萩原 真二
萩原 真二
マジで憂鬱。
サイテーだよ。
まぁ、世間一般的には俺が最低だったようだが。
異世界に召喚されてスキルを一個もらったんだけど、名前が良くなかった。その名前は。
《生粋のストーカー》だ。
このスキルをばらされた瞬間に俺の日本での行動がばれた。
一応必死で否定したがダメだった。俺の居場所はあそこには無くなった。
「生粋のってどういう意味?」
と聞かれ。
俺は、分からないと言った。
「お前のスキルはストーカーなんだろ?それは良いんだよ!でも『生粋の』って変だよ!お前本当はヤバイんじゃあねぇの?」
と言われてしまった。
ハイ!
実はその通り。
趣味はストーカーです。パンツは盗んだ事は無いけれど。リコーダーは良くしゃぶってました。
ごちそうさまです。
「お前!パンツとか盗んだ事あんじゃねぇの?」
と聞かれ。
「それは無い!」
と言ったのが良くなかった。
それはって。
言ってしまった。
もちろん「それはって何だよ!何はしたんだよ!」
こうなってしまった。
それからクラスメイトにも、
国のお偉いさんにも言われて、
今は義明をストーカーしている。
もちろん全然つまらない。格好良くなってモテモテの男なんて何の面白味も無い。
つーか、ストーカーっていえば普通異性だろう!
何が悲しくて男を影から視なきゃいけないんだよ!
さっさとばれてしまえばこの任務も終りだろうけど、なかなかばれる気配は無かった。