私の名前は
まだまだ初心者なので、語彙力などで至らない点がありますが、何とぞよろしくお願いします。元々は、ヒーラー兼盗賊ってカッコいいと思って書こうとしたんですが、私の好きな逆ハーが疼いてしまって。すみません。
私の名前は青空 蘭。高校一年生。
今日は待ちに待った今一番注目されていると噂のVR MMOの配信日。
私の時代では、三年前くらいにVRが完全に完成した。
それからは色々な会社がVRのソフトを売り出し、時代は一気にVR。
その中での一番人気は、やはり定番のMMOだった。
様々な会社がVRを発売していくなか、ある大手企業だけが、何も出せていなかった。
このまま潰れるんじゃないかという噂もあったけど、今年ついに、MMOを発売すると発表された。
約一年、大手企業がそのMMOだけに熱を注いだということで、注目度が上がり、なかなか予約がとれなかったという。
そしてテスター達からの評価も大絶賛なんだよね。これが人気にならないわけないよね。
私は兄がその企業で働いているから、なんと、プレゼントしてきたのだ。
職権乱用はよくないと諭したが、 なんでも部下が抽選に応募したら、『偶然』多く当たっていて、それを貰ったらしいのだ。
いや、部下が偶然、多く?そんなことがほいほいあるのだろうか。
やっぱりパワハラ......いや、やっぱり兄を信じよう
とにかくこの最初の第一陣に入れるのは、倍率がすごく高く、よほどの運か、コネがなければここには入れないらしい。
うちの学校でも、私を入れて二人しかいない。私はともかく、もう一人の.....なんだっけ、男の子だった気がする。噂になっただけで本当に当たったのか分かんないけど、運だけで当てれるなんて凄いよなぁ。
っと、そうこうしているうちに、配信開始の時間が来たみたい。早速やってみよっ。楽しみだな。
私はベットに横になって、目を閉じた。
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眩しいような光を感じて目を開ける、白い世界が一面に広がっていた...。っと思うと、すぐ近くに影が出てきた。
「ようこそ。VRの利用規定はご存知でしょうか。
もし分からなければこちらから。この『ワールド・シャッフルズ』も、規定の例に漏れずに行動しているので、違反した場合は、対応させていただきます。」
黒髪眼鏡、顔立ちは整っているけど、無表情のせいか冷たくみえる。年齢は...私より年上くらいかな。機械みたいな瞳でこちらをみている。
目が合っているようで合っていない...みたいな?
無機質で、抑揚のない声で聞こえてくるVRでのお決まりのセリフを流し聞く。
毎回毎回聞いてくるセリフ。このゲームもだったのか。まぁ、犯罪とかの予防のためには、これも仕方ないんだけどね。
それにしてもVRのゲームばかりが注目されているけど、その他の技術も進化して、犯罪は三年前から激減しているんだよね。
でも、今はまだ何も起きてないけど、小説やら何やらでVRに不安を抱いている人もたくさんいるので、こういう予防は必要だと分かってるんだけどね。
はぁ〜。まだ続く。これスキップ出来ないからなぁ。
これ軽く30分くらいかかることもあるんだよなぁ。面倒だけど、聞くしか無いんだよなぁ。
「注意事項は以上です。では次はゲームの設定を行います。」
おぉ、やっと先に進めた!5分で終わるなんて早いな、凄い!さすが大手企業からの期待のゲーム!
「ニックネームは、何にしますか?」
[尚、本名や身元がバレる行為は、おやめください]
ん〜ニックネームかぁ..........
おおぞら らん、オオゾラ ラン、うーん。
いつもは蘭とか、runとかにしてるんだけどなぁ......
今回もそういう系にしよう。
ラン、run、オオラン.....うーん。
そうだ!私のお兄ちゃんの友達の名前、確か甲斐くん!甲斐くんは、カイじゃなくてあえて全く関係ない名前にしたって言ってたっけな。
私もそれに見習って、全く関係ない名前にしたい.....よし!直感だ直感!
「おにーさん!」
わざと年相応に元気に言ってみる。あれ?高校生って、こんか元気で子供っぽかったっけな。
「はい」
「名前教えてください!」
「.........ルイカです.....」
「そうなんですか!.....では!私の名前は、ルカで!私の名前はルカにします!」
「....分かりました。では次はキャラメイクとなります。」
あれ?ちょっと引いてる?
我ながら意外と童顔だと思ってるんだけど....。え?やっぱりこの歳でそんな物言いに引かれてる?
でも今更変えろって言われても、テンションがいつもより数倍は高くなったこの元気っ娘は、そう簡単には止まれないよ?
後には引けなくなった私は、最後までこの元気っ娘になってやろうじゃないか!と、なかばヤケクソ気味に決意した。
それと同時に、これが終わった後の羞恥心をも覚悟した。
私の好きな要素をいれました!
この作品で楽しんでいただけたら幸いです。