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113/301

その113、馬鹿同士は勝手にしろ

昨晩、寝落ちして更新忘れました……。スミマセン。





<緊急速報――>



 話の途中、いきなりまた呼び出し音みたいな音。


 そして、松上少年の前にウィンドウが開かれた。



<魔法使い同士の戦闘です>



 機械音は無感動にそう告げてきた。



「なにごとなの?」


「喧嘩のようです」


「けんかぁ?」


 映る映像は、黒いスーツとエロアーマーが戦っているアレなものだった。



<ひゃっはっはっは!! お前気にいったよ!!>


<こっちは気にいらねーー!!!>



 鉄球を振り回すのはアマゾネスのケライノだ。


 で、戦っている相手は……。



「田中くん……!?」


「の、ようですなあ」


「若いアマゾネスか。こりゃあ面倒ごとだ」



 横から覗くヅカテ氏は呆れたような困った顔。



「何で、こんなことになっちゃってるわけ?」


「どうやら魔女狩りを駆除した後、いきなり戦闘を仕掛けられたようです」


「だから、なんで?」


「よくわからんですが、抱くとか抱かないとか、結婚とか婿とか叫んでますね、彼女」



 と、松上少年は興味なさそうに画面を指す。



「……若いアマゾネスは、自分の結婚相手を積極的に探す。その対象は強い男……というのはまあ有名な話だな」



 自分の首を撫でながら、ヅカテ氏はため息みたいな声。



「強い男ねえ……」



 まあ、確かに田中くんは強いようだ。


 理不尽な暴力を振るうケライノ相手に、互角以上に勝負している。


 でも、見た感じそれが余計にケライノをエキサイトさせてるようだ。



「周りは何してんの?」


「みんな離れて見てるだけですね。あ、避難指示はしてるのか」


「止める気はないと?」


「下手に巻き添えは喰いたくないでしょうしねえ」



 画面が変わり、ヤタガラス装備の警備員や魔法少女の姿が映る。



「ついでに言うと、今応戦している仮面の彼が、候補生の一人です」



 松上少年は田中くんをアップにして、ヅカテ氏を見た。



「粗削りだなあ。魔法使いというよりは戦士向きだね、こりゃ」


「モンスター対策には有用な人材だと思います」


「そりゃ同感。補助や強化の魔法を集中的に教えたら成長するだろうね」


「感想は結構ですが、いい加減に止めないとまずいんじゃありません?」



 私はかなり気がかりである。


 こんなことで、しょうもないことになったら目も当てられん。



「ですが、そろそろ決着つきそうですよ」


「なんと?」



 言われてみれば、戦いはいつしか正面から殴り合いになっていた。


 少年漫画か!?



 田名君はスーツの装甲もヘルメットもボロボロだ。


 ヘルメットにいたってはすっかりひび割れて、半分顔がのぞいている。


 ケライノも全身痣だらけで鼻血を出していた。



 やがて田中くんはヘルメットを脱ぎ捨てて突貫。それにケライノも応じる。



 何か、もう勝手にすれば……?







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