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「ジンセイを変えた1回ひねり??」

Z高校での2学期中間テスト。

あああ〜〜〜メンドクサイっ!!!

学生時代テストを受けるというのは

もちろんユーウツだったけど、

自分が教員となって

テスト問題(保健科)をイチから考案して、

手書きで作成して、輪転機で大量に印刷して、

試験監督をして、採点をして、

通知表をつけるというこの一連の仕事には

大変な労力が必要でマイッタ!

(特に手書きという作業。

当時はまだPCやワープロなんて

普及していなくて、できるだけキレイな字で

丁寧に書いていくとすごく時間がかかる。)


年に5回こんなユーウツな仕事をこなす。

自分が学生として長年受けてきた

いろんな科目のテストは

こんな労力から作られてたんやなあ。


家で採点をする。

「あれ?」

( )に入るそれぞれの答を以下の

ア〜コの中から選びなさい、

という問題でオとキが

2つずつあるやないかっ!!

しまった、、、。


この状況での拮抗作用を説明しなさい、

という問題ではチョーシ乗りの生徒が

フザケた答を書いている。

「キッコーマンの社長が困って叫んだ。

もうキッコー(けっこう)!」

、、、10点のうち5点だけ

あげちゃおうかな、、、。


思い起こせば中学生の時に社会科がまるで

ダメな俺はほとんど答えられない時に

インドの特産物は?

「ダイコン」

この武将が躍進した時代は?

「同棲時代」

などと、テキトーなことを書いて

空欄を埋めたことがあった。

返されてきた答案用紙の

フザケて答えた部分には端から端まで

大ーきく✖印が書かれていて、

先生の激しい怒りが感じられた。

英語科98点。

社会科28点。

英語だけはよかった。

社会科の成績はその後高校生に

なってからもひどいままだった。



大阪体育大学を受験した時は

選択科目の1つ生物科の教科書の太字で書かれた

重要性の高い文章、それに関する図表を

すべて完璧に暗記した。

試験当日の朝、不安で落ち着かずに生物の

教科書をパラパラめくって復習していると

なぜかふと気になる部分があった。

そこは太字で書かれてはいない。

でもその内容を改めて覚えた。


そして入学試験本番。

生物ー。

たった3問の長文記述だけというオソロシイ

問題のうちの1つはさっき覚え直したばかりの

部分についてだった。

なんというフシギ!!!

3問とも長い文章を完璧に書けた。

多分100点だったと思う。


そして器械体操の実技。

さすがに体育大学だ。

全国から予想以上のハイレベルな選手が

集まっていた。

25人中明らかに一緒に受験した友達と俺が

最下位争いだと感じてメゲる。

あかん、、、レベルがまるで違う。

でも今この瞬間できることを

全力でやるしかないんやっ!!!

腹をくくって選択種目の1つ床運動の

自由演技に挑む。

試験官達と真剣な目つきの受験生達を前にして

ロングマットの端に立つ。

これまでの人生で最も緊張する空間。

ゆっくり深呼吸して助走スタート。

ロンダート(側転1/4ひねり)から

後方伸身宙返り1回ひねり。

今までの練習でどうしてもできなかった

1回ひねりだが、普段の3/4回転でなく

この時「初めて」完全に1回ひねれて

着地も完璧にキマった!!!

7倍の倍率を「補欠」からの繰り上げで

なあーーんとかギリッギリで突破して

ウチの高校からの大阪体育大学合格者第1号

となれたのだった。


テストにはひとの将来に関わる

大切なドラマもあるんやなあ、

などとぼんやり思い出しながら

採点をする夜は更けてゆく。


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