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ブサメン転生  作者: ユタユタ
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ギルドにて。

ギルドにて。



ギルドで清算をすると思いがけず良い金額になった。

一時的に体力を上昇させる事の出来る丸薬の素材が高値で売れたからだ。ギルドで、

「いったい何千体のトロールを狩ったんだ?」

と聞かれたがスルーした。あと、

「マロンさんを知らないか?」

と聞かれたが頑張ってスルーした。

とりあえず。

「心配は要らないんじゃないかなぁ~?」

とは言っておいた。あんまり心配はさせたくないよね。

別に死んでしまった訳でもないし。


ギルドを出ると犬が俺に近寄ってきた。

灰色の毛の中型犬だ。

可愛いな。

手を伸ばすと嫌がらないので背中と喉さすってやる。

やべ~!すげー気持ちいい!

実はさ、前は俺。空前絶後のブサメンだったんだ。

それはもう、迷子の女の子が泣くのを止めて全力で走り出すぐらいの。

猫や犬も俺を恐がって?気持ち悪がって?

けっして近付いてくれなかった。

それが今、何の因果かイケメンになった俺は犬にも逃げられる事なくなって、ゆっくりとなついてくる犬を撫でることが出来た。

やべ、目に涙が溜まってきた。

あの日のオレよ!サヨウナラ!

犬の顔をごしごし撫でて、お腹を擦ってやろうと手を伸ばす。

「キャワン!」

犬が跳ね起きて、俺に向かって「ウ~!」と吠えている。

ん?痛かったか?

どれどれ、スキル『透明な心』をアクティブにする。

このスキルは対象のレベル、スキル、能力、状態。

全て見透す事が出来た。

もちろん人のプライベートを覗くのは決して良いことでは無いので必要な所だけ、必要な情報だけ読み取れるように訓練していた。

今回もHPや能力を見ないように訓練のつもりで、『透明な心』を発動する。

成功したようだ。

犬はあばら骨が折れているようだ、神聖魔法を唱え傷をいやそうする。と、この犬は精神汚染を受けているとこに気付いた。

神聖魔法で傷を癒し、精神魔法で精神汚染を解除してやる。

何で犬が精神汚染を?

精神魔法でといえば、最初この世界に来たときに受けた魔法だ。シャロンにこの魔法を使えば『マインドコントロール』のような事が出来ると教えてもらっていた。

クラスメイト達もそのような目に合っていないと良いけど。

皆大丈夫だろうか、犬が再び近付いて来るので顎の下を撫で撫でして、もう一度お腹を触ろうとする。

「キャワン!」

犬は飛び下がった。

あれ?傷が治ってないか?

もう一度スキル『透明な心』を発動。

状態見るが、、、。

傷は治っている、他にも別に異常はないな?

機嫌が悪くなったのかもしれない。

犬に手を振って宿屋へ戻る事にする。

が、後ろを振り返ると犬が付いてくるのが見えた。

しかし、犬を見ると『プイッ』とそっぽを向いてしまう。

なんだか怒っているようだ。人間味のある犬だな。

それから宿に付いても俺の後を付けてこようとして宿の人に追い払われていた。

すまんな、飼ってはやれんのだよ。


部屋に戻ると四人が俺の帰りを待っていたようで三人の幼女に抱きつかれた。

『誰得?』

と言いたくなる状況。有一の成人女性は残念ながら俺に抱き付いてはくれなかった。

無念。

「はいはい、おとうさんが帰ってきましたよ~。っと」

俺はそう言ってソファーに座る。

「義明?!どうだった?」

とアニエスが聞いてきた。

「結構良い金になったよ」

「うそぉ~。だってぇ?トロールでしょお?」

と少し舌ったらずなのはマロンだ。

「うん、『トロールの肝』が結構ドロップしたんだよ」

「聞いたことがあります!凄くレアなんじゃ無いですか?」

かしこまった口調なのはシャロンだ。

「そうなんだぁ~。肝がでたのぉ?凄いねぇ!」

「ふーん、で。いくら?」

「まあ、また一ヶ月ぐらいは働かなくて良いんじゃあ無いかな?」

「本当に素晴らしいですね。さすがでございます」

とってもかしこまったしゃべり方をするのがイリスさんだ。

この部屋にいる有一の成人女性だ。

なぜか成人女性だったマロンとアニエスの二人は魔法の力で子供の姿になっている。

「ちょっと暑くない?」

部屋の中に人が多いせいか暑苦しく感じる。

「窓を空けますね?」

シャロンが立って窓の方へと走った。

『ガラッ』と音がすると、澄んだ空気が部屋の中に入ってきた。

地球に居たときは東京に住んでいたが、こんな風に外の風を堪能することが無かった。

疲れた体に鼻からキレイな空気を送り込む。

全身の力を抜いてリラックスする。

『バサッバサッ!』

大きな茶色の鳥が突然入ってきた!

「うお!」

慌てて取り押さえようとすると、鳥が光って、さっきの犬に変身する!

「えぇ!」

さっき俺の後を付けてきた犬だ!

犬を取り押さえようとするが犬はソファーの陰に隠れて、再び光を放った!

そして光の中から女性が出てくる!

その女性には見覚えが、、、!

「マ!マ!マリちゃん!!」

マリちゃんがソファーの陰から顔だけ『ピョン』と出している!

「このぉ!責任を取れー!」

マリちゃんが叫んだ。

どゆこと?

マリちゃんだったのは、犬で、犬だったのは鳥?

しかも『責任取れ!』って?

どゆこと?どゆこと?どゆことおー!!!!

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