見上げた空の色が
見上げた空の色が灰色ならよかったのに
グラサンでも付ければ良かったのか
目がさめるような青に見下ろされ
眩しい世界の 喧騒に取り残される
空があまりに青いと
自分は 異質な存在だと宣告された気になってしまう
すべてが個性となった時代は過ぎ去って
残ったのは個性という名の欠点だった
己の未熟さを恥じるにはあまりに遅すぎて
世界はいつの間か 青に透ける
帰りたい 帰りたいよ
私のいる世界に
どこに 行ったら救いがあるの
過去の礫 すべてが降りかかっている
見上げても 空は依然として青 青 青