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終わる人生

俺は野球の天才だ。

俺は今まで、野球で誰かに負けたことなんて

一度も無かった、それは俺が天才だからだ。

でも、それだけじゃない、天才な上に他の誰より努力しているからだ。こんな言葉がある「才能のある奴が努力までしたら、もう誰も追いつけない」

全くその通りだと思う、実際この世界じゃ誰も俺には敵わないんだからな。でも、どうやらこの言葉はこの世界にしか通用しないらしい。


「おい!起きろ!もうすぐ試合が始まるぞ!」

最悪だ…すっかり忘れてた、俺がこんな無茶苦茶な世界に来ちまったこと。


数日前

「キャー!カッコいい!」

「今日の試合もホームラン期待してまーす!」

ファンから歓声が飛び交う

「いつもながら凄い数のファンだな、まぁ世界一の俺に沢山のファンができるのは当然のことか」

車に乗りスタジアムに向かう

「さて今日もホームラン打ち込みますか」

前から猛スピードで車がこちらに向かってくる

ギィギギギィーガッチャーーン!

突然のことだった…呆気なく俺はこの世を去った。


目を覚ますと俺は何も無い空間にいた。

「どこだここ天国か」

「やあ」

知らない男に話しかけられる

「誰だあんた」

「私?私は神様さ」

「神様?あぁそうか」

「じゃあ教えろここはどこだ?天国か?俺はこの後どうなる?」

「神様に対して随分と偉そうな態度なのねぇ…でもそういうところも好き…いいわ教えてあげる。ここは天国じゃない神様ルームよ」

「神様ルーム?なんだそれ」

「普通の人は普通に天国か地獄に行くんだけどね、君のことは気に入っちゃったから神様ルームに連れて来ちゃった」

どうやら俺はこの怪しい自称神様に気に入られて神様ルームとかいう意味不明な部屋に連れて来られたらしい

「それで俺はこの後どうなる?」

「あなたはこの後、異世界に転生し野球で頂点に立ってもらいます」

「異世界?転生?どういうことだ?」

「だから今からあなたを異世界に転生させるわ。

その異世界でもあなたのもといた世界と同じく野球のようなものがあるの。だからそこでも頂点に立ってきなさい。それが出来たらその後あなたも普通に天国に連れて行ってあげるわ」

「なんだかよく分からないけど、その異世界でまた野球ができるんだな。おもしれえ…やってやるよ」

神様は不敵な笑みを浮かべ取り出したスイッチを押した。

「じゃ行ってらっしゃい。頑張るのよ」




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