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第一話 モブしかいない世界

ここは、ゼンイン•モブ王国。


今、広場に、一枚の紙が張り出された。


「これより、ゼンイン•モブ王国で、主人公を決めるバトルを開く。

参加条件は、モブ度レベル65以降の超モブ階級以上の方のみ。

参加者は、明日の昼12時この広場に集合。

持ち物なし。

今こそ、モブキャラから主人公になるチャンス!」

そう書かれていた。


 


 まず、さっき記してあった、モブ度レベルについて、説明しよう。

 

ゼンイン•モブ王国では、生まれた際、モブ度レベルを調べられる。


高い点であれば、あるほど最強の、生粋のモブなのだ。

 

そんなことはさておき、

さっそく、張り紙の前に人が来たようだ。


名前は、え〜と、たしか、、、なんだっけ??

もふもふ??じゃなくて、


モブブだ!


彼は、キョロキョロと周りに人がいないか確認してから、静かに張り紙を読み始めた



 そして、「僕も漫画の主人公みたいな人生を歩んでみたいな〜」とボソッと呟いて、すぐ、その場を去っていった。



 そう、モブブこそ、この王国の中で一番モブ度が高いのではと噂されるほどの超超モブらしい

主人公への道が一番遠い人物と言っても過言ではない人物だ。

 

 


 翌朝

モブブは、朝8時に起きたようだ。

彼は朝一番に、庭にいる小鳥に挨拶をし、そのままラジオ体操をするのが日課となっている

ここまでは、いつも通りだ。


やはり、大会には参加しないのか、そう思っていたときのことだった。


静かな部屋にザクザクという音が鳴り響いたのだ。

なんと、生まれてから一度も切ったことのない長い髪を切り始めたようだ。


彼は、美容師でもなんでもないただのモブだが、今までに見たことのないくらい自信満々な雰囲気が出ていた。

今までは、目や鼻、口が髪で隠れていたのだが、段々と顔が見えはじめてきた

今までは、気づかなかったが、結構濃いめの顔付きのようだ


出来栄えは、というと、、、、

何とも言えない仕上がりだった

あえて、言葉で表すとしたら

う〜ん、、まんまるいフォルムが特徴の可愛いビション•フリーゼのような感じだ

それが一番しっくりくる


どうやら、モブブは、盛大なイメチェンをし、さらに大会にも参加することにしたようだ。


ゴソゴソ、ゴソゴソ

クローゼットで何か服を探しているみたいだ。

服をたくさん持っている訳では、ないが。。。

せっかくの大会だ

多くの人が自分の一張羅を来ていくはずだ

きっと彼も探しているのか??

おーおっと??

普段着ている服と何も変わらない上下グレーのジャージを着ていくようだ。しかも即決だ!

そんなこんなで、モブブは、広場へと向かった。



広場にて

モブブを含めおよそ100人ほどが集まったようだ。


アナウンスが始まった


ご集まりくださった皆さん

これから主人公を決める大会を始めます。


そこで一つ質問をします。ぜひ考えてみてください。


主人公と言われて思い浮かぶのは、何ですか??

どんなバトルでも勝利できる

正義感が強い

最後まで諦めない

カッコよくて、強い

色々あると思います


皆さんには、これから、「最強の主人公」になるために、さまざまな試練に立ち向かってもらいます。正義感を試すもの、諦めない心が試されるもの、個人で行うものもあれば、協力しなければいけないものもあります。

これらの試練を全て乗り越えられたとき、

あなたは、「最強の主人公」になれるはずです。



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