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第14話

昼休みのアリサからの言葉が頭から離れず、午後の授業は殆ど集中出来なかった


たった女子1人の言葉でどんだけ惑わされてんだ俺


一応理由を尋ねてみたが、色々はぐらかされ何も分からず仕舞いであった


本人曰く、「うるさいから黙って従ってなさい」だそうだ


全くもって理不尽である

こちらにだって訳を知る権利ぐらいあるだろ


もしかしたら召使いにはそんな権利ないのかもしれないな

クソ、一刻も早く下克上してやる


なんて思っていれば既に放課後だ


生徒はそれぞれ、部活に行く、家に帰る、友達と寄り道する、教室に残る等、違う目的で行動する


その中でアリサはまたしても教室にはいなかった


部活の見学をどうするか聞きたかったのだが


「今日も図書室か…」




そういうわけで図書室へ向かったのだが、そこには誰もいなかった


静寂と木漏れ日だけがこの部屋を埋め尽くす


その幻想的な景色の中に1人でいると孤独感が増幅していって、時間が無限に感じられそうだ


ここには、司書も委員の生徒も誰1人としていないようだ


「そういやこの図書室いつもガラ空きだよな 本とか盗まれないのかな」


割とマジでセキュリティーが薄すぎる

蔵書やら広辞苑やら何冊かくらいサクッと持っていけるぞ


そんでメルカ●で転売したら数千円稼げそうだ


「その心配は無いよ」


「…うわっ!?」


背後に人がいた


「だ、誰だ アンタ…」


この距離で気付かないとか、一体何処の暗殺者だ??


今すぐCIAはコイツをスカウトするべきだ


「やぁ 僕は2年図書委員の西村俊和(にしむら としかず)っていうんだ 最近、図書室のお客さんが増えてきて嬉しいよ」


西村と名乗る人物は、まるでゲームの登場人物のような自己紹介をしてみせた


つか2年生だったのか

すまないが初見でした


「俺は青峰幸真だ 気軽に幸真って呼んでくれ」


とりあえず、気さくに自己紹介


「うん 知ってるよ それで、どんな本をお探しで?」


え、知ってんのかよ


まぁでも、風の噂で耳にした人の名前を知ってるとか、よくあることなのかもしれない


俺の噂ならば、アリサのサポート役として校内を2人でよくうろつくことが多い(現に今日もそのつもり)ので、その辺から立っているのだろう


全くもって不本意だけど仕方のないことだ


「ご存知だったか!でも悪りぃんだけど今日は人探しに来ただけなんだ…ここには居ないみたいだから失礼するぜ」


アリサがここに居ないなら、別のところを探す必要がある


部活の見学開始までになるべく急ぎたい


「そっか… まぁまたおいでよ いい本を紹介するからさ」


少ししょんぼりとする西村

急を要したが厚意は無下にできない


「おう ありがとな」


せめてそう伝えて図書室を出た


--------------


結論から言うと、アリサは1人教室で俺を待っていた


俺が図書室に行っていると思ってた時間は、トイレで着替えていたらしい


つまり入れ違いだったというわけだ


けど、問題はそこだけじゃなかった


「アリサ、その格好はなんだ」


俺の問いに腕組み足組、尊大な態度で答える


「決まってるでしょ スイムウェアよ アンタの目は節穴?」


スイムウェアとかカッコつけてはいるが、要するにスク水だ


俺の分の水着がない問題が発覚


そして俺は目のやり場に非常に困った


なにせアリサはボッキュンボンでありながら身長は低いという、ロリ巨乳の名をほしいままにするスタイルの持ち主だ


そのロリ巨乳のスタイルラインがスク水によって強調されてしまっている(エロさ10倍エンハンスかかってます)


おまけにスク水+ロリ属性のせいでどこを見ても謎の背徳感に苛まれてしまう


腕組みの上に乗る乳房がたまらんペロp(以下放送禁止内容により自主規制)


「せめてタオルでも羽織ってくれ 目のやり場に困る 童貞には刺激が強すぎる」


性癖を燻られ、暴走寸前の理性を抑えて頼む


「これから行く水泳部には他にも女子生徒がいるのよ?目のやり場くらい困り慣れときなさい これはご主人様から童貞召使いへのありがたい躾よ」


とアリサは言いつつもタオルを羽織ってくれたのでなんとか理性の勝利を勝ち取ることができた


ていうか目のやり場に困り慣れるってどういうことだよ わかるようでわからないのでスルーすることにした


「へいへい てか泳ぐ気満々だな 昨日言ったように考えてきてくれたんだ ありがとな」


アリサが昨日言った通りにどの部を見学するか考えて来てくれたので助かった


「泳ぐ気満々って、このカッコ見れば当たり前でしょ、バカなの? それから私は優等生だから有言実行は呼吸と同じなのよ 感謝しなくてもいいわ」


コイツは、どういたしましてを素直に言えないのかな


というかまだ解決してない問題があった


「バカはバカで、それは別にいいんだけど、俺の海パンどうしようかな…」


俺が泳げないとなると、図式的にプールサイドでスク水JKを観察する犯罪者予備軍になってしまう

それはなるべく避けたい


悩んでいると、アリサがドヤ顔で小包を渡してきた


「ほら、アンタの分 さっさと着替えてちょうだい?」


小包を受け取ると、アリサは「これで貸し1つね」なんて言ってきた


定期の件で借り1個出来ず、水着を用意しただけで貸しが発生するってバランスおかしい


ともあれ後はご要望通り、急いで着替えてくるだけだな


「おぉ、俺の分まで… サンキューな」


念のためお礼も忘れずに言っておいた


礼儀知らずの非常識とは思われたくないからな


そんなわけで、予想外ではあったが美少女留学生との突然のプールにワクワクして着替えを始めた

新キャラ出したけど、この子をどう立ち回らせるか決めてませんorz


あと作者体調不良で次回投稿遅れるかもしれません

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