その29、巨大コウモリ怪獣を倒せ!
本日2回目の更新です。
「マジカル……シュート!!」
ゆみかは杖から攻撃魔法を撃ち出した。
ピンク色に輝く光の弾丸。
しかし、正面からまともに食らっても魔女狩りは堪えない。
わずかに首を揺らしただけである。
続いて、2発、3発と撃つが結果は同じ。
巨大コウモリはカッと牙をむき、不気味な咆哮をあげた。
それが衝撃波となって、ゆみかたちを吹き飛ばそうとする。
しかし、さすがはヒロイン?
ゆみかはしっかりと踏ん張り、後ろの誰かを守っているようだ。
そして。
どうやら、逃げるつもりは欠片もないらしい。
まったく……!
いよいよ攻撃に移ろうとするコウモリを、私は横から蹴り飛ばした。
校舎に激突し、くぐもった声を出すコウモリ。
ひびの入る壁と、砕ける窓ガラス。
あちゃ……公共物破損?
けど、まあ不可抗力ということで!
私は私はコウモリのしっぽをつかみ、ゆみかたちから引き離す。
「あなたは……!?」
ゆみかは私を見て叫ぶ。
手でも振ってあげるか? いや、そんな暇はないようだ。
コウモリはギャーとわめきながら、こっちへと標的を変えた様子。
私は指で、ちょいちょいと挑発。
それが効いたのだろうか?
コウモリは翼を広げて、こっちに突進。
私はすばやく空中へと回避。
コウモリはまたも校舎に激突して、学校を壊している。
こりゃだいぶ修理費かかるだろうなあ……。
そう思っていると、コウモリも空中へ飛び出してきた。
下手に近寄られると、風圧はすごい。
だが、ひるんでばかりもいられないのだ。
コウモリの放つ衝撃波をかわしながら、私は攻撃方法を考える。
まずは、あの飛び道具を何とかしないと――
発射してるのは、口?
いや、顔の正面あたりから咆哮と一緒に出しているようだ。
と、すれば……どうする?
何とかして、牽制したいのだけど。
<防御補助――>
そして、出てくる新魔法。
と、コウモリは今まで以上に強烈な新魔法を放ってきた。
着弾? いや、命中?
喰らった瞬間、私は粉々に砕け散った……。
ただし、分身だけどな!
影分身――魔力で作った分身を生み出し、瞬時に入れ替わる魔法。
砕けた分身は、爆発して相手を幻惑。
この隙に、私はコウモリの頭上に飛んでいた。
そして……喰らえ!
私は頭上から魔力を思いっきり集中させたキックを喰らわせる。
コウモリはドタマを中心に砕け、そして霧散していくのだった。
よっしゃ、今回も勝利!!!
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