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第5話

文章力なさすぎてごめんなさい

ここはどこなんだ…


闇の中、とでも言えばいいのだろうか

辺り一面が真っ暗なのだ


おまけに自分の身体の感覚が薄く、歩こうとしても歩いている気がしない


どちらかというと、意識して身体が動くというより

動いた身体を意識している感じだ


身体的動作と脳の伝達のコペルニクス的転回というわけだ


「ん…? なんだあれ」


闇の中で薄っすらと人影が見える


人…だよな?


そもそもどこかも分からない場所にいる何かが人である保証はない


しかし、俺が意識するよりも早く身体は人影の方へ向かっていった


「グスッ… シクシク…」


驚いたことに目の前で少女が泣いていた


「おい、大丈夫か? 怖いよな、こんなとこ」


俺は声をかけたが


「…グスン」


少女は依然として泣いている

俺の声は届いているのか?


謎は深まるばかりだ


「あっ」


次の言葉をかけようとしたその瞬間


<ビビビビビビビビビッッッッッッ>


轟音が鳴り響く


「うるせえええええええええええええ!!!!!」


俺は気づいてしまった


あの空間の正体と、轟音の正体に





カチッ



夢だったんだ

そう、ただの夢と目覚まし時計


「ふわぁぁぁ… なーんか変な夢でも見てたような気がするけど…」


人間、目がさめると見てた夢の内容をだいたい忘れてしまう

俺も、もう自分がどんな夢を見ていたのか忘れていた


「飯食って学校いかねえとな…」


(いつもより)重い腰を上げてリビングへ降りた



「おはよう、兄ちゃん!どうしたの?顔が死にかけてるよ??」


毎日のことだが、妹がすでに起きていた

青峰雪奈(あおみね ゆきな) 中学校3年生だ

ウチは父母とも出張が多く、雪奈が家事の大半を担ってくれている

掃除などは俺ができるが、ごはんは料理上手な雪奈の仕事になっていた


「おはよう、雪奈。そんなにひどいか?明日死んでもおかしくないかな?」


「それは盛ってるね… ていうか、具合悪いなら学校休む?」


なんとも優しき我が妹よ


兄妹仲は良好だ

こんな冗談を気軽に言ったりできるのも雪奈や陽平、佐原くらいだ


「いや、大丈夫だ。正義の味方は年中無休なんだよ」


「なんだ、平常運転っぽいね。そういうのいつもはウザいけど今日はなんか安心するわ」


ウザかったのか 地味にショック


「まあ大丈夫だろ。お、今日のも美味しそうだな!飯いつもありがとな、お前のご飯で元気いっぱいになるんだ」


「別に… レパートリーそんな多くないし感謝されるほどじゃないよ…」


おいおい、謙遜すんなって

マジでお前の料理は一級品なんだぞ!?


「お前絶対いいお嫁さんになるわ、俺と結婚しないか?」


「兄ちゃんうっっっっっっざ」


「嫌だって言わないってことは可能性はあるんだな?」


完全に揚げ足取りだが、実際否定はされていない


「私、もう行く! じゃ 行ってきます」


あぁ 否定しないのね

お兄ちゃん心配だよ

嫌なことは嫌って言える大人になってね?


「ははは、いってらっしゃい!」


こんな感じのいつもの朝食を終え、妹に続いて俺も家を出た


------------

昨日の放課後、アリサについて衝撃の事実を知った後からアリサとの距離感を俺はずっと模索していた


アリサが実は日本語が上手いということを、皆に隠しながら、あたかも俺のサポートのおかげで喋れるようになった風な感じのシナリオを作らないといけない


森島先生から受けた依頼に比べると非常にめんどくさい仕様へ早変わりしてしまった


もちろん通学中もそれについて思考を巡らせていた


すると、背後から突然声をかけられた


「Oh Good morning[あら、おはよう]」


その声の主は、どこからどうみても美少女外国人であるアリサだった


「お前なんでこんなとこにいるんだ…」


ここは俺の家から出て8分程度の場所にある駅だ

アリサはこの駅の利用者なのか??


「Sorry? Nannde Konnnatoko?? Ato Omae Yu-no Yamero」


両手を上にあげ、知りませーんのポーズをとったり、俺を指差したり身体言語が忙しいなこの人

絶対日本語わかってんだろ

しかもお前ゆーの辞めろだって

昨日は言ってなかったのにな…


「あぁ〜 そっかカモフラージュだったな ゴホンゴホン… Why are you here?[なんでここに?]」


聞く話によると、アリサもこの駅周辺に住んでいるらしい


昨日は寄るところがあったから帰路で会わなかったのか


「I see[なるほどな]」


そうこうしてるうちに電車がホームに入ってきた


朝の通勤ラッシュは毎度疲れるが、妹の朝飯のおかげで乗り切れる

しかし今日はアリサを連れての通学だ

いつも通り行くかわからん…


しかし行くしかないのだ

遅刻をするわけにはいかないからな




俺はアリサと満員電車に乗り込んだ

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