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96/301

その96、合体する怪物

もうすぐ100回です。





「何を言っている!?」


「やかましい!!」



 マシンガン男は怒鳴り、乱射を繰り返す。


 あっという間に障壁は崩壊して、私は撃たれまくった……!!



 無茶苦茶、痛い!!!



 スーツの下が血でぬるぬるとなるのを感じる。



 やられる……!?



 一瞬そう覚悟した時、銃撃がやんだ。



「ち……!」



 マシンガン男は悔しそうに銃身をいじっている。


 どうやら、弾切れらしい。



 しかし、いつ補給されるかわかったもんじゃあない。


 私は痛みをこらえ、魔力をブーストして、再び接近。



<魔力刃展開――>



 刃に魔力を集中して、マシンガンを真横から切り裂いた。


 ジャギ……ガリッと嫌な音がする。


 何とか切ったものの、刃のほうもボロボロとなってしまった。



 すごい硬さだ……。


 けど、銃を使えなくしたのは大きい。



「……でぃやああああ!!」



 私は回し蹴りをマシンガン男にぶち当て、ひるんだところを首をつかむ。


 そのまま、腹に膝蹴りを何度も何度もぶち込んだ。



「がは……!!」



 このまま一気に、そう思って構えた時。



 きゅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!! 



 突然、全身が震えるような咆哮が聞こえてくる……!?



 ハッと顔を上げると、コブラ型の魔女狩りに変化が起こっていた。


 他の魔女狩りが姿を消し――いや、コブラの中に吸い込まれていく。


 そして、コブラはより大きく、異形の姿に変わっていくではないか。



<強力な魔力反応――>



 まさか、大型同士を合体させてよりパワーアップさせた!?


 プラモデルじゃあるまいし……!!



 私は歯噛みをしてマシンガン男を捕まえようとするが、真横から吹っ飛ばされた。


 いきなり、濁流みたいな水の塊に押し流されたのだ。


 それでも私は転がりながら、距離を置いて傷を回復させる。



応急処置ファーストエイド――>



 先頭の真っ最中でとりあえず傷をふさぐこと集中。


 立ち上がると、空中に浮かぶ影が見えた。



 三叉鉾トライデントを持った、人魚? 


 またも異種族かよ。



 人魚は水を泳ぐんだろうが……! 空中を泳ぐな……!!


 怒鳴りたいが、ダメージが大きくてなかなか立てない。



「ボス、しっかり」



 人魚はマシンガン男に肩を貸している。


 そしてまた、コブラ型の叫びが聞こえた。



 いや、もうコブラじゃないか……。



 全体がコブラだが、コウモリと翼と蜂の羽が背中にある。


 ヤモリのような足があり、植物の蔦が全身を覆う。頭には蜘蛛のような複眼。


 尻尾の先にはサソリの毒針。


 今までの大型魔女狩りが合体したような、不気味な姿だ。



 また、えらいもんを作り出してくれた…………。





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