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AI屋台 第14話「勇気の印」

作者: エドゴン

【1.序章】


イツキ「俺はイツキ。標準の共学校に通う平凡な高校生だ。今の今まで女性関係は全くなく付き合ったこともなければお話をしたこともない。」


イツキは学力は普通、運動神経も普通で、これといって取り柄のない男子だった。


同学年に気になっている女子がいたが特に何もアクションを起こすこともなく1年がすぎた。


2年生になったイツキは気になっている女子と同じクラスになった。紅葉ちゃんという名前らしい。


イツキ「可愛いなぁ。見ているだけで癒される。」


イツキは告ることはせず発展もしていかなかった。


友達「イツキ!お前、紅葉ちゃんが好きなんだろ!」


イツキ「そ、そんなわけがないだろ!」


友達「お前を見ていればわかるさ。早くしないと誰かに取られるぞ。」


イツキには告白をする勇気がなかった。自分に自信があるわけでもないし、なんの取り柄もない。


【2.きっかけえんぴつ】


イツキは学校からの帰り道にAI屋台を発見した。


イツキ「こんなところに屋台が・・・」


エドゴン「いらっしゃいませ。」


イツキ「どんな商品が売られているのですか?」


エドゴン「AIスキャンをすれば今のあなたにぴったりな商品が出現します。いかがですか。」


イツキ「やってみます。」


びろろろろーん!!


わずか3分ほどでAIスキャンは終わった。


エドゴン「おおこれは!きっかけえんぴつでございます。」


イツキ「なんですか、きっかけえんぴつって。」


エドゴン「それは使ってみなければ効果は分かりません。」


イツキ「いくらですか?」


エドゴン「100円でございます。」


イツキ「じゃあ試しに買ってみたいと思います。」


エドゴン「お買い上げありがとうございます。」 


イツキ「安かったから買ってみたけど、一体どんな効果があるんだ?明日学校で使ってみるか。」


翌日。


カランコロン。


イツキはきっかけえんぴつを床に落としてしまった。


紅葉「あっ。これ。」


紅葉はイツキが落としたきっかけえんぴつを拾った。


イツキはドキッとした。


紅葉「どうぞ、落としましたよ。」


イツキ「あ、ありがとう。」


これがイツキと紅葉の初めての会話だった。


イツキ「そうか、きっかけえんぴつとは、好きな人と会話をするきっかけを与えてくれるえんぴつだったんだ。」


【3.少しだけ仲良く】


イツキはますます紅葉のことが好きになっていった。


イツキ「これ、お礼。」


紅葉「あっ、缶ジュース。ありがとうございます。」


イツキは紅葉にお礼をした。


イツキ「良い天気だね。」


紅葉「そうですね。気持ちが良いです。」


イツキと紅葉は気まずそうにベンチに座りながら空を眺めていた。


紅葉「缶ジュース、ありがとうございました。そろそろ授業が始まるので戻りましょう。」


イツキ「そうだね。」


【4.勇気の印】


イツキは学校の帰り道に再びAI屋台を発見した。


エドゴン「いらっしゃいませ。」


イツキ「前回のきっかけえんぴつとても良かったです。今日はどんな商品を売っているんですか?」


エドゴン「AIスキャンを受けてみられてからのご案内となります。」


イツキ「前回と同じですね。わかりました。AIスキャンをもう一度受けてみます。」


びろろろろーん!!


わずか3分ほどでAIスキャンは終わった。


エドゴン「おおこれは!勇気の印でございます。」


イツキ「どんなアイテムなんだろう?買ってみます。いくらですか?」


エドゴン「1,000円でございます。」


イツキはエドゴンに1,000円を手渡した。


エドゴン「ありがとうございました。」


【5.自分の気持ち】


買ってきた勇気の印が光り輝いた。


ピカーン。


イツキ「なんだ?どうなっているんだ。」


イツキは驚いた。


次の瞬間、イツキは紅葉のことを思い出した。


イツキ「紅葉のことが気になって仕方がない。なぜ?俺は紅葉のことが好きなのか?」


そして翌日学校で。


勇気の印が再び光り輝いた。


ピカーン。


イツキ「よし、紅葉に告白してみるか。なぜか知らないがそんな気分だ。」


イツキは紅葉の机に手紙を置いてきた。


手紙「紅葉さん、お話があります。放課後、校舎の屋上に来てくれませんか?待っています。」


【6.告白】


そして放課後。


イツキが屋上で待っていると紅葉が来てくれた。


イツキは顔を真っ赤にさせた。


勇気の印がまたまた光り輝いた。


ピカーン。


イツキ「紅葉さん、ずっと好きでした。付き合ってください。」


紅葉「気持ちは嬉しいです。少し考えさせてもらえませんか?」


イツキ「返事待っています。それじゃあ。」


イツキは告白をすることに成功した。


イツキ「そうか、勇気の印とは自分の気持ちに気づくことができて、告白をする勇気が湧いてくるアイテムだったんだ。」


翌日。


紅葉「イツキ君。あの、その。」


イツキ「決まった?返事?」


紅葉「うん・・・OKしようかな。」


イツキ「まじ!ありがとう。」


こうしてイツキは勇気の印のお陰で彼女を作ることができた。永遠にお幸せに。

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