだからって、
告白しないでいたらこんな事になっちゃった。
もっと早く言って、
デートしたり、
手を繋いだりすれば良かった。
でも、後悔はしてません。
だって大好きな義明君を守れたんだから。
こうして一度は生き返って、『大好き』って言えたんだから。
でも、ごめんね。私の事はあきらめて?
本当にごめんなさい。
優しい義明君には辛い選択かもしれないけれど、
ごめんね?
どうか、こんな世界に来ちゃったけど、どうか義明君には幸せに暮らして欲しいです。
本当にありがとう。
大好きです。
マリ
「この手紙は?」
俺がそう聞くとアニエスが答えた。
「義明の命の譲渡は成功したの。でも、命を譲渡するとそれに付随して、スキルとかレベルとかも一緒に譲渡してしまうみたいなの。それで、、、」
生き返った後、
俺宛に手紙を書いて、
俺のスキルで俺に命を譲渡したわけか。
しかし、俺はマリちゃんを諦める事が出来ない。
俺も手紙を書く事にした。
マリちゃんへ
本当にありがとう。
まさか俺の事を好きって言ってくれるとは思ってもみなかったよ。
正直自分でも、『自分が人間かどうか怪しいな』と思っていたからね。
そして、俺の事を助けとうとしてくれてありがと。
でも、この命はどうか受け取って欲しい。
どうか戦いからは出来るだけ逃げて、
少しでも静かに暮らして欲しい。
俺を助けてくれて本当にありがとう。
そう手紙を残して再び命を譲渡した。




