その28、しょうがないからヒロインを救え!
昨夜、更新忘れちゃったので、今回は2回更新です。
次更新は今晩の22:00に!
「何をやっているの!?」
「どこの生徒ですか!」
「早く追いかけて、連れ戻して!!」
「みんな教室に戻って、静かに、静かに!!」
たちまちあちこちで飛び交う叫び、また叫び。
やれやれだ……。
私は席でため息をつきながら、ネットを確認。
例の中学校、どうやら校舎に侵入した魔女狩りもいるらしい。
どうやら、鳥型ツールが他のと戦っている間、隙をついたようだ。
優先順位は人間を襲うことなのだろうか?
まあ、考えてしょうがない。
しかし、
<活動限界まで、残り7分>
そうこうしている間にも、残り時間は減っていく。
鳥型ツールが撤退すれば、戦うのは普通の魔法使い。
つまり、魔女狩りに勝てない女の魔法使い……。
これは、もう……しょうがないか……。
「少しトイレにいってくるから、よろしく」
「え、大丈夫? ついてったほうが……」
「いえ、気にしないで」
エミリに言ってから、私はそっと教室の外に。
トイレの個室に入ると、静かに変身ワンドを出す。
このワンド、普段は消えているが私の意志に応じて実体化するわけで。
でも、変身すると光とか漏れないかしら?
ちょっと躊躇すると、
<非変身時の魔法――単距離空間転移>
こういうのもあるのか……。よし。
私はワープで人のいない場所に移動。
そして……変身!
何度やっても、慣れないというか、コッパズカシイ。
今回は同じ市内だし、いや、でも時間が惜しいか?
私はワープ魔法で例の中学校まで転移。
<残り時間、30秒>
ちょうど、鳥型ツールも限界のようだった。
OK、お疲れ様……!
私は錐もみ回転しながら、群がる魔女狩りを吹っ飛ばす。
そして、鳥型ツールは穴を開いて基地に戻っていった。
もっと、長く活動できるようにしてくれりゃよかったのに……。
私はちょっと恨みがましく思いながら、腕に刃を展開させた。
3度となると、ある程度やり方もわかってくる。
私はすぐに片をつけようと、高速で魔女狩りたちを切り裂いていった。
ふと見れば、と中庭のあたりだろうか?
そこから大きな音と閃光が走った。
あれは……魔法のようだ!
と、するとあのヒロインちゃんか!?
私は近くに魔女狩りがいないのを確認してから、すぐにそこへ向かった。
と、中庭にでっかい翼をもったモノがいた。
あれは、コウモリ?
そうか、この前みたいに魔女狩りが合体して変形したものだ。
コウモリは、翼で風圧を起こしながら、何を追い詰めている。
そこには、誰をかばっているヒロインことゆみかの姿。
何かもうすでに、かなりボロボロ状態である……。
続きをお楽しみに!
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