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192/301

その192、でも行くんだよ



色々先の展開で詰まったり悩むことも多いです。

ご意見などはありがたい限り。





「やあ、おはよう」



 私は内心の動揺を抑えつつ、ラブ子に挨拶してみた。



「ふん」



 ラブ子は私をチラリと睨むと、飛んでいってしまう。


 絡まれるかと思ったが、杞憂だったようだ。



 しかし、面倒なのは今後だな……。



 確かラミア族は恋愛面でも執念深いと聞く。



「こっちでヤンデレっていうのか? それになるヤツが結構多いんだな、これが」



 以前ヅカテ氏もそんなことを言っていたようだ。



 とはいえ、私にできることもないし、やりたくもない。


 やっぱり恋愛沙汰のゴタゴタなんてごめんなのである。



 私は寒い予感を振り払うように、急いで学校を目指すのだった。



 いざ着いてみると、特に何事もなく昼休みとなっていく。


 ラブ子も特に何も言わずに普通通りに見えた。



 ゆみかに絡んでいくようなこともないようだ。


 何にしても、こっちの範囲内で揉め事を起こさないのなら歓迎である。



 私が学食で昼食後のお茶をゆっくり楽しんでいると――



 窓の外を、変身したゆみかが飛んでいくのが見えた。



「え?」



 一瞬ギョッとしたが、ハッと思いつき、松上少年に連絡を入れてみる。



<何でしょう?>


<……何か起こったんじゃないの?>



 私が問うと、松上少年はしばし無言だったが、



<四国にある高校がモンスター襲われています。男子校ですね>


<オオゥ……>



 まさに標的になりやすい場所だ。



<スケルトンの大群が押し寄せているので、生徒も教師も外に出られないんですよ>


<……まるでゾンビ映画ね>


<学校どころか、町全体がパニックに……ちょっと待ってください?>



 松上少年があわて出した頃、私の携帯にも事件を報せるメールが来た。


 学校に押し寄せる骸骨集団の動画付き。



 変身できなくなっても、連絡がきてしまうわけだな。


 どうも、このメールもらった変身アイテムとセットらしい。



 スケルトンならば強いモンスターではないが、数が問題だなあ……。


 行きたくはないが、やはり行かざる得ないか?



 私が悩んでいると、またもメール。



 何だこれ……。全国のあちこちで事件……。しかし、どれも小規模というか……。


 個人レベルのヤツになってないか?



 と思っていたら、どこかの市役所や企業などにもモンスターテロが。


 鳥型モンスターに掴まれて空中に連れ去られる男性警官の姿も……。


 警察まで標的にし始めたか。



 っていうか、若い男の子だけじゃなくって、もう男なら何でもアリか?


 魔法の資質もない相手を?



 いよいよテロは凶悪化してきたらしい。


 もはや、変身できないとか、言っている場合じゃないのか。



 ああ、しかし嫌だな……。



 とはいえ、小児も老人も関係なしでは、ほっとくわけに、いかないか。


 しかし、生身というか、素顔もなあ。



 私は少し考えた後、思いついて近くのヤタガラス関係の施設へ跳んだ。


 そこならば、自由に出入りできる。



 私は顔見知りの職員に頼んで、ヤタガラスのスーツを一着貸してもらった。









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