奴等は運が悪い? マネー・ゲームも程々に
エミリアが来日してから二日後のある日。丁度お昼時ともあってか人通りがいつにも増して多い繁華街の車道を、戒斗の駆る真紅のスポーツセダンは疾走していた。一昨日と同じく助手席には琴音、後部座席にはエミリアが座っている。
「次はどこへ連れてってくれるのかしら。戒斗?」
窓の外を流れる景色を眺め、エミリアは言う。
「どこってなぁ。というかお前、仕事はいいのかよ仕事は」
「正式な着任は明日からよ。今日までぐらい、観光を満喫したっていいじゃない」
「はいはい……」
戒斗は素直に諦めた。昔のイメージ通り、彼女はオン、オフの切り替えが激しい性格だった。仕事中は確かに有能ではあるが、オフになった途端これである。
「じゃあさ、時間も時間だしお昼でも食べに行かない?」
「お、たまにはいいこと言うじゃねえか」
「私も賛成よ」
琴音の提案に乗っかる二人。そうと決まれば話は早い。確かこの近くに良い麺類の店があったはずだと思い、戒斗はハンドルを切る。
店へは数分で到着した。そこそこ広い駐車場のある、和風建築のような店構えだった。
「ここは何の店なんだい?」
その店構えを見て、エミリアは目を輝かせている。ある意味ではステレオタイプな反応だ。
「ん、ああ。うどんやら蕎麦やらだな。生憎チェーン店だが、味は保証するぜ」
戒斗は手近な駐車スペースに車を停める。降りたところで、財布の中身が心許ないことを思い出す。困ったな、と思いつつ周囲を見回すと、都合のいいことにうどん店の目の前に銀行があった。
「悪りい二人共。ちょっと金降ろしてくるから待っててくれ」
琴音とエミリアを車内に残し、戒斗は横断歩道を渡り銀行に入る。入り口付近のATMで手早く引き出しを済ませ、紙幣をウォレットチェーン付きの長財布に突っ込む。
「大人しくしやがれぇ!」
さて帰ろう、と戒斗が銀行を出ようと振り返った瞬間、背後から罵声が聞こえてきてしまった。まさかな、と呑気な思考を浮かべたが、身体は条件反射で後ろに飛び退き、ATMの陰に身を潜め、様子を窺う。
「ヒ、ヒィ! 命だけはぁ!」
「うるせえ黙れぇ! 金だ、金を出せッ」
「……マジかよ」
予想通りの光景に、思わず独り言を漏らしてしまう戒斗。
ATMある出入り口付近の奥――振り込みなどの各種窓口のある広間の、丁度真ん中。目出し帽を被った明らかに強盗な男が三人、長い窓口カウンターに空のボストンバッグを叩きつけて叫んでいた。招かれざる訪問者の突然の来襲に、勤務していたスーツ姿の銀行員達は慄き、運悪く居合わせてしまった客達は恐怖におびえていた。
案の定、というべきか、彼らは銃を手にしている。一人はソ連製の突撃銃、AKS-47――いや、銃口先端のスパイク型銃剣を見るに、中国製のコピー品である56-1式自動歩槍であろう――を持ち、その銃口をたまたま窓口に立っていた四十代ぐらいの男性銀行員に付きつけている。それと背中合わせになるような形で、居合わせた客達を脅し、人質に取っている男はロシア製のマカロフ自動拳銃。大方、アジアルートで密輸された粗悪品だろう。最後の一人、たった今カウンターを乗り越え事務スペースに入っていった男は……この中ではある意味異質なドイツ製の高品質な短機関銃、MP5A5を携えていた。
「これって、俺が片付けないとマズい感じかねぇ」
憂鬱だと言うように小声でひとりごちた戒斗は、ポケットに入れておいたエマーソン社製のスーパーカランビット――カランビット・ナイフと呼ばれる、グリップに空いた指通しの穴と、鉤爪のように湾曲したブレードが特徴的な、東南アジア由来のファイティング・ナイフ――を左手で抜き、グリップに収納された刃を片手で展開し、逆手に構えた。
「琴音ちゃん、幾らなんでも戒斗の奴遅すぎやしないか」
「そうですね……下ろしてくるだけにしてはちょっと遅いですね」
不審がっているエミリアに、琴音も同意する。
「まさか攫われちゃったとか……」
琴音が呟く。
「アイツに限ってそれはない」
「ですよね」
二人は窓越しに、戒斗の入っていった銀行を見る。そこそこ大きな、白く塗装された鉄筋コンクリートの建物だった。その前に、何やら人だかりが出来ている。それも数人とかではないレベルの、だ。
「……ちょっと様子見てくるわ」
神妙な表情で、エミリアは車から飛び出す。
「ちょ、ちょっと待ってください! 私も行きますって!」
慌てて琴音も、走るエミリアの後を追った。
二人が丁度銀行の目の前まで辿り着いたタイミングに、白と黒のボディカラーと、天井の赤色灯が嫌でも目を引くパトカーがやかましいサイレンを響かせ到着した。それも一台や二台ではない。数えられただけで十台は居る。その数に圧倒され、琴音とエミリアの二人は思わず進むのを止め、立ち止まってしまった。
「あ、高岩さんじゃないですか!」
パトカーの一台から降りてきた見覚えのある人物を見つけ、琴音は声を掛けた。
「ああ。誰かと思えば傭兵坊主の助手ちゃんか」
琴音に話しかけられた人物――無精髭に不幸面、更にはくたびれたスーツという、マイナスイメージに脚が生えて歩いているような刑事、高岩 慎太郎は気怠そうな声色で返した。
「こんなところで会うとはまあ……」
「高岩刑事、ですか」
歩み寄り、高岩に話しかけ敬礼をするエミリア。高岩もそれに習い、軽く敬礼で返す。
「そういえば奴とは知り合いらしいですね。エミリアさん。観光でも?」
「ええ。ところで、一体何が……」
「強盗、らしいですよ」
「「強盗ッ!?」」
琴音とエミリアの二人が思わず叫んだ驚きの声が重なって響いた。
「勘弁して貰いたいですよ面倒な……って、そんな驚くことですかね」
「驚きますよそりゃあ! 居るんですよ! お金を下ろしに!」
怠情の滲み出た口調の高岩に、凄まじい剣幕で琴音が詰め寄る。その勢いに圧倒され、高岩は思わず咥えたばかりの煙草を取り落しそうになった。
「っとっと。居るって、誰が?」
「戒斗がですよ! 戒斗が中に居るんですッ!」
「はあ!?」
驚く高岩は、今度こそ煙草を地面に落としてしまった。
陰から陰へ、強盗犯達の死角を縫うように動き、戒斗は人質に取られた一般客の中に紛れ込んだ。立ち振る舞いを見ている限り、彼ら強盗犯は銃を持っただけの素人だ。その程度の人間の目を欺くなど、戒斗にとっては造作もないこと。
左手に持ったスーパーカランビットを腕の陰に隠し、機を待つ。
「あぁ!? たったこれだけかぁ!」
56-1式を携えた男が、空いた左手をカウンターに叩きつけ、目の前に立つ壮年の銀行員に怒鳴り散らす。
「すみませんすみませんッ! 今はこれだけしか……」
「やかましいッ。金庫に案内しろッ」
「そっそれは……」
「殺されてえのか!」
「はっはいぃ」
銃口を突きつけられた銀行員は止む無く、といった様子で、他数人の同僚を引き連れ、金庫があるであろう銀行の奥へと消えていった。それに続く、56-1式を持った男と、MP5を携えた男の二人。
「お前は人質共を見張っとけッ」
「へいへい」
金庫へ向かった二人へ返事をした強盗犯は、マカロフを突きつけたままニヤリと笑い、手近に居た女性客の襟首を掴んで引っ張り寄せる。
「やめてください! 放してぇ!」
「へへへ……中々上玉じゃねえかコイツ」
「やめてぇ!」
舐めるように、強盗犯は女性客の全身を見回す。成程、言われてみれば確かに美人な方だ。と戒斗は変な共感を抱いてしまった。
戒斗はハァ、と溜息を吐き、脚の筋肉に意識を集中し、、床を蹴った。
無抵抗のはずの人質の中から、突然飛び出してきた戒斗に驚愕の表情を浮かべるが、強盗犯はすぐに女性客を突き飛ばし、一歩下がってマカロフを構える。素人にしては良い判断だ――だが、遅すぎるッ!
「ハァッ!」
丹田に力を込め、右脚の先から気が放出されるイメージで一気に振り上げる。鋭い蹴りを喰らった強盗犯の右腕は投げ出され、滑り落ちたマカロフが遠くに落ちた。
「畜生ッ」
強盗犯はバックステップで戒斗から距離を取り、明らかに安物臭いチープな外観の、刃渡り15cm程のナイフを抜き放つ。順手で握ったソレを戒斗に叩きつけようと振りかぶった。
「甘いぜ!」
戒斗は振り下ろされる強盗犯の手首を右手で掴み、手前に思い切り引っ張る。バランスを崩した強盗犯の身体が引き寄せられる。戒斗は左手で男の手首を掴み直し、フリーなった右手でチープなナイフを叩き落とした。それを脚で滑らせ遠くに追いやる。ついでに脚を引っ掛け、強盗犯を前のめりに転倒させてやった。
「舐めやがってぇ!」
強盗犯はなおも立ち上がり、抵抗を試みようとする。迫り来る拳を掴み取り、受け流す。人差し指をリングに通したスーパーカランビットを素早く一回転させた後、戒斗は上方から叩きつけるように、半回転させたスーパーカランビットの切っ先を男の腕にめり込ませた。回転の遠心力に、振り下ろされる力が加味された刃は容易に肉を突き破り、骨にまで達する。
「うわああああ!!」
別に致命傷でもなければ、深い以外大したことない傷なのだが、強盗犯の男は痛みと流れ出る血に恐れ、恐怖の叫びを上げた。
「どうした!?」
奥から、ドタドタと二つの重い足音が向かってくる。金庫に向かっていた残りの二人が騒ぎを聞きつけたのだろう。戒斗はチッ、と舌打ちをしつつ、スーパーカランビットをポケットに戻し、背中のSOBホルスターからキャリコM950A機関拳銃を抜き、初弾装填。
「なんだテメェは!?」
先に戒斗の姿を見つけた男がMP5を構えるのと、戒斗の持つキャリコの銃口が捉えるのは同時だった。
「ったくよぉ」
何の躊躇いも無く、戒斗は引き金を絞る。
「俺はただ単純にな」
キャリコの銃口から連射で濁流のように放たれる9mmルガー弾は、咄嗟の判断で床に伏せた強盗犯の頭上を掠め、その背後の開け放たれた扉の向こう。コンクリートの壁に叩きつけられ弾痕を穿つ。
「うどん代を下ろしに来ただけなんだよォォォ!!」
刑事としてのエミリアが高岩と対策を話し合っている最中、唐突に銀行内から銃声が響いた。
「なんだ!?」
「まさか人質を撃ちやがったのかあの野郎ッ」
「いや待て、高岩さんが言ってた傭兵かもしれん!」
予想外の事態にどよめく警官達。それは高岩も例外ではなかった。が、その騒ぎの中で琴音とエミリアだけは肩を落とし、呆れた表情を浮かべていた。
「戒斗の奴、やっぱりドンパチ始めたわね……」
「ええ、やっちゃいましたねやっぱり……」
ハァ、と溜息を吐く二人。
「ちょっと私も行ってくるわ」
呆れかえっていたエミリアが、銀行の正面入り口に向かって歩いていく。
「行ってくるって、まさか中に!?」
琴音は止めようとするが、エミリアに制止されてしまう。
「あー大丈夫大丈夫。戒斗を自重させるだけだから。アイツのことだし、下手すると犯人皆殺しにしかねないでしょ?」
「それは……うん、あり得ますね」
「だろ。だから適当なタイミングで止めに行かないとな」
「じゃあ、私も行きます」
小走りでエミリアに追いつき、並んで歩く琴音は言った。
「いやいや、危険すぎるからやめておいて」
「一人より、二人の方が良いでしょ?」
琴音の言葉に、エミリアは妙な既視感を覚える。
――待て待て。一人より、二人の方が良い。そうだろ、エミリア?
「……ハァ、分かったよ。好きにして頂戴」
結局、エミリアは折れた。
「じゃ、行きましょうか」
「類は友を呼ぶ、か……」
「? エミリアさん、何か言いました?」
「いや、なんでもないわ。それより早くしないと、真面目に命が危ないわよ」
今よりも早足で、エミリアは銀行へと歩いていく。
「誰の、ってねぇ……」
「ええ。命が危ないわ。人質のね」
「チィッ……」
厄介な状況になっちまったな。と戒斗は心の内で毒づく。MP5を持っていた男は肩をブチ抜いて戦闘不能にしたはいいが、最後の一人がどんな行動をしたかと思えば、持っていた56-1式を投げ捨て、予備で持っていたトカレフ自動拳銃を銀行員のこめかみに押し付けてやがる。
「さぁオイどうした! 銃を捨てろ!」
「ッ……」
「さっさと捨てろ! この女が死んでもいいのか!?」
更に強く、拘束した女性銀行員のこめかみにトカレフを押し付ける強盗犯。しかし、戒斗はキャリコの銃口を強盗犯に合わせたまま、外さない。
「ほっ、本当に殺すぞ!」
「やめて!」
死の恐怖に、女性銀行員は怯える。だが、戒斗は冷たい瞳のまま、銃口を外さない。
「い、いいんだな……」
強盗犯がゆっくりと、ハーフコック状態だったトカレフの撃鉄を親指で起こす。
「――やってみろよ」
「何?」
「やってみろって言ってんだ。俺がお前の眉間に風穴を開けるのが早いか、お前がその娘の頭をスイカみてえに粉々にするのが早いかだ」
戒斗は冷酷な瞳のまま、引き金に指を掛ける。
「お前、正気か……」
足元に転がる、先程カランビットを腕に叩きつけた戦闘不能の強盗犯が苦悶の混じった声で言う。
「黙れ」
発砲音が一発響いた。宙を舞う9mmルガーの空薬莢に、キャリコから舞い立つ微かな白煙。
「うぐぁぁ……」
太腿に弾を貰った強盗犯の男は、再びうずくまり、何も言わなくなった。
「く、狂ってやがる……」
トカレフを突きつける男が、思わず口から畏怖の感情が混ざった声を放つ。
「さて、と。俺はその人質がどうなろうが知ったこっちゃない。ただ、お前の醜い眉間を正確にブチ抜く自信はある」
「何を言ってやがる!?」
「つまりは、だ。お前はどうやったって死ぬんだよ。今、ここで俺に撃たれて」
「ち、畜生おおおお!!!」
自棄を起こした強盗犯は今まで人質にしていた銀行員を突き飛ばし、マカロフを戒斗に向ける。
「殺してやる!」
男が、震える手でマカロフを発砲。しかし弾は逸れ、戒斗を掠め天井に突き刺さる。
「クソッ、クソッ、クソッ!!!」
次々と放つが、一発も戒斗には当たらない。すぐにトカレフはホールドオープンした。
「なんで、なんで当たんねえんだ!」
涙目になって、強盗犯の男は弾倉を交換する。
「ビビッてちゃ当たらねえぞ?」
嘲笑うように言い放つ戒斗。
「だっ誰が手前なんか!」
「じゃあその、震える両手はなにかなぁ」
「手前なんか怖かねえ!」
男は叫んで、マカロフを構える――が、すぐさまその左肩を撃ち抜かれた。
「うわあっ」
「オイオイ、その程度か? わざわざ左肩狙ってやったんだからよ」
戒斗は片手でキャリコを構えたまま、冷徹な瞳で男を見つめる。
「痛てえ……痛てえんだよこの野郎おおお!!」
血の流れる左肩を無視し、男は片手でマカロフの銃口を戒斗に合わせる。その手は既に震えが止まっていた。戒斗は一瞬、目を細める。
「ぶっ殺してやらあああ!!」
人差し指に力を込め、男は雄叫びを上げる――が、それはすぐに、巨大な銃声に掻き消された。
「うわああ!!」
右手を押え、転がる強盗犯の男。吹っ飛んだマカロフが壁に当たり、床に落ちた。その鉄製スライドの側面に、巨大な弾痕が浮かんでいる。
「――よしなさい。多分、指二、三本は折れてるから」
マカロフを叩き落とした銃弾を放った張本人――エミリア・マクガイヤーが冷徹に宣告し、正面玄関から堂々と入ってきた。その右手に握られているのは、ドングリのような.45口径弾を放つ凶悪なカスタム・ガバメント。ハンド・キャノンとも呼ばれるその拳銃の銃口から漂う白煙をフッと息を吹きかけて飛ばしたエミリアは、銀行内の凄惨な状況を見るなり苦笑いを浮かべた。
「あらあら。また随分と派手に暴れてくれたのね、戒斗?」
「不可抗力だッ」
「うわあ……派手にやったねえ戒斗」
後から入ってきた琴音も、エミリアと同じような反応をする。
その後すぐに突入してきた警察に戒斗は事情を説明し、何やら後日感謝状がどうたらとかいう話をされた。正直どうでもよかったが、一応は貰っておくことにする。現場に現れていた高岩と二、三言交わして、戒斗は二人を連れて一目散に立ち去った。本来の目的である、うどん点に向かって。
「もうちょっと居ても良かったじゃないの」
エミリアが不服そうに言う。
「やかましいッ。こちとら腹が減ってる中で暴れさせられたんだッ」
そして三人は、やっとうどん店に入店することができた。半セルフ式であるらしく、注文を取られ、それに応じた麺が樽のような容器に入って出てくる。つゆやら葱やらを調達してから、最後に会計する形だった。
三人共、同じ釜揚げうどんというチョイス。しかし戒斗だけは特盛りだった。空腹状態であれだけドンパチしたのだから、当たり前といえば当たり前であるが。
湯の張った容器から箸でうどん麺を取り、つゆに漬けて啜る。中々にコシが効いていて、歯ごたえが良く、かつ柔らかい。つゆの味も良いモノだ。麺の暖かさが何故だか妙にありがたく戒斗は感じた。
「ところでエミリア」
麺を啜りながら、隣に座るエミリアに戒斗は話しかける。
「何よ」
「明日から仕事なんだろ? だったら俺達は何をすればいいんだ」
「うーん、まあとりあえず、捜査に協力してくれるらしい捜査一課の人と会ってみて。その後は私に付いてきてくれればいいわ」
「へぇ、捜査一課ねぇ……まるでどこぞの刑事ドラマだな」
「あら? 一応私、本物の刑事なんだけど?」
悪戯っぽく笑うエミリアは、一年とちょっと前と何一つ変わらなかった。が、何かが違う。何一つ根拠はないが、何故だか戒斗の脳裏に、そんな考えがよぎってしまった。




