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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

【番外編】拗らせ素人○○VS地下アイドルクソ×××○○殺し

作者: 無敗の藤原

「お疲れ様です」

「お疲れー」

「お疲れ様です」

「お疲れさま」

「お疲れ様です。お先失礼します」

「お疲れー賢道くん」

「七瀬さんお疲れさまでしたー」

「お疲れさま賢道くん。明日もよろしくね」

「相葉さんお疲れ様です」

「お疲れチョー」

「お先です」

「ああ、賢道くん。ちょっと言いかな?」

「なんですか?」

「実はね、役者じゃないんだけどモデルの仕事やってみないかって。今日来たゲストさんのなかで話を持ちかけてきて。率直に言ってどう?」

「ありがたいです。携帯台払えるか心配だったんで、是非お願いします」

「バーの仕事辞めちゃったの?」

「やってますよ。この後行かなきゃです」

「えぇ、じゃあ散財するタイプなんだね」

「そうかもしれません」

「なに?ギャンブル系?」

「一番は……避妊具ですかね」

「へ?」

「じゃあこの電話番号控えさせていただきます。お疲れさまでした」

「ごくろうさん。よろしくね」


「あ、賢道先輩もうあがるんですか?」

「これからバイトだよ」

「多忙ですね」

「めるちゃんはハタケンジャーのライブ?だよね」

「そうですそうです。もう、時間迫ってるんですから早く帰ってください」

「あはは。ライブ終わったらうちの店来てよ。サンドイッチ奢るから」

「なんかあったんですか?」

「この前の安藤のこととか聞きたいし」

「あんまり楽しくないですよ。それに金曜日の子は一緒じゃないんですか?」

「なんか今日は会えないって言ってた」

「浮気じゃないですかー?」

「もしそうだとしても文句言える義理は微塵もないね、ははは」

「わかりました。終わったらなんで11時くらいだと思います」

「おーけー。また後でね」




「じゃ、僕は仮眠とるからくれぐれも未成年にお酒出さないようにね」

「相変わらず寝てない生活なんですね」

「ほんとに。賢道くんが来ないと寝れないからさーバイト週5で入ってくんない?」

「昼間寝ればいいじゃないですか」

「昼はうちに友達来ちゃうからしょうがない」

「俺だって学生だからしょうがないですよ!」

「はいはい、高校退学してからでいいからさ」

「卒業って言ってくださいよ……」



「こんばんわ」

「あ、めるちゃんいらっしゃい」

「うわ、お客さん居なすぎ」

「金曜日の夜なんてこんなもんよ」

「金曜日の夜稼げないってもう終わってるんじゃないですか……」

「まあ座ってよ。どこでもいいから」

「じゃあここで」

「金曜日空いてるってことは安藤はダメだったんだね」

「なんか先輩に知られてるの気味悪いんですけど」

「めるちゃんのことは公私ともに知らないことはないよ、ハタケンジャーの前はえんじょ」

「ああー!!もういいですからその話は!」

「なにさ、別にだれかに聞かれるわけじゃあるまいし」

「第三者が見るんですよ、この小説を」

「なんのこと?」

「コホン。安藤先輩とはいい感じになったんですけど、安藤先輩が怖じけずいてなんか急に現実に戻されちゃった気がしたんですよねー」

「別に行為にこだわることないんじゃない?」

「もうダメですよ。私安藤先輩にひどいこと言って帰りましたから」

「そうなの?」

「そうです」

「惜しいことしたねぇ、あんないい男いないよ?」

「賢道先輩こっち系ですか?私、他にも男がいるって言ってなかったんでどっちにしろダメだったと思いますよ」

「言えなかったのは本気だったから?」

「賢道先輩は修羅場体験したことあります?」

「ないなー。みんなにきちんと事情を説明して、その上でお前が一番だよって言ってるから」

「うわー」

「人妻だったりお店の人だったりして公に話せない子ばっかりだから内輪揉めもないんじゃないかな」

「前から気になってたんですけど、どうやって知り合うんですか?」

「今なら出逢いサイト、掲示板、ネトゲオフ会、何でもあるよ。ナンパもたまにするし」

「私もそれやってたんですけど騙されて3対1でやらされたことあったんですよ」

「それは酷いね」

「それが私の修羅場でした。思えばあの後から草食系を好む傾向になったかも」

「あ!」

「急になんですか!」

「修羅場あったよ。思い出した」

「聞きたいです」

「酷い話だよ?」

「私も大概、汚いところに足を浸してますから」


「メンヘラ系の子と付き合ってたことあるんだけど、一日に200件くらいメールと電話が来てその度に手首切ったとか薬大量に飲んだとかそんな感じだったんだよ」

「付き合う前はわからないもんなんですね」

「いや、今思えばすぐにからだの関係を求めてきたのがその予兆だったのかもな」

「いるんですねぇ」

「その子が俺の友達にも迷惑をかけてるみたいで段々友達からも距離をとられることになって」

「それだけでも修羅場ですけど……」

「ちょうどそのころ親父の転勤が決まって、今の家に引っ越すことになったからチャンスだと思って連絡先全部消して関係をゼロから始めようと思いたったんだよね」

「まぁその女はキレるでしょうね」

「引っ越しの当日その子が俺の家に来たわけね。それで賢道くんとどうしてもお別れの挨拶がしたいってすごい丁寧な言葉で親父とお袋にいって、俺は後から自分のバイクで引っ越し先に合流することになったわけ」



「ごめんね、私が間違ってたの。ご両親にも挨拶したしこれから二人で引っ越し先に行こう」

「挨拶って今ので挨拶したってこと?もうわかるだろ?無理矢理縁を切ったんだから俺に関わらないでくれ」

「だから私が悪かったっていってるじゃん。またやり直そう」

「頼むから消えてくれ。俺一人で行くから」

「なんで?何がいけないの?」

「お前のメールとか電話に毎日追い詰められてたし!俺の友達もみんな離れていったんだよ!!頼むからもう関わらないでください」

「だからそれはもうやめるっていってるじゃん?」

「だめだ!もう、僕は行くんで。あと、お願いだから家族には何もしないでください」

「逃げたらそれは保証出来ないよ?私、あなたに裏切られたらなにするかわからないよ?」

「もうほんとに許してください!一生関わらないでくださいお願いします!」

「じゃあ私が死んでもいいんだ」

「もうごめんなさい!考えることも出来ないんです!助けてください」

「私、いつでも手首切れるようにカッター持ち歩いてるんだ」



「そいつがまず最初に切ったのはバイクの後輪で、遠くに逃げられなくなった。俺もヤバイヤバイとしか思えなかったけどとにかくカッターを取り上げなくちゃと思って腹を思いっきり蹴った。倒れたところを何度も蹴ったけどカッターを放さなかった」

「……。」

「酷い、赤ちゃんがいるのにって言って睨んで来たからますます怖くなってバイクで押し潰した。再起不能になるまで何回も。そのあと電車で引っ越し先まで行ったんだけど、親父に彼女とバイクどうした?って聞かれても何も答えられなかった」

「重いですね」

「しかもそれがまだ一年経ってないんだよなー。この話もはじめて人に話したよ」

「賢道先輩のそのバイクって深緑の中型ですか?」

「なんで?」

「すいません、そのバイクの持ち主に返したいから場所を教えてほしいって言う女の人がライブハウスに来てたことがあるんですよ」

テーマは『異常者怖い』です。

私はどうやらメンヘラ系の登場人物を書きたがる傾向にありますが、実際にはお会いしたくないです。人生がめちゃくちゃになりそう。

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