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魔法少女? いいえ、変身ヒーロー(男装)です~鬱ENDな百合アニメの世界にて~  作者: 甫人 一車
第4話  ストーカーか敵か! 少年だけど凄い奴!
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その38、ストーキングまがいな……

意外な縁で知り合った人物は……?



 何故だ……?


 このまま、この少年を逃がしてはいけないような気がする……。


 とにかく、何ていうか、抗いがたい衝動というか、確信?



「ど、どうかしたのか?」



 私が黙っていると、少年はモジモジしだす。



「私は刃光院黒羽って、いいます」



 直感に導かれ、私は手を差し出した。



「あ、俺は田中たなか北吉きたきち……」



 そして、握手しあう私と田中少年。


 ビリッと感じるものが、確かにあった。


 私と、田中くん。同じ何かを……。



「田中くん、だっけ? 何かSNSとかやってる?」


「え、ああ……」


「良かったら、連絡先を教えてくれないかな?」



 私はできるだけ笑顔を意識して、そう言った。


 忘れがちだが、私こと黒羽はすごい美少女なのだ。


 田中少年はすっかり困惑して、顔を赤らめている。



 こうして私は主導権を握り、お互いの連絡先を交換したのだった。



「じゃ、また連絡するから」



 私は笑顔で手を振ってから、田中少年と別れた。



 そして。



 少し離れた後、密かに彼の尾行を開始する。


 使えて良かった、ステルス魔法。


 その途中、こっそりとワンドを取り出していた。



<魔力探知……ステータス確認>



 対象の保有魔力をある程度数値化して、わかりやすく表示できる魔法だ。


 それを、田中の背中に向けてこっそり使用。



<潜在魔力:350~500>



 と、出た。



「魔力が、ある……? それって」



 それは、魔法を使うため――魔法使いになるためには必須の資質だ。


 現在、男性にはそれがない、というのが常識だけど……。



 ……え? これってトンデモない発見なのでは?



 私はドキドキしながら、尾行を続ける。



 田中少年の家は、郊外のある普通の一般住宅のようだった。



 ふむん……。私は家をいくらか確認してから、その場を去る。


 とんだことになったけど、今は帰って休もう……。


 まきめやエミリともう一度連絡を取りながら、私は帰路についた。



 家に帰ると、シャワーを浴びてからベッドに。


 そういえば明日は学校なのだ。



 けだるい思い出明日の準備をしている途中……だった。



 不意にスマホへ着信の報せ。


 まきめかエミリかな、と思ったのだが、



「動画?」



 どこからか、私のメールへ動画が添付されてきた。


 今まで魔女狩り出現を報せてきたものとは、違うようだが……。


 何か不吉な気持ちで開いてみると、



「え」



 動画は、私が例のヒーローに変身している最中のもの、だった。



 ――この件について、明日話がしたい。



 メールには、そう記されていた。






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