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下ネタは慎みましょう

 ※下ネタ注意。

  下品です。苦手な方は逃げてください!

 

 こんな可愛い子の口からせ……性交って!! 意味分かって言ってるの!?


「ちょ、何がどうしてそうなるんですか!!」

「血が薄くとも竜族の体液を体に馴染ませれば同じ効果がある」

「え……。そう…なの?」

「そうだ」


 淡々とした口調で私に説明をするリーリアス王子。それでも彼の足は止まらない。向かっている方向は明日まで私に貸してもらえることになっている客室。いや、まさか……本当に?


「いや、でもだからって……」

「それが嫌なら唾液交換だけでも効果はある」

「唾液って……キスってこと?」

「そうだ。一番効果があるのは血液を飲むこと。次は胎内に精……」

「いい!! その先は言わなくていいから!!」


 お願いだからお綺麗な顔してそんなこと言わないで!!

 真っ赤な顔で困惑している私を見上げ、リーリアス王子が真剣な顔をする。そんな大人の男の人みたいな顔しないで。どうしたらいいのか分からなくなるよ。


「なんなら血を飲むか? カノン。お前の為ならどれだけ血を流したって構わないぞ」

「そんなのダメに決まってるでしょう! わざと体を傷つけるなんて……」


 すると途端に彼の口の端があがる。あれ? 何この表情。してやったりみたいな……


「きゃっ!」


 いつの間に客室に着いていたのか。押し倒されて、気づけばベッドの上。そして目を白黒させている内に私に跨るリーリアス王子。あ、またあの顔してる。私が苦手な、男の人の――


「や……、待って……」


 近付いてくる彼の顔を押し返そうと手を伸ばすがあっと言う間に掴まれ、ベッドの上に縫いとめられてしまった。

 唖然としている間に唇が塞がれた。柔らかい唇が押し付けられ、何度も吸われる。息苦しくなって口を開けば、途端にぬるりとした物が咥内に侵入してきた。たどたどしい小さな舌が口の中を這いずり回る感覚に背筋がぞくぞく。ぶるっと体を震わせると、手首を掴んでいた彼の手が指と指を絡ませて私の手と繋がる。こんなの……恋人同士みたいだ。


「待たない。時間が惜しい。カノンには少しでも多くの体液を摂取してもらわねば。血を飲むことを拒否したのだ。ならば方法は唾液交換か性交のみ。今はキスだけで我慢するから大人しく受け取れ」


 え〜〜〜!!! 何なのその上から目線!! いや実際偉いんだけど、そうじゃなくって――


「んっ……」


 考えている間に再び唇と唇が重なる。混乱と羞恥と体を襲う感覚に何も考えられなくなって、結局抵抗することが出来なかった。

 

 っていうか、そもそも私結婚するって言ってないのに〜〜〜〜〜!!!!

 

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