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爆弾に吹っ飛ばされた私の着地の仕方  作者: サトウアラレ
2章

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28/55

11 なんで、今なんだろ

かおるこさんのサロンから道を挟んですぐのスター〇ックスに入った。


私はブラックコーヒーを注文したら、高木君はカフェオレにしていた。飲み物を受け取って席に座ると、高木君が、


「えっと、かおるこさんがさっき言ってた人?」と、聞いてきた。


「うん、そうだよ、私の担当じゃないけど、よくお世話になってるの。私の誕生日の時にヘアオイルとリップクリームをくれたんだ」


「そっか、そっかあ。年上で美容師で、男だな」



うんうん、と、頷きながら高木君が言う。


「うん、そうだよー。でもかおるこさんは、考えたら男物を選ぶよりも、可愛い物や綺麗なものが好きだからマニキュアにしたの。喜んでくれて良かった。高木君も具合悪いのに選んでくれて有難う」


私はそう言ってコーヒーを飲んだ。


「いや、うん、そうだな。可愛いのがよかったな。マニキュア、よかったな」


「うん、ハンドクリームと迷ったんだけどね。かおるこさん、ハンドクリームは一杯もってそうだから、マニキュアの方がいいかと思って。でも、美容師ってマニキュア、すぐとれちゃうかな?」


「いや、男でも美容師はマニキュアするみたいだから、いいんじゃないか」


「高木君詳しいねー。そうなんだ。じゃあ、よかったー」



私がコーヒーをごくっと飲んでいるのを高木君はじっと見つめていた。



「武蔵、あのさ」


「うん?」


「うん、あのさ」


「うん」


「突然かもしれないけど、俺と付き合ってくれない?」


「うん?」


何処に?


「俺、武蔵が好きだ」


「!!」


私はびっくりして、ずっと持っていたコーヒーカップをゆっくり置いた。


「これからも武蔵と会いたいし、連絡も取りたいけど、でも、付き合って欲しいんだ」


「!!」


「高校時代からずっと好きで、再会してからもやっぱり好きだ。付き合って欲しい」


私はびっくりしたけど嫌じゃなかった。ただ、正直に答えることにした。


「あのね、びっくりした。高木君に言われて嫌じゃないよ。でも、私は高木君と一緒にいるの楽しいけど、まだ再会して合うの二回だし。好きかどうかわからないよ。ちょっと付き合うの怖い気持ちもあるかな、友達の方がいいんじゃないのかな、とかも思ってしまう」


「うん、でも、俺は好きだ」


「えっと」


「うん、好きだ。」


「でも、いいのかな?付き合っていいの?私、高木君好きだけど、わからないよ?高木君、そんな感じで付き合って、嫌になるかもよ。友達じゃ、だめかな?」


「うん、友達じゃ嫌だ。武蔵の事嫌いにならない。好きだ」


私はわたわたしながら、どうしようと困った。


正直、嫌じゃない。一緒にいて楽しい。でも、付き合ったのは借金踏み倒し男だけで一ヵ月も持たなかった。私は付き合うのに向いてないんじゃないかな。せっかく今、楽しくメッセージ送り会えてるのに嫌われたら嫌だな。


でも。


付き合っていいのかな。


私も高木君好きだったし、今も一緒にいて楽しいし。彼氏もいないし。

私は、高木君にいいよって答えようと口を開こうとした。



「武蔵、好きだ」


こんなに真剣な高木君の顔を見るのは初めてだ。


「武蔵、付き合ってくれ」


ああ。


一度開いた口を私はゆっくり閉じた。


口から出ようとしてた言葉は、胸の奥にストンと落ちた。


高木君の気持ちも本当にわかった。

だから、ちゃんと正直に答えないと、いけないと思った。

後悔する事になっても不誠実でありたくはなかった。



高木君の事は好きだ。いや、好きだった。でもこんな気持ちで付き合ったら、絶対ダメだ。

私が私を嫌いになる。ああ、何でなんだろ。


なんで、今、なんだろ。


私はゆっくり口を開き、高木君を見て、


「ごめん」


と言った。





この作品を見つけて読んでくれてありがとうございます。m(__)m☆☆☆彡


後1話で完結です。

番外編が続きます。


面白かったと思った方は評価をお願いします☆

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