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18話

 わけわかんね〜。

「ねぇ、パニックようだけど、撃っていい?」

 藤宮が意地悪な声でそんなこと言ったことで俺は現実に戻った。

「え!?いや、ちょっと待ってください。いろいろ確認したいですから、もう少し待ってもらえません?」

 俺の返事に、藤宮さんは不満そうな顔だったが―――

「まあちょっとだけ待ってあげる。多分魔法のことだと思うけど、自分の能力でも確認しなさい。」

 よし!まず確認するのは俺は今は土属性が使えるってとこだな。棒がもう一度俺の意思で出せるかどうかだな、でもさっきは急に出た感じでよく分からなかったけどイメージでもすれば良いのか?

 手にさっきより頑丈そうな棒をイメージして魔力を手から放出した。

 手の辺りで一瞬光が発生し、手にイメージに近い棒が現れた。

「おぉ、できた――――おわぁ!」

 両手に持っていた棒の中心に魔力の球が当たり溶けた!そして作った棒の余った場所も砂に変わってしまった。この現象はさっきも見たっすよ……恐る恐る球が飛んできた方向を見ると不敵な顔をした藤宮さんがやっぱりいましたよ……

「ちょっとだけ待ってあげたわ、もう準備は良いわね!」

 藤宮はそう言ってこっちに向けている人差し指から再び魔弾と撃ってきた。

 あぁもうせっかちだなぁ〜、もうちょっと時間くれよ〜。俺は再び棒を作って防いだ。もちろん棒の魔弾にあたった場所は溶け、あとは砂に変わる。

 次の魔弾には俺は片手に棒を作り魔弾を落とし、棒が溶け砂になり、

 もう片方の手にまた棒を作り次の魔弾を落とし、再び棒が砂になり、

 最初の手の方にまた棒を作り直し次の魔弾を落とし、またしても棒が砂になる。

 俺は最初に棒で防いでしまってためほとんど動けずにいた。最初にこの魔法に対処した距離よりも藤宮が近づいていたため魔弾が飛んでくるまでの時間が短く、さらに連射の速度も段違いに速い。

 藤宮め、ちょっとマジになりやがって!だぁ〜〜めんどくせぇ魔法だな〜。

 藤宮もコレ以上近くに出ると咄嗟の出来事に対処できない距離なのか分からないが、そのまましばらく硬直状態になった。

「むぅ、なかなかしぶといわね大沢君。当たってくれれば終わるのに………まあチマチマやってるのは私のやり方にあってないわね。」

 藤宮がそう言って今まで放ってた魔弾がピタッと止めた、そして右腕に三つの魔法陣が浮かび上がった。

 手首に三角の魔方陣、ひじに丸の魔方陣、肩に四角の魔法陣、徐々に大きくなるように展開していた。

 見るからにヤバイ威力もってるのが分かる、あれだけの魔法放つのには普通時間がかかるはず、基本的にはその前に叩けば防げる定石だが、藤宮もそこまでバカじゃないと思う、何か対策してるはずだ。ココは回避すべき、俺は一瞬でそう判断を下す。藤宮は左手に赤い宝石を取り出し―――

「開放!」

 宝石の輝きが消えいきなり藤宮の威圧感が増えた、そして一気に右手にたまって行く。俺は考えは当たっていたが、直感で左右に避けても当たる範囲と感じた、時間がない!どうする!

「充填完了、放て!魔導砲!」

 藤宮の右手から細いレーザーが数万本?それ以上の数が一気に放たれ極太のレーザーのように真っ直ぐ向かってきた。

 ジュ!―――くっ、これでもギリギリだったか。俺は自分の下にあった大量の砂を俺の足の裏に四角柱に上に伸ばして組み上げ、ある程度の高さで上に組みあがる勢いと脚力で跳躍。空中に飛び出したがそれでも俺の右足の足首から下を焼いた。

<唱えよ…>

「ぐっ、なんだ?」

 空中から落ちる途中で俺は自分を内側から見ているような状態になり

「邪眼の女神よ、我が指に鋭い光をやどせ、石化の眼光!」

 俺が俺の意思じゃなく勝手に動いている。俺の右の人差し指から細い光線が伸び、藤宮いたあたりに向かって右腕を横になぎ払った。

「きゃ!」「くっ」「おわぁ!」

 うっ、なんか三人の声が聞こえたような気が、空中では一瞬気を失ったのかよく分からない状態だった。バランスを崩していたため俺は着地に失敗し周りがどうなったのか分からなかった、全身で床に倒れたため身体が痛いがまだ試合中、身体が床についたまま顔だけ藤宮にすぐにむけた。藤宮は両腕で顔を隠した状態で上半身の服だけが石になっている状態だった。

「フッフッフ、避けられた上に反撃してくるとは・・・」

 パキ

「フッフッフッ、私の障壁でも完全に防げなかった魔法・・・」

 パキパキ

「フッフッフッ、殺り甲斐があるじゃない!」

 バキバキ、パキーーン。

「やめやめ、STO〜〜〜〜P!藤宮動くな、そしてこれでも着ろ!」

 審判をやっていたはずの志郎が止めて、藤宮に制服の上着をかける。

「はあ?なんで?これからが楽しいところじゃない!てかなんで着なきゃいけないのよ!」

「もしかして気づいてないのか?自分の状況を確認してみろ!」

 藤宮は視線を動かし、そして自分の上半身たどりつき石になった・・・・・・・・・・

「きゃぁぁぁーーーー!」

 藤宮はしゃがんで志郎の上着で包まった。

 藤宮の服は何故か石化していた、そこに無理矢理強い力で動こうとしてヒビが入り、そしてとうとう耐えれなくるほど力が加えられ崩れ始める、っとどうなるか…

「あっヤバ」

 俺はしゃがんでいた藤宮と目があってしまった。サッと顔を背けたが、藤宮は目があったことですべて察したようで…

「見たわね―――後で絶対殺す。殺す殺す殺す滅獄消塵―――」

 あ〜もうなんでまだ見てたんだよ〜俺、バレたじゃんか。でも藤宮の服がヒビ割れてガラガラっと崩れ落ちて……しばらく俺の目にした映像を脳内メモリーに鮮明に残るだろうな〜と思いながら床に倒れながら他の場所を見てみた。

 右半身がほぼ石化した人発見!男子の右足と右腕が完全に石化している、ちょっと嫌な予感を感じながら藤宮を挟んで反対側を見た。左足が石化した女性発見!腰あたりまで石化している…

 アレ?なんかものすごく嫌な予感がする。確か空中の時三人の声したよな〜

「くっ」←と言ってるのが多分藤宮で障壁が耐えられなかったのだろう。

「きゃ!」←と言ってるのがあそこにいる女性なのでは?

「おわぁ!」←と言ってるやつは多分どうでもいい。

 さてさて、空中で一瞬俺は気を失ってた感じがする、そして気がついたら藤宮が半分石化してた。

「おいお前ら!そこの三人!ちょっとこっちこいや!石になって動けない者、今治療の先生読んだからそのままじっとしてろ。そこの三人とっとと来い!弱そうな奴とその近くの暴走女子、そしてバカ。こっち来い!」

 筋肉ムキムキの前衛科の先生が叫んでいた。

 身体痛いし、行きたくないですが…中学の時もなんでか先生に問題児扱いだし、なんでこんなに先生に目をつけられるんだ?あ〜あ行かなきゃ、さらに目をつけられんだろ?ちなみに弱そうな奴ですよね?決してバカは俺のことじゃないですよね?

 俺たち三人はステージ横の部屋に連行?されていくのだった。


「お前らその辺に適当に座れ、名前と所属のクラスを名乗れ、きっちりリストに載せておいてやるから。釈明することがあるなら言え、一応検討してやる。そこの弱そうなのから、ホラ名乗れ。」

 筋肉ムキムキ野郎は志郎を指して言った。

「1−Cの江藤志郎です、さっきは審判してました。」

「ふむ、江藤志郎ね。次、暴走女子。」

 筋トレ野郎はそういいながら今度は藤宮を指した。

「その暴走女子とはなんとかならないんですか?私は藤宮蘭、1−Bですわ」

「暴走したことは変わらんだろ、あんな砲撃を撃ったんだし。藤宮蘭ね、Bか、なるほどなるほど。次バカ」

 脳筋野郎は指さなかったが多分俺のことだろう。

「なぜバカなんか聞きたいところなんですが…1−D大沢祐樹です。」

「D?本当のこと話さないとさらに状況が悪化するぞ。ホラとっとと吐け。」

 何ゆえ俺だけそんなこと言われないといけないのですか…本当のこと言ってんのに

「Dです。それ以外どこだと言うんですか!」

「本当にDなのか?藤宮、江藤、本当にこのバカはDなのか?」

 筋肉の塊はそんなことを言って二人に確認している。俺の言葉は信用ならねぇってか?

「ええ彼、大沢君はDですわ。クラスに行ったこともありますし、そちらで確認していただければ分かりますわ。」

「ふむ、そうか。一応Dにしとくか。それでなんで呼ばれたかは分かってるな。どんな状況だったか話せ。江藤、審判やっていたなら何故あんな状態になる前に止めなかった。」

 事情聴取が志郎から始まった。

「藤宮がいきなり大きな魔方陣を展開したので、周りに少しでも被害が出ないように周囲に障壁を展開してました。さらにあの状況で藤宮が止めにかかったとしても、止まらなかったと思うのでこの処置にしました。」

 藤宮がなにか言いたそうな顔をしてたが、俺もあのときの藤宮は止まらなかっただろうと思う。

「なるほど、だからあんな状況なのか…こっちのバカの魔法は止められなかったのか?」

「砲撃をなんとか止めたのに、そんな余裕はどこにもないです。」

「ふむそうか…では次、藤宮なぜあんな魔法を放った?」

「えっーーと、大沢君がなかなかしぶとくて…」

 スパン!

 筋肉達磨が手にハリセンを持って藤宮の頭を軽く叩いた。どっから出したそのハリセン…

「相手がしぶといだけであんな魔法だすな!直撃していたら確実に重傷だぞ、下手したら死ぬぞ。このバカが避けたからいいものの、Bなら他にもやり方があっただろう。留年に1歩近づいたな。」

「ちょっと!そんな!」

「次バカ、なぜあんな魔法を放った?」

 相変わらずバカっ呼ぶんだなこの筋……まあいい

「必死に避けた後はよく覚えていません。何があったのか…」

 バシッコーーーン!

 俺の頭を思いっきり巨大ハリセンで叩かれて吹っ飛んだ。ハリセンでもものすごく痛いんだけど、どっから巨大ハリセン…

「覚えてないだと!魔法を使い、よりにもよってそれが石化魔法。今回は足などでよかったが、首などを石化したら窒息で死ぬぞ。今後この魔法は対人で使うな、危険人物の登録されるぞ。」

「ちょっと!それはどういうことですか!」

「あん?ほんとに覚えてないのか?まあいい、国家の敵に一歩近づいたな・・・さっきの状況は分かった。お前ら3人は別々のチーム入れ。お前らが揃うと余計に悪化するみたいだからな、以上、帰っていいぞ。」

 なんか最近俺の状況ひどいな〜

にゃあプーです、かなりどこで区切るか迷ったため時間がかかりました。まあイマイチですがココで区切ることにしました。誤字脱字があるなら連絡を。

読んでくださった方ありがとうございます。登録してくださった方もありがとうございます。

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