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204/301

その204、結局そうなったわけで


昨日は体調不良で更新休みました……。





 まあ、私に関わらなければいい……ってわけには、いかぬのだろうなあ。


 そう思っていた矢先――



「……あの」



 その日。またも、ゆみかが相談にやってきた。



「あの幼馴染のこと?」


「はい」


「……で?」



 何となく察せられる気はするけど、一応聞いてみる。



「えーと、その……告白されちゃいました」


「ほーん」



 思い切ったか。それともらちが明かないと決意したのか。



「でも、まあ、その、返事できなくって」


「嫌だから?」


「その、嫌とかじゃなくって、ユズルは好きだけど、それは友達とかであって、いわゆる彼氏とかそういう風には思えないかなって……」



 なるほど。原作準拠だ。不憫ではあるが、よくある話でもある。



「断るなら、ちゃんとしたら?」


「そうですよね……。そうです」



 ゆみかはばつの悪そうな顔で、ため息。



「私、ちゃんとします」



 相談というか、確認のために話に来ただけという感じだな。


 ……まあ、これもよくあることだわさ。



 で。翌日。



「ちゃんと、断ってきました」


「そう……」


「悪いけど、そうはなれないって。今のまま友達でいたいって」



 そう言って、ゆみかは深い深いため息。疲れさえ見えた。



「ずっと、良い友達だって思ってたんですけれど……」


「こればっかりは仕方ないでしょ。ま、あの子にはそのうち良い彼女ができるって」


「そうですよね! あ、そういえば告白もされてたみたいだし!」



 適当に言ってやると、ゆみかは安堵した笑顔になった。


 まあ、なるようになったけれど、私には害もないし、ゆみかも問題なし。



 原作よりは良い終わり方になったんじゃないかと思う。


 後は、あのラミア族とどうなるかだが……そこまではね。



 またテロがないかと思っていたが、いずれもどうにか未遂になっている。


 さすがにどのゲート施設もサキュバスやベルタエルフが護衛についていた。



「一般国民の保護を優先すべき!」



 という声もあったが、テロに狙われてるのがわかってるのだ。おろそかにできぬ。


 これはしばらく、変身することもないかな?



 などと思っていた時だった――学校もぼつぼつ再開し始めた頃である。



 帰り道、私は空を行く魔法少女を見た。



「あ」



 飛んでいるのは蛇塚ラブ子で、抱えているのは、岡田ユズルだった。



「待って、待って、待って!!」


「待たないよ!!」



 叫ぶユズルに対して、ラブ子は噛みつくように叫ぶ。


 うーーむ。これは……。しかし、見てしまったものは……。しかし。うーむ。



 私がグズグズしている間に、ラブ子たちは行ってしまった。


 これは、あのサキュバスの時とどう違うんだろうか? 



 相手の真剣さ? 切実さ? どっちにしろ、これは犯罪である。


 だが、しかし。これは……。いや、でも。うーーーーーむ…………。







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