異世界プレイボール
「おーい大丈夫か?生きてるか?」
主人公が目を覚ます
「あ、あぁ大丈夫だ」
「あんたこの辺りじゃ見ない顔だな」
「え?あ、あぁたった今こことは違う世界から転生してきたんだ」
「転生…?はっはっはっー!なんだそれ!転生なんてあるわけないだろ!」
この男はそう言ったが、どうやら俺は本当に転生したらしい。そこら中に見たことない果物がなってる木があり、人が着ている服も防弾チョッキように
頑丈そうなものだった。この世界の人々は戦闘民族
なのか?
そんなことを考えていると俺のことを起こした男が口を開く
「なぁ、お前俺のチームに入れよ!」
チーム?突然何を言ってるんだコイツは…
「どういうことだ?」
「いやー、俺ベースボールやってるんだけどさ
チームの人数があと1人足りなくて、今日で応募が締め切られる大きい大会にどうしても出たいんだよ
だ・か・ら最後の1人になってくれ!お前が!」
なんだその雑な勧誘は…
でも、まぁ俺がこの世界に来たのは野球で頂点を取るためだしまぁ、丁度いいか
「わかった。いいぜ。俺がお前のチームの最後のピースになってやるよ」
「ほんとか!やったー!これで大会に出られる!」
こうして俺の異世界ベースボール人生が始まった。
その後チームの溜まり場にて
「みんな!集まれ!大会に応募してきたぞ!」
「大会?メンバーが足りない俺らがどうやって…」
「入ってもらったんだよ最後の1人に!」
「もしかしてお前の隣にいるそいつか?」
主人公に視線が集まる
「そうだ!俺がこのチームの最後のピースだ!
「俺のおかげでこのチームは大会に出られるんだ。感謝しろよ、それに自慢じゃないが俺はかなりベースボールが上手い方だ!このチームでも大活躍だろう。つまり!俺はお前らにとって救世主というわけだ!」
静まり返る一同
「うおぉーーー!!!」
「救世主キターーーーー!」
盛り上がる一同
俺をチームに勧誘した男が話しかけてくる
「チームに入ってくれて本当に感謝だよ。えっと
名前はなんていうんだっけ?」
名前か、普通に前世の頃の名前を言えばいいよな
「俺の名前は上雷才純だ」
「ウエガミサイジュン?珍しい名前だな
俺はこのチームのキャプテン!ビギニンだ!
よろしく!サイジュン!」
ビギニン?この世界の人間の名前はそう言う感じなのか…俺だいぶ浮いちゃうな。まぁいっか
ビギニンが話し始める
「早速大会に向けて明日、練習試合を組んできた!
相手はチームタルティーヤだ!明日に備えて今日はもう帰って休もう!」
一同:おう!
いよいよ始まった異世界ベースボールでもこの時の俺はまだ知らなかったんだ。明日、地獄のプレイボールが俺を待っていることを…