7話
藤宮と別れ、俺たちは教室に帰ってきたら
「おい、どういう知り合いなんだよ!」っと俺はクラス中の男子から聞かれた。
神崎のほうも女子に囲まれていて同じようなことを聞かれていた。
「ちょっと昨日ありまして…あの人は1−Bの藤宮さんだ。」
「B!あの綺麗な人が?昨日お前午後いなかったよな…まさかBの人に喧嘩売ったのか?お前は…いや、つきまとって怒らせたのか?こっちのほうが可能性あるな。どうなんだ?」
「ちょっとあったんだよ」
「なあ、教えてくれよ〜」っと騒いでいるとクラスに桜先生が入ってきた。
「はぁ〜い、ちゃっちゃと自分の席に座ってぇ〜。魔法ぶっぱなすよ〜」
みんな自分の席に戻り静かになった。みんなやけに素直だな〜昨日なんかあったのか?
「昨日話した通り、今日の午後から専門授業が開始します。人数制限とかアーティファクトから自分の希望と違うとこになってしまったかも知れませんが、なるべく希望にそうようにしました。」
は?専門授業?なんの話だ?
「ああそういや、昨日祐樹はいなかったもんな。あの悲劇見てないのか、あのウニョウニョ…だぁー、嫌なもん思い出しちまった。まあ午後からいつもとは違うんだよ。」
何があったんだ、ウニョウニョって一体?
「今からデータ表渡しますから、それを見て自分の行くとこ確認して、午後の授業の先生に渡してくださいね。それでは一人一人渡しますね〜」
桜先生が名前を呼び教壇でデータ表?を一人一人渡していた。
「はい次、大沢く〜ん」
俺が呼ばれた。まあ教えてくれるだろうと俺は教壇まで行った。
「あの〜桜先生?よく分かってないんですが…」
「ホイどうぞ。昨日サボったから勝手に決めたよ。これからは授業サボらないでね!!」
どうやらまだまだご立腹らしい、そしてなぜか俺はクラス中から睨まれていた。ウニョウニョのせいか?
「はい次、神崎さ〜ん」
次へいってしまったのでわけ分からず。俺は席に帰りデータ表?ってやつを開いた。
何々?体術D、魔法D、アーティファクト不明、存在感普通、そして『前衛攻撃型』と書いてあった。
「前衛攻撃型?なんだこれ?」
「え!祐樹さん前衛だったんですか?残念です、一緒になれれば良かったのすが…」
「いや、その前に専門授業ってなんだ?」
「祐樹、前衛が午後からの授業先だ。前衛攻撃型、正面から堂々と魔法でぶちあたる戦いをするところらしいぞ。」
「へー、んじゃ他にも何かあるのか?」
「後方攻撃型、俺の行くとこだな。まあその名の通り遠距離から魔法を放って戦いするとこだな、俺のアーティファクトはなんせ銃だし。」
「私は特殊型でした。特殊型は簡単に言えばよくわかりません、人数も少なくて。個人によって全く違うみたいですし、みなさんとは違う感じです。」
「そんなとこになったのか?薫。なんでそんなとこにしたんだ?」
「いえ、私は祐樹さんが特殊だと思ったんで特殊に出したんですが…私のだけが特殊型なってしまったんですね…誰ですかね…祐樹さんを前衛に推したのは…ソレさえ分かれば……ふっふっふ…」
薫に一瞬黒い何かが見えた気がしたが、気のせいだったか?
「……確かに神崎のアーティファクトは龍のタロットカードだしな〜特殊でもおかしくないか…」
ふむ、確かに薫のアーティファクトは特殊だし仕方ないか。あれ?でも
「じゃあ俺の指輪は?特殊じゃないのか?」
「多分ですが、性格から祐樹さんは前衛型なんだと思います。その人が前衛向きなのでアーティファクトも前衛タイプなんじゃないかとの判断なんだと思います。…一体誰ですかね?その判断したのは?もれなく送り物をしてあげますのに……ふふ」
「確かに俺は前衛で殴ってるほうが性に合うかもしれん。」
ミステリーサークルを作ったかもしれないアーティファクトだしな、俺の。
「まあ別のもあるが、俺たちの中にはいないし、大体分かるだろ。午後からは別々かぁ〜」
そっか俺たち別々なんだな〜
「はぁ~い、みなさん自分の専門のとこ覚えましたね。午後からその指定した教室に向かってくださいね~。はいココからは午前の授業です、みなさん始めますよ~。」
午前の授業が始まった。
「ではみなさんは、アーティファクトなどから自分の属性わかりますね。魔法は基本的に火、水、風、土。しかしこの4系統には得意不得意があるんですよ~」
いや俺、自分の属性さっぱりわかんないんだけど…
「火を例にあげると、火は風には強いけど、土には弱い、水とは反発しあう。図にするとこんな感じになるんです。」
火→風
↑×↓
土←水
「まあこれも一概には言えないんですけどね。普通火に風が吹けば、火が風のおかげで大きく燃え上がりますが、突風など風が強ければ火は消えてしまうように。単に少し相性が悪いというだけです。」
藤宮は水使ってたし、風には相性悪いんだな。グリフォンどう見ても風属性だったもんな~
「まあそれ以外に戦闘スタイルによっても変わってきますね。前衛などの真正面で戦うのではなく、狙撃など遠距離での魔法攻撃などだとまた変わってきますし。」
なるほど…さらにグリフォンと戦闘スタイルまで相性悪かったのか、真正面から戦うはめになってたしな~
「さらに二人などのタッグで戦う場合でも変わってきますね。2人だと普通、前衛と後衛に分かれて戦ったりしますね、前が時間を稼ぎ、後衛が強い魔法で決めるってのが定番ですね。」
あーグリフォン時、藤宮はこれがしたかったのか…俺が何もできないから囮でなんとかしたわけだ…
俺って弱いな~って思いながら授業は進んでいった。
「昼飯だぁ~!」
俺の隣のバカ(文也)が叫んでいた。
「確かに昼だが、叫ぶほどか?まあ食堂いこうぜ」
「ええ、そうしましょ。コレは置いていき、私達だけでいきましょ。」
「おいおい神崎、コレはないだろ、コレは。まあ昨日の今日だし、今日は三人でいこうぜ。」
そのときガラッとクラスの扉が開いた。
「ちょっと、おっじゃまっしま~す!」
クラスの扉が開いて勢いよく人が入ってきた。
「このクラスに大沢君と神埼さんいるよね~?どこにいま~すか?」
クラスのみんながコッチを見た。それを見て入ってきた人物は俺たちをロックオンした感じがした。
「君が大沢君?そして神崎さん?」
いつの間にかクラスに来た人物に目の前まで接近されていた。
「ああそうだけど…どちらさん?」
「ああ忘れてた、わたし2年の『白銀茜』。よろしくね!わたし大沢君と神埼さんに頼みがあってきたの。」
2年の白銀さんは金髪で瞳が青のちょっと背が小さく西洋の感じの人だった。
なにやらまた騒ぎの予感がした。
にゃあプーです。急いでいたので誤字脱字あるかもしれません、気づいたら報告を。読んでくださった方、ありがとうございます。