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幸せ
幸せ
空がうっすらと明るくなる頃目を覚ました。
自分は布団の中にいて、こんなの村に居たとき以来だ。
夢じゃ無いかと思うと、隣には義明様が居た。
あぁ、奴隷失格だ。
義明様より先に寝て、夜伽もせずに。
こんな体じゃあ義明様も嫌かな?
だって、とっても義明様はカッコいいんだもん。
優しく、しっかりとした、そんな顔立ち。
そして、それは心もだ!強くって、優しい。
この幸せを逃すわけにはいかない。義明様の布団にそっと潜り込んだ。
むむ、布団の中に何かいる。
おかしいな。人形なんて持っていたっけ。
まぁ、良いか。なんか暖かいし。
ぐっと抱き寄せる。
おふっ。
良いな、顔を擦り付ける。
毛がフサフサ良い感じ。
んー!人形サイコー!ん?人形?
おかしいな?これは、、、ちょっとゴツゴツした所がある。
ふむふむ。
もっとまさぐると。
ここは柔らかいな。うむうむ。良い触りごち。
さてさて。さらにまさぐる。ここは?
うん、ここは鼻かな。これは口か。
ん?口?
「アー!」




