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爆弾に吹っ飛ばされた私の着地の仕方  作者: サトウアラレ
3章

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34/55

1 三回目の約束

3章始めました。

5話程度で完結予定です。


宜しくお願いします。(o*。_。)oペコッ

高木君とまた連絡を取り合うようになった。


年末年始は高木君も忙しい事は聞いていたけど、新年の挨拶のメッセージを送っていたら可愛いスタンプと一緒に、


「あけましておめでとう。今年も宜しく。コーヒー楽しみにしてる」と返信があった。


年越しから、お正月は実家で過ごし、母さんと、歌番組やバラエティーを見たり、父さんと近くの神社にお参りに行ったり、ばあちゃんの雑煮を食べたりして過ごした。


父さんと一緒に行った神社で引いたおみくじは吉だった。



(身の憂いはまもなくなくなります。本来の道を守り、精進をしなさい)



願望・・・我儘は止めなさい。さすれば叶う。

待ち人・・・驚きとともに来る。

失せ物・・・近い所よりでる。

旅行・・・遠方良し。

商売・・・買いが良し。

学問・・・励め。

相場・・・待つが良し。

争事・・・避けよ。

恋愛・・・思い通りにいかぬ。

転居・・・所かえるが吉。

出産・・・案ずることなし。

病気・・・養生せよ。

縁談・・・人に頼め。



(恋愛は思い通りにいかぬ・・・。か・・・)



吉だし、ね、まあまあだよね。努力しろってことよね。と、うんうんと思っていると、「父さんは中吉だったぞ」と声を掛けられ、「よかったねー」と言いながら父さんと一緒に神社におみくじを結んで甘酒を飲み帰った。



それから、ばあちゃんからシェリーの子供の写真を見せて貰ったりして、のんびりと正月を過ごし、私はパンドラ城へと戻った。


お正月がすぎても、相変わらず高木君とは今まで通りメッセージのやり取りをし、告白された事があったのかな?と思うくらいだった。


ただ私の中では、都合がいいんだけど高木君の事が好きな気持ちが膨らんでいくのが分かった。



(断ったのにね)



そうは、思ってもメッセージが届くと嬉しいし、今日は仕事なのかなと思ったり、救急車が通ると高木君かな?と考える。



(はあ、バカだなあ)



溜息着くだけじゃ高木君との仲は何も変わらず、平和なメッセージを送りあい毎日をすごしていた。


志麻ちゃんともメッセージを送ったりするが、お互い忙しかったり、クリスマスや年末年始は司君と過ごすだろうし、と遠慮して会う機会はなかった。


年も明け仕事も通常業務になり、お正月の気分がすっかり抜けた頃に高木君から連休のお知らせが届いた。



「来週の土・日が連休なんだ。どっちか都合がいいならコーヒー行かね?」



私はすぐに返信をした。



「土曜日はどうかな。時間はいつでもいいけど。ちょっと遠いんだけど、志麻ちゃんと言ったカフェでコーヒーが美味しい所があるの。そこでもいいかな?場所は電車で20分の所」



と送ると、すぐに返信が来て、



「おー。いいぜ。そこにしよ。時間どうする?」


「カフェでお昼も食べれるからまた駅に11時にする?電車降りて歩いて10分もかからないから。時間はもう少し早くても、遅くてもいいけど。高木君の都合のいい時間でいいよ」


「いや、俺はいつでもいいけど。じゃあ11時に時計台でいいか?」


「うん。じゃあ、また駅で」


「おー。またな」


とメッセージを送り会った。



(カフェだ。土曜日だ)



私は、高木君に会うのが楽しみだった。



(前も会うのは楽しみだった。でも、早く会いたい。あ、かおるこさんに予約した方がいいかな。今年、まだ行ってないし)



私は来週の金曜の夜にヘアサロンに予約を入れると、カフェも予約できるか調べた。



(カフェ。予約しておいた方がいいのかな。土曜日って混んでるのかな。志麻ちゃんと行ったのは日曜日で2時位だったよね。お昼の時間はどうなんだろう?イタリアンの時は高木君が全部してくれたから、私がちゃんとしないとね)



私はカフェに連絡したり、洋服を考えたりしながら来週の土曜日を待ちわびた。


会社のお姉様達には高木君に告白されて断った事は言ってない。

デートの話をしたけど、その後は今まで通りと話している。


説明を省かせてもらう為に、高木君とは二回目デート以降も仲良くしていることになっている。


だから、会社のお姉様方に高木君の事を尋ねられ、三回目のデートをすることを言うと、みんな「楽しみねー」と言ってくれた。


勿論、私もデートは楽しみだし、高木君に会いたい。ただ、高木君に会うのがあの電話ぶりだから少し緊張していた。


メッセージでは普通に会話できるけど、会って話すのは大丈夫なのか、とドキドキしていた。


私は自分の気持ちがどんどん変わっていってることに気付いていたけど、どうしたらいいのか分からなかった。



(だって、断っちゃってるし)



今まで通り友達と言われて、あの時は本当に嬉しかったんだけど。



(そう、私と高木君は友達なんだよね)



と、複雑な気持ちになった。






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