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新米ギルドマスターのホワイトギルド運営  作者: こうじ
ギルドマスターへの道
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ギルドマスターへの道(面接編)

 筆記試験が終わって僕達は待合室にて休憩をしていた。

 僕の他の受験生は表情が様々で顔色が良かったり悪かったり、次の面接の為の対策をしているのかブツブツと紙を見ながら呟いていたりしている。

 僕はと言えば対策なんて立てれる訳も無くお茶を飲んでいた。

「皆さん、お待たせしました。これから面接を行います。一人ずつ行いますので番号を呼ばれた方から部屋に入って来てください。では1番の方からどうぞ」


 面接は1人数分ぐらいで終わるけども部屋から出てきた受験生の顔色はすこぶる悪い。

 顔面蒼白で今にも倒れそうだったり真っ赤になってブツブツ文句言っていたり······。

 う~ん、何を言われるのか不安になって来た。

「それでは25番の方」

「あっ、はいっ!」

 番号を呼ばれたので僕はノックして部屋に入った。

「失礼します、25番ルーマ・レオンズです、よろしくお願いします」

 自分の名前を言ってお辞儀をする。

「どうぞお座りください」

 面接官は1人で見た目50代、父さんと同じくらいだろうの男性だった。

「面接官を担当するギルド本部人事部のミハル・レクリットと言います。早速ですが君がギルドマスターを志望した理由は?」

「はい、僕が働いていたギルドが閉鎖になりまして······」

「ほぅ、君は冒険者ではないのかね?」

「はい、両親は冒険者なんですが僕は剣も魔術も素質が無かったので······」

「ふむ······、それで職員の道を選んだのかね?」

「はい、冒険者には憧れていたのでサポート出来れば、と思い職員になりました」

「しかし冒険者と言っても色々な者がいる。中には迷惑をかける者もいたのではないのかね?」

「はい······、ワガママな人もいましたし話を聞かない人もいました」

「そういう人物にはどういう対応をしたのかね?」

「納得してもらえる様にわかりやすく説明をしました。勿論、なかなか納得して貰えずに暴言や暴力を振るわれる事もありました」

「ほぅ······、そんな目にあってもギルドを辞めなかった理由は?」

「やっぱり今でも冒険者に憧れている、と言うのがあるかもしれません」

 その後も質問は続いたけど誠実に本音で答えた。

「では最後の質問です。ギルドマスターになったらどんなギルドを作りますか?」

「僕が理想としているのは······、みんながいつも笑っていられる明るいギルドを目指したいと思っています」

「そうか······、面接は以上となる。合否はロビーで行うので待っているように」

「ありがとうございました」

 僕はお辞儀をして部屋を出た。

 手応えはあるかどうかはわからないけどやるだけの事はやったんだ。

 結果はどうであれ悔いは無い。  

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