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104/301

その104、タイムオーバーか?

今後の展開に色々困ること多しです。




 そして、ついに佐藤は頭から倒れた。


 顔面を地面へ叩きつけるように崩れ、動かない。



<生命反応あり。魔力微弱――……>



 どうやら、燃料切れらしかった。


 生きるか死ぬかはわからないが、少なくともすぐには立ち上がれまい。



 振り返ると、鳥型ツールと蟹型は互いに連携しながら合成獣を追い込んでいた。


 防御は基本松上少年が専念し、ツールたちを守っている。



 あの攻撃を防ぐには、かなりの高いレベル魔法、大きな魔力を使うはず。


 私には無理な相談だった。



 もう一度佐藤を確認してから、私は傷を押さえて歩き出す。


 飛行するのは少々堪えた。今はできるだけ、回復に魔力を使いたい。



 専門ではないため、ゲームのようにすぐに回復とはいかないが……。


 それでも、痛みを緩和したり出血を抑えることはできる。



 松上少年に加勢したいが、回復するまではまだ時間がかかりそうだ。


 少しを膝をつき、休憩をとるしかなかった。



<魔力反応複数確認。接近中――>



 だが、回復の途中で探知に引っかかるものが。



<視界拡大――>



 装甲車のような飛行パトカーが近づいてくる。


 数はそれほど多くないけど……。


 どうやら、少し時間をかけすぎたか――



<松上くん。警察が来る>


<まいったな……。撤退できるようにしておくので、あなたは先に逃げてください>


<そうしたいところだけど……>



 私はチラッと倒れている佐藤を見た。


 このまま、放置しておくのははばかられる。


 警察に捕まったら、どういう利用のされ方をするかわかったもんじゃあない。



<接近中、接近中――>



 ヘルメット内部にアラームが鳴っている。



 やむを得ないか。


 私は佐藤を担ぎ上げ、秘密基地への入り口を開く。



 ……開こうとするが、魔力消費が大きかったらしい。


 視界がくらみ、うまく魔法を使えなかった。本格的にまずいな……。



<魔力弾確認。警報、警報――>



 どうやら来てしまったようだ。しかも発砲……。


 私は気力を振り絞って、もう一度挑戦。



 開いた。



 だが、急激に足から力が抜けていく。


 佐藤を担いだまま、私は膝をついてしまった。



 まずい!! これは、本気でやばい……!!



 魔力弾が来るのを感じる。防がないと。しかし、意識が。


 私は、被弾を覚悟するしかなかった。



 が。



 予想していた時間を過ぎても、弾は当たらなかった。


 気づけば、私の前に誰か立っている。



 誰?



 黒い人影が壁のように私の前に立ちはだかって、盾となっていた。



 いや、ホント誰???



 松上少年……ではない。



 黒い、装甲で覆われたライダースーツの服。


 松上少年のものに似たフルヘルメットのマスクには、カブトムシのマークが。






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