後悔
後悔。
マロンさんのとった方法はごく簡単な方法だった。
スキルを習得する方法は『見学』だった。
マロンさんが冒険者ギルドに来る鍛冶屋や、薬剤師に謝礼をするから見学させて欲しいと頼んでくれたのだ。
マロンさんオススメの鍛治屋さん。薬剤師さん。
どちらもとてめ素晴らしい腕をお持ちでした。
さすがここ王都で店を構える腕利き!
きっと涙が滲むような努力を年月かけて手に入れたのでは無いかと思います。
鍛治屋さんの腕にはいくつもの火傷の跡が。
薬剤師さんの頬には調剤に失敗した時についてしまったという、爛れの跡が。
その火傷の跡は力強く!
爛れの跡は美しく感じました!
そのお二人は善意で私のお願いを受けて下さり。
一つ一つ丁寧に色々教えて下さいました。
お二人の口から言葉が発せられると。
作業が進むと。
頭のなかでアナウンスが流れ、、、。
鍛冶スキル。薬スキル。
どちらも仲良くレベル8となりました。
「はぁ」
家に帰る途中何度目かのため息をした。
「ご免なさい。途中から調子に乗ってしまって、、」
シャロンが謝ってくれた。
ヤバイと感じた俺は途中で辞退しようとしたのだが、二人が作業が面白かったらしくついつい長居をしてしまった。
そして、この有り様である。
「いや、俺も途中で『もういいです』とは言えなかったよ」
しょうがないと思ってはいるのだけど。
「でも、義昭君?それが義明君のスキルなんだからそんなに気にしなくて良いと思うよ?」
「そうかな?」
「そうよ。だって、鍛冶屋の鍛冶屋のドワーフのおじさんだって、多分そういう生産系のスキルがあると思うよ?」
「そっか?」
「そうよ、自分のスキルを生かして得意な分野で活躍する。全然当たり前の事だよ」
そう言われてみればそうなのか?
確かに得意分野で活躍する方が効率が良いよな。
「ありがと、ちょっと楽になったよ」
俺を心配してくれる二人に手を引かれながら宿屋へと向かった。




