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poison

作者: 氷。

怖い、どうしようもなく怖い。怖かった。

ただただ苦しそうな貴方を眺めていることしかできなくて、いや、眺めてすらいなかったのかもしれない。

刻一刻と待ち続けて、結果に安堵した。


私が何を恐れていたのかなんて、分かりきっている。貴方が居るなら、嫌われたって、何があったって構わない、何より怖いのは居なくなってしまうことだ。

小さな世界から、私の前から。

貴方の世界を蝕んでいた毒はどうやら少しは安心らしい、けど。

貴方を蝕む孤独は消えないのだろうか。

私じゃ何もできないのだろうか。

……駄目だ。こんな私では駄目だ。

ぐるぐると自己完結を繰り返して、黙っている私じゃ駄目なんだ。

そうだ、だから。私は。


大好きで大好きで仕方が無い貴方に、手を差し出して。想いを伝えて。笑ってみたりして。


そんな、私でいたい、から。

手を握ってくれると良いな、好かれていると良いな、笑ってくれるかな。


なんて。

私は貴方に求めてばかりで、何かを与えたことなんてあっただろうか。

どうせ求めてしまうんだったら、そうだな。

思いっきり、甘えてはくれないだろうか。

素直に、私に求めてほしい。

それぐらいのことしか言えないから、呆れるかもしれないね。

でも、それで良い。


貴方の鎖を握ってしまうのも悪くは無いかもしれないけど、それじゃあ報われない。

どうせなら首輪まで引きちぎって、一緒に野良犬にでもなってみようか。

貴方が動けなくなったんなら、私は手を引いたって、隣で待っていたって、いっそ止まったその場所で過ごしたって良い。

とどのつまりは、貴方が一緒なら何だって良い、そんな単純な気持ちだ。

そろそろこの気持ちに名前を付けてみようかと思うようにもなったから、普段は流石に恥ずかしいこともこの場で呟いてみようか。


きっと、いつまでだって愛してる。



……やっぱり、ふわふわしててもいいかな。

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