表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/301

その52、魔女狩り以外にも怪物は出るのである

時間を変えて投稿。きたれ、新しき読者の皆さん……!




 今日も夜からパーティーか……。


 一日の授業が終わり、私は若干憂鬱な思いで帰り支度をしていた。



 その時、



「おーい、ゆみか!」


 無駄にでかい声でやってきたのは、中岡稲見だった。


 アニメでは、主人公の友人枠として色々ある人物だが――



 ……。



 そういえば、ここ最近自分のことばっかでヒロインことゆみかのことを完全失念。


 いやあ、いかんいかん。



 ……。でも、なんで? 私があの子のこと気にかける必要あるか?


 別にヒロインの幼馴染ヒーローなんて会ってないし、特に関わりもない。


 ほっとけばいいんじゃなかろうか?



 そう思っていると、



「今日もパトロール行こう!」



 と、中岡が言い出すのが聞こえた。


 パトロール? 何のこっちゃ……。


 私が聞くともなく聞いていると――



「正義の魔法少女として、街の平和を守る。それが魔法少女同好会の使命なのだ!」



 でかい声、アホなことを、アホ面下げて言っている。


 何だそれは。正義のヒーローごっこか?


 現在進行形でヒーローみたいなことをやっている私もアホみたいだが。



「あの仮面の男魔法使いに負けてらんないよ!?」


「負けるって……そういうの勝ち負けじゃないと思うけどなあ?」


「何言ってんの? ネットじゃアレの影響で男の魔法使いを増やそうとか言ってるんだよ」


「あの、そもそも、お面つけてるから男か女かもわかんないんじゃない」


「いやー。あの体形はどう見ても男っしょ」


「魔法で誤魔化してるだけかも?」


「それなら、わざわざあんな特撮ヒーローみたいな変なカッコしなくない? 魔法少女みたくかっこ可愛い衣装にするっしょ。わたしならそーする」


「でも、別に男の魔法使いがいても変じゃないと思うけど……」


「そんなの邪道だってー」


「ええー。わかんないなー、そのこだわり」



 ……どうやら、我らがヒロインゆみかちゃんはあまり気乗りしないようだ。



 まあ、アニメでも人助けでやむなく魔法少女になった子だけどさ。



「でも、あの仮面は黒モンスターしか相手してないじゃん。他のモンスターの出現も増えてるのにさ。何か裏がなくない? 怪しくない?」



 他のモンスター?


 ……そういえば、この世界では魔女狩り以外にもモンスターがいる。


 出現でるのだ。



 アニメではほとんど語られなかったし。



 ニュースでも、何というか、自然現象というか台風や津波みたいな扱い。


 今私の住んでいる地域は、モンスター災害の少ない場所でもあった。



 だが、あわててネットで調べてみると――


 異世界との接触依頼、モンスターの出現は世界規模で増えているらしい。


 最近日本で起きたものを調べてみたら、



 ・停電減少などを起こす火消婆や火取り魔。


 ・人間を襲い肉だけを吸い取る肉吸い。


 ・深夜の路上を走り回る片輪車。


 ・海に出現する海坊主や、船幽霊。



 ……。



 どうも、日本に出るのは妖怪みたいなのが多いらしい。






よろしければ、感想や評価ポイント、ブクマをお願いします!

感想は一言でも歓迎!

あなたの応援が励みになります!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ