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130/301

その130、雷撃招来

130回まで来ました。

話はもうちょっと続きそうです。





 そして、魔弾の第2弾が撃ち放たれた。



<そのまま押し続けて……! いけますか!?>


<何とか……!!>



 松上少年の指示を受け、八郎くんは魔弾を発射し続ける。


 何百と撃ち続けるが、魔力切れになりそうな気配はない。


 それも強固なシールドとの多重使用なのに、である。



 魔女狩りは反撃の隙間もなく、地面に釘付けとなっていた。


 魔弾は全て的確に命中して、周辺に飛んでいくこともない。



 本当に、このまま行けてしまうのか!?


 私は喉を鳴らし、その夢みたいな情景を見守り続けた。



 と、不意に魔弾がやむ。



<どうしました!?>


<八郎くん、平気!?>


<いえ、僕は大丈夫なんですけど……人が……!!>



 なんですと!?



 攻撃をやめて、何かあわてている八郎くん。


 そして、私のほうに映像が回されてきた。



 見れば交通規制されているはずの道路に、車が見えるではないか。


 さらに拡大すると、車窓からカメラを突き出している人間が……。



 何で!?



 私たちが驚いている間に、隙を見た魔女狩りがむくむくと動き出す。


 そして、こちらに向かってブレスを吐いてきた。



<危ない!!>



 八郎くんが魔弾を数発はなってそれを相殺する。



 全く、なんてこと……。



<私がアレを何とかしてくる。八郎くんは攻撃を防いで!>


<わ、わかりました!!>



 私は大急ぎで場違いな車へとワープした。


 無駄な消費だが、緊急時だからしょうがない。



 私は車の上に飛び乗ると、車体ごと安全圏までワープした。


 単身だと割と平気だが、他人やら大きな鉄の塊まで一緒だと消費がでかい。



 本来なら、このバカを2~3発殴ってやりたいが、時間は惜しかった。


 すぐさま現場に戻ると、魔女狩りの巨大な尻尾が空中で舞っている。


 何と、その巨体を地面に潜り込ませようとしていたのだ。



<いかん。逃げられる……!!>



 松上少年は焦った声で叫ぶ。



<止めてみます!!>



 八郎くんは叫び、シールドを分解して帯状に変化させた。


 そして、魔力で織られた無数の帯を魔女狩りに向かって放つ。


 巨大な帯にからめとられ、魔女狩りは動きを止めた。



<逃がすもんか……!!>



 八郎くんは空中であやとりをするような手つきで帯を操作している。


 ぐいぐいと、わずかずつだが魔女狩りは引きずり出されていった。



 そしてついに、その全体が出た時――



<……落ちろ!!>



 魔力のこもった声で、八郎くんは何かを振り落とすような動作をした。



 瞬間。



 空の雲が一点集中し、濃い黒雲を作り上げたのだった。


 そして、そこから青い稲妻が魔女狩りに向かって落ちていく。



 落雷。それは閃光を伴って、魔女狩りを包み込んだのだった。


 その常識外れの強烈な魔力に、私は思わず手をかざし直視を防いだ。








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― 新着の感想 ―
[一言] 超力イナズマ落とし!チェスト! これで決着かな? 規格外も良いところの渡くんですが、何か精神面に爆弾抱えてそうな気配があるのが恐いですね。 実際家族に捨てられたワケですから、ヤケになっ…
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