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31話

 Cグループの日は誓いのとおり購買で食料を買い込み、それ以外は部屋から一歩もでなかった。途中文也がノックとかしてきたが居留守。文也の背後に誰がいたか分かったもんじゃない、開けた途端俺が捕らわれる可能性だってある。

 そのまま一日過ごし、今日はDグループ、文也の試合がある日でもある。正直部屋から出たくはなかったが文也を少しでも応援してやるかと思い、外に出ることにした。茜先輩の鬱憤も誰か(卯月あたり)が発散しているだろうし大丈夫だろう。

 今更ながら文也が魔法使ったとこを見たことが無い気づいた。アーティファクトが白色だから多分属性は風だと思うが、抽選ですら魔法を使っていなかった。普段からいたにもかかわらず、二対の銃、後衛攻撃型ぐらいしか分かってない。

 闘技場には俺は一人で足を運んだ。Dグループは4人しかいないので、闘技場は閑散としていた。4人の友人の10人程度。その中に北枝ももちろんいる、その隣に薫まで座っていた。

「おはようさん、薫、北枝。」

「おはようございます、祐樹さん。」

「…ん…」

 北枝は分かるが薫まで来ているのは少し意外だった。そのことを薫に聞いてみると、今日俺が此処に来ることを確信していたからだそうで・・・俺言ったかな?態度でも示したかな?全く覚えてないけど。


 文也が出るのは第2試合、第1試合目は数分であっさりと終了し、今は文也がフィールドで準備している。

「北枝、文也の魔法みたことあるか?」

 朝気になったことを一番文也のことを詳しそうな人物に聞いてみた。

「…ある…」

 その一言だけ返ってきた。

「そういえば私も見たことありませんね。」

「そうか、文也も俺達が見たことないだけで、普通に魔法使ってんだな」

 そう俺が話すと

「…1回しか見たことない…」

「それはどういうことだ!?」

「…魔法を使ったのは後衛の初日の狙撃だけ、それ以外の日は実弾系を使ってる。私は質問したことがある、なぜ実弾を使っているの?っと、するとお兄ちゃんは魔弾だと魔法の力で方向などを途中で変えられるし、何といっても爆発して的の何処に当たったか分からない。己の狙撃の命中力を上げるにはペイント弾のような実弾のほうが良いと言い、それから魔法を使ったとこを見たことが一度もない…」

 文也の意見も分からないでもないが…北枝ですら1度だと意図的に隠してる可能性が高いな。あいつは何がしたいんだ?

 闘技場のフィールドが光だし、俺と同じ樹海のステージが現れた。狙撃するにあまり向いていないステージだ、木々はかなり生えているため姿を隠すには向いているが、逆に狙うときには邪魔になってしまう。丘などにあがれば狙えるかもしれないが、フィールドの中央の1つしかないし相手も索敵のため目指したりする。

 それなのに試合開始とともに二対の銃を手に持ち文也は何の迷いもなく森に入っていった。文也の後ろを1台のカメラが追っていが、文也は森の中を走っているだけのように見える。

 まだ両者ともに接触はしていない、文也はフィールドの左側、自分の開始地点に近い森をグルグルと回るようにさ迷っている。迷ったのか?あいつ方向音痴だったか?

 相手側は丘の上まで到達し文也を探している。

 文也が急に足を止めた。相手を目視でもしたのか、一直線に相手のいる丘へ向かっていく。それに相手も気づいたのか、丘を勢いよく下っていく。

 まず先制は文也、伊達に銃は持っていない。ある程度の距離で文也は足を止め、右手の白い銃を相手に向ける。すると銃口に魔法の白い小さな球体が現れ、文也がトリガーを引いた。白い球体は物凄い速さで飛んでいくが相手も発射と同時に方向を変えて動いたため外した。相手に当たらなかったとみるや文也はたてつづけに3連発魔弾を相手に放った。それに対し相手は急停止し3発をやり過ごし、また文也に向かってきた。その後も文也は連発で放ったが、相手は最初は動いて避けるなどしていたが、近くになると避けるのが辛くなったのか近くの木に隠れることによってやり過ごした。

 場が硬直した。文也は相手が隠れている木に照準を合わせたまま動かない。相手も木に隠れて様子を窺いながら木から出てこない。先に動いたのは文也、今まで最初に止まった場所から動かなかったが、相手が隠れている木に照準を向けたまま相手と距離を開けるように走りだした。それを見た相手も木々を文也との間に入れながら追っていく。

 文也は度々後ろ見ながら、牽制なければならないので徐々に相手との距離が縮まってきた。自分の射程距離になったのか相手も仕掛けてきた、複数の水の玉が身体の周りに浮かびあがり、水が尖った形に変化し同時に文也に向けて飛ばしたきた。文也も水の矢に対し何発か魔弾を放ちながら木に隠れた。それでも文也は何個か当たったのか、服が切れていたりした。でも文也の口元は少しだけ笑っていて、どこか楽しそうだった。

 突然相手の隠れている木の真横の茂みから白い小さな魔法玉が飛んできた。思わぬ方向から飛んできたため対処できず相手に直撃した。直撃したことにより隠れていた木から飛び出るように出てきたが、文也はまるでそこに出てくるのを知っていたように木から絶妙なタイミングで飛び出し、出てきた相手に向かって何発も白い弾丸を放つ。相手も文也が放った最初の何発かはもらったが、持ち直して障壁を出して魔弾を防ぎながらまた別の木の後ろに隠れた。そして息をつく暇もなく、文也のいる逆方向の何処からか魔弾が飛んでくる、相手はそれを防ぐが文也は攻勢をやめずたたみかける。相手は前方からの文也が放つ魔弾と後方からの出所が分からずの数々の魔法玉に翻弄され、とうとう耐え切れず勝負は文也に軍配があがった。


どうもにゃあプーです。

気づけば戦闘シーン3連発!そして3個目の戦闘は銃という、今まで描いたことのない戦闘にかなり苦戦してしまいました。更新が2日ほど遅れましたが許してちょ。

やっと全員の1回戦終了。次思いつくかな~?ほぼ戦闘は勘で書いてますので、違和感とかあるかもしれません・・・誤字脱字ありましたら報告を。

読んでくださった方ありがとうございます。お気に入りに登録してくださった方もありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

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