その35、出現! 巨大サソリ!!
タイトル、少し変えました。
「*************!!」
もはやおなじみになった、意味不明な言語。
それを発しながら襲ってくる魔女狩り。
「ふん……は!!」
私をそいつらを切り裂きながら、街を、空中を駆ける。
思ったよりも数が多い……。
一体倒すごとに、ぞろぞろと増えていくような錯覚をおぼえた。
「ひ、ひいいいい!?」
油断していると、落っこちた箒少女どもにも魔女狩りが。
正直ほっておいてもいーんだが。
「ち!」
私は高速で移動して、箒少女周辺の魔女狩りを倒す。
「とっと、失せろ!」
私は叫ぶが、箒少女は悲鳴をあげ、頭を抱えた。
なんとまあ情けない……。
さっきまでの勢いはどこにいったんだか。
きっと、普段偉そうにしているだろうに、なんてザマだろう。
でも、そんなものにかまっているのが悪かったのか。
「***************……」
「**********!!」
魔女狩りたちが一斉に集合を始めた。
これは、まさか……。
大勢が集まり、融合合体した魔女狩りは巨大な虫に姿を変える。
「さ、サソリ!?」
そうして出てきたのは、巨大な黒サソリ……!!
何か、こういうの古い映画があったっぽいな。
前に……前世だったかもしれないが、ネットの動画で見たおぼえがある。
巨大サソリは長い尾と鋏を振り回して、こっちに、向かってきた。
「この……!」
私は空を飛び、視覚から刃で切りつけていくのだが。
サソリは鬱陶しそうにするだけで、まるで堪えない。
どうも、刃は表面を浅く切っているに過ぎないようだ……。
防御力がだいぶアップしているのか。
私が戸惑っていると、ブンと風を切って鋏が向かってきた。
「くっ!」
私はとっさに両腕を交差して、衝撃に備えた。
バシン!!
と、勢いよく叩き付けられ、私は近くのビルまでぶっ飛ばされてしまう……!
ぐへ……! 吐きそ……!!
私の体は、ビルの壁に半分めり込みかけていた。
なんちゅう威力だ……。
攻撃力もアップしているのか……!?
空を飛べなくなったのが、つくづくホッとさせられる。
私はクラクラする頭を振りながら、急いで飛び上がった。
切るのがダメなら、殴るのはどうだ!!
拳に魔力を込め、殴る! 殴る! 殴る! 殴る! 殴る!!
ビシリ、とサソリの黒い装甲にひびが入った。
やったか?!
そう思った途端、真上から毒針が降ってきた……!!
寸前でかわすが、あやうく脳天に刺さりかけたぞ。
まずい……。こりゃ一筋縄ではいかない――
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