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魔法少女? いいえ、変身ヒーロー(男装)です~鬱ENDな百合アニメの世界にて~  作者: 甫人 一車
第4話  ストーカーか敵か! 少年だけど凄い奴!
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その37、ダウンしたところを助けてくれたのは?

評価ポイントやブクマをくださったかた、感謝感激です!



 強い疲労感……?


 いや、それにこれは空腹? だろうか。


 とにかく、何でもいいから口に入れたいけど、体が動かない。



「――大丈夫か?」



 心配そうな、男の子の声……。


 私が顔を上げると、同い年くらいの少年がこっちを見ていた。



 大きなどんぐりまなこの特徴的で、ちょっと田舎臭い感じ。




「救急車呼ぼうか?」


「い、いえ、それよりも……」


「?」


「何か持ってないかしら……? その、ちょっと……」


「喉でも渇いてるのか?」


「いえ、おなかが……」


「ああー」



 少年はポンと手を打つと、



「ちょっと待ってな!」



 そう言ってどこかに走り去ってしまう。


 なんか……情けないことになってしまった。



 そう思っていると――



「おまたせ! これ、食えるか?」



 さっきの少年が何かを持って戻ってきた。


 どうやらコンビニの袋らしいものから取り出してきたのは、ゼリー飲料。


 よくスポーツをする時に飲まれている、おなじみのやつだ。



「チョコよりもこっちがいいかなと思って……」


「ありがとう……」



 私は受け取ると、手に力が入らず、落としてしまう。



「ホントに大丈夫か?」




 少年はゼリー飲料を拾うと、開封して手渡してくれる。



 甘い味が、心地よく私の喉を伝う。


 ゆっくりと全部飲み干してから、私はようやく人心地ついた。



「まだ、残ってるけど、いるか?」


「いただきます……」



 そういうわけで、私は少年から合計3つのゼリー飲料をごちそうになったのだった。


 やっぱり、まだ魔法使いとしては未熟らしい……。 



「ありがとう。おかげでホッとしました……」


「なぁに」



 礼を言うと少年は笑っていたが、



「あれ……あんた、さっきの」


「え?」


「いや、ほら、さっき箒のバカにやられてた俺を助けてくれた……」


「ああ……!」



 そういえば、この少年、どっか見覚えがあると思ったけれど。


 さっきのDQN少女にやれていた子じゃないか。



「ふーん。妙な感じだけど、恩返しができて良かった」



 と、少年は嬉しそうに笑った。



「改めて、ありがとう。そっちもケガはない?」


「いやあ、おかげさまで……」



 照れくさそうな少年。


 ふむ……? 何だろうか、この少年どこか妙に親近感がわく……。


 何ていうか、どこか私と似ている? いや、近いものがある……?


 どうしてだろうか、そんな感覚がしてならなかった。





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