表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/301

その95、怒りに燃える男

昨日寝落ちして更新忘れたので2回目です。





「しつっこいねー?」



「悪かったな!」



 私はサテュロスに打ちかかり、サテュロスは金属の杖で防ぐ。



「何をする気だ!? 魔女狩りに何をさせてる!」


「言うと思ったー? あちしらはコミックの悪役じゃないっつーのー」



 サテュロスは私を嘲り、魔力波を放ってきた。


 少しでもかすると、頭の中がグラグラする。



 こりゃ、手加減できる相手じゃないな……!



「悪いけど、本気で行く!」


「本気出せば勝てるってかー?」



 叫ぶ私と、煽るサテュロス。



 私は腕の刃を、装甲に変える。ついでに足も――切断から打撃へ移行だ。


 金属の杖とぶつかり合い、蹴りあいを繰り返す。



「このー……!」



 接近戦では、やっぱりこっちが有利だった。


 相手の攪乱技を使わせなきゃ、決して無理な相手じゃない。


 私はサテュロスの腹に拳を、腰に蹴りをぶち当てた。



<鎮圧魔法。行動制御。麻痺効果――>



 私は魔法を手のひらに展開し、サテュロスの背中に落とす。



「ぐえー……!?」



 サテュロスはぶるぶると震え、膝から崩れ落ちた。



<拘束魔法――>



 私は魔力のリングでサテュロスを縛り、松上少年のほうを見た。



 松上少年は、押されていた。だが、やられてもいない。


 降り注ぐ銃弾の雨を、強固な障壁で防いでいた。


 けれど、攻撃にも出られない。



<魔力弾>



 私は構え、指先から魔力を集中させた一撃を発射!


 マシンガンの男は寸前でかわし、銃撃もやむ。



<魔力ブースト。臨界接近――>



 そして、拘束でマシンガン男に組みつくことに成功した……! 



「テロ行為はそこまでだ!」


「お前も魔女党の犬か!」


「逆に追われる身だけどね! テロリズムに組みしないだけ!」


「ふざけるなあああ!!」



 男の怒声が響くと、マシンガンは男の右腕に融合……?


 それは形を変え、銃剣を備えたより物騒な形状に。



「この――!!」



 私は迫る銃剣を、腕の装甲で受け止める。



「お前も男の魔法使いだろうが!! なら、俺たちにつけ!!」


「私の場合は、特殊な事情でね?!」



 競り合いながら、私とマシンガン男は怒鳴りあう。



「そっちこそ、私たちと組んで魔女狩りから日本を守らないかい!?」


「魔女党の支配する日本なんざ……潰れちまえばいいんだ!!」


「テロは仲間を危険にさらすだけだぞ!!」


「知ったことか!!」


「仲間のことはどうでもいいくせに、力を貸せってか!? 勝手だな!」


「黙れ!!」



 私が言い返すと、男は至近距離で撃ってきた。



「邪魔するなら……お前も妻の仇だ!」



 妻……!? 私はギョッとしながらも、どうにか障壁を張った……。






よろしければ、感想や評価ポイント、ブクマをお願いします!

感想は一言でも歓迎!

あなたの応援が励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ