第16話 EXTRA
作者のリアル事情につき、更新頻度低迷&文章量低下申し訳ございません
FGOプリヤイベもやらないと…
私は悪くない
目の前でゴミをポイ捨てするから、お返ししてあげただけよ(投げつけた)
ゴミ箱あるんだからそっちに捨てなさい
正論よ?
すると日本語がわからないとでも思ったのか、色々とうるさく文句を言ってきた
全く、どうしてこうも行儀の無いバカばかりなのかしら
はしたなさの真骨頂だわ…
バカ相手だから最初はいつものように強気でいようと心掛けた
バシッと1発毒を吐いて、退場させようぐらいの気持ちでいたが、それは私の誤算だった
私がこの外見で日本語を喋れるのを知った不良らは、先ほどよりもつけあがり、さらに私を侮辱した
正直、怖くなった
だって男数人に囲まれて、抜け出す術が無い気がして、このままどうなるのかわからなかったから
暗い闇に覆われてる気分だったかもしれない
それでも必死に追い払おうを頑張っていたら、とうとう彼が戻って来てくれた
彼は私の手をギュッと握りしめて、あの糞どもの輪から私を連れ出そうとしてくれた
彼ってこんなに頼り甲斐があったのね…
そんなことを思ってしまう
「待たせたな アイス買ってきたぞ 行こうか」
力強さと優しさを合わせたその手は暖かく、大きかった
同時に少しだけ恥ずかしくもあった
でもそれ以上に、あの時の彼の横顔を見て、ホッとした気持ちの方が大きい
安心した もう大丈夫だって 彼がいるって
けどそれは束の間だった
不良たちは彼の右手にタバコの火を押し付けた挙句、せっかく彼が買ってくれたアイスクリームを踏み潰したのだ
許せない…
怒りに任せて私は言葉をぶつけた
しかし、言葉なんてものは暴力の前では無意味で、逆上した不良Aが私の首を掴んで壁に押し付けてきた
彼の手とは大違いの、乱暴で痛くて苦しくて汚い不良の手が私の首を絞める
先ほどのよりも、比にならないぐらいの強い恐怖が私の心を埋め尽くした
苦しくて苦しくて、許しを乞う気ですらいた
私の心は暴力を前にして、あっという間に折れてしまったのである
だけど気がつけば、私は解放されており、目の前で彼と不良たちが殴り合いをしていた
私はいつの間にか彼にもう一度助けられていたのだ
でも恐怖から解き放たれたはずの私はその場に立ちすくんだまま動けなかった
生の喧嘩を見るのが怖かったのではない
目の前の彼があんな形相で人を殴っている、普段とのギャップが末恐ろしかったからだ
私は怖くて喧嘩を止めることも出来ず、ただ彼を見守ることしか出来なかった
落ちていたコンビニ袋からはアイスが溶け出し、それを拾うと液体がポタポタ溢れ出した
まるでアイスが私の代わりに泣いているようだった
その間にも拳がぶつかる鈍い音と怒声が響き続けていた
数分後、学校の方角から男の人が走ってきて喧嘩を止めてくれた
どうやら先生のようだ
私はようやく、この不良どもを公平に裁いてもらえると期待していた
けれど、そんな期待とは異なりその先生は彼だけに向き合い、不良の相手はしてくれなかった
保護者を呼ぶ…?
この状況で学校に親を呼ぶことの意味がわからないほど私はバカじゃなかった
異議を申し立てようとしたら、先生が彼に、この件の私の関係性の有無を尋ねた
しかし彼は、私をこの件とは無関係と言い放ち、さよならも告げず目の前から立ち去っていった




