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「まじか…」
いやいやいや、そんなまさか。
異世界に転移する可能性なんて宝クジ当たるよりも低いぞ。
むしろ、実は夢で、今は病院のベッドの上ということもありうる。
「と、とにかく、夢だろうが何だろうがこのままいても状況はよくならないよな」
自分に言い聞かせ、不安な気持ちを振り払う。
幸か不幸か異世界系のラノベは散々読んだ。最低限の知識はある。
よし、とりあえず最初は自分のステータス確認だ。
異世界転移ものといえば不思議な力が宿るのが定番だしな。
よーし…
「ステータス、オープンッ!!」
叫ぶと同時に自分の目前に半透明の画面が!?
…………
………現れるはずもなく。
おぅふ
1人恥ずかしさで身悶えるのであった。
冷静なようで全く冷静じゃありません(o'ω'o)