表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/301

その58、狙い撃つ魔法使い

感想をくださった方々、大感謝です!



「ちっ……!!」



 今まで以上に強い衝撃だったが、どうにか持ちこたえる。



<魔力弾、補足――>



 続いて放たれた追撃は、どうにか回避できた。



<魔力増幅確認。射撃者補足――>



 次に、こっちを狙っている相手を見つけた。



 そういつまで狙い撃ちされてたまるか!!



 私は腕の刃を取り外し、手裏剣のように投げ打った。


 またも魔力の弾丸が飛んでくるが、今度は見当はずれ方向へ。



 その隙に、私は窓を突き破って外へ飛び出した。


 魔力をたどって、射撃主を追う。



 だが、その前に次々と魔力弾が撃たれた。


 どうやら、外で大勢待ち構えていたらしい。



 今までは逃げる専門だったが、いい加減に腹が立ってくる。


 何とか、雑魚を一掃できないか……。



<牽制に適用。拡散魔力波動――>



 どうやら、魔力を衝撃波に変えて撃つものらしい。



 これなら……!



 私は魔力をこめて、魔法を放った。


 魔力と生体反応を目当てに、波動は飛んでいく。



 あちこちで倒れる手ごたえみたいなものが感じられた。


 銃撃もやむ。



 ようし……!! このまま。



 私は飛翔して、さっき狙撃してきた相手へと向かう。


 パーティー会場から離れた公園の一角。



 そこに、魔力が感じられる。


 どこだ……。どこにいる?



 魔法でサーチするが、反応はやや曖昧だった。


 不完全だが、隠蔽の魔法を使っているのか。



 と、またも飛んでくる弾丸。


 今度は余裕で弾き飛ばした。



 さらに近づくと、何かが転がりながら木の陰から飛び出す。


 私は追いかけて着地すると、薄闇に白い光が走った。



 寸前でかわすと、それはレイピアのような細身の刃。


 私が構えると、舌打ちが聞こえた。



 少し距離を置いて見えたのは、蜂のような意匠の服を着た魔法使い。


 顔の上部をマスクで隠しており、見えるのは口元だけ。


 そのマスクも、蜂の顔をイメージさせるものだった。



「お前を逮捕する――」



 やや間をおいて、魔法使いは言った。


 なるほど、魔導警官か。それとも、雇われたのか。



 どっちにしろ、捕まるつもりもない。


 私は肩をすくめて、また距離を置いた。


 いざ相手の姿を確認してみると、何となく馬鹿馬鹿しくなる。



「なめるな!」



 定番のセリフを吐いて、蜂仮面は刃を振るってきた。


 距離があるので、当たるわけがない……と思っていると――


 振るわれた刃から、鋭い魔法の弾丸が。



 なるほど、これを撃ってきたのか。


 だが、そうそう当たってやるわけにはいかない。



 私はかわし、拳を握り締める……。






よろしければ、感想や評価ポイント、ブクマをお願いします!

感想は一言でも歓迎!

あなたの応援が励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 魔力を全力でオーラみたいに放てば警察とかは攻撃をやめそうですねぇ(強い人は例外)
2019/11/30 11:07 謎の百合好き
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ