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魔法少女? いいえ、変身ヒーロー(男装)です~鬱ENDな百合アニメの世界にて~  作者: 甫人 一車
第4話  ストーカーか敵か! 少年だけど凄い奴!
39/301

その39、すわ!? 魔法少年!?

昨日更新し忘れたので、本日2回やります。

2回目は22:00予定。




「今日は少し用事があるので、お先に失礼」



 翌日、まきめとエミリのフォローをしてから、私はいち早く迎えの車へ。



「まっすぐ、家へ」



 運転手にそう命じて、私は家に戻った。


 しかし、ここから忙しいのだ。



 ステルス魔法でそっと家を抜け出し、ある場所に向かった。



 そう遠くない、ごく普通の公園。



 私はステルスを解いて、何気なく公園に入る。


 それから、自販機のコーラを買ってあるベンチに。



 直後。



 ベンチのそばに、見知らぬ少年の姿が現れた。


 野暮ったい眼鏡をかけた、凡庸そうな少年。



「はじめまして、ヒーローさん」



 少年は、その容姿に似合わない不敵な笑みを浮かべて言った。


 擬態だな、と思う。



「飲む?」



 私はまだ開けてないコーラを見せながら、ジロリと睨んでやる。


 隠したもう片方の手には、ワンドが握っているのだが。



「いや、けっこう」



 少年は大人びた調子で断り、間をあけてベンチに座る。



「はじめまして。僕は松上まつがみ太郎という者です」



「まつ、がみ?」



 聞き覚えのある苗字だ……。


 確か、某大手電機メーカーの経営者が、そういう名だったかな。


 うちの家ともいくらか関係のある企業だけど。



 私はもう一度少年を見る。


 見た目は、小学校2~3年生くらい?


 でも、その眼鏡の奥から見えるの目の光は、どこか普通じゃない。



「なんか、ませてるね君」



 言ってから、密かに魔法を使う。



<魔力探知……ステータス確認。潜在魔力:18000>



「!!?」



 そのとんでもない数値に、私はギョッとした。


 変身した私でも、魔力の数値は5000ギリギリ……。


 こいつは、その倍以上の魔力を持っている???



「君、もしかして女の子?」


「僕ぁ、正真正銘の男ですよ。むふふふふ」



 どこかオッサンのような口調で言って、松上少年は微笑むのだった。


 ハッキリ言って、可愛くない……。



「そっか」



 私はため息。


 ひょっとして、私の求めていた人材が目の前にいるのでは……?



「とすると、君って魔法使い、なのかな?」


「いかにもその通りです」



 と、松上少年は右の手のひらを手に向けて見せた。


 そこに、紫の小さな光が浮かび上がる……。


 私はワンドを前に出して、サーチしてみた。


 やっぱり、強い魔力がある……。



「もしかしたら、お互いに協力できるってことかしらん」


「そう願っていますよ」



 松上少年は笑い、私たちはもう一度握手した。






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