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第三話 妹の新魔法

 妹の新魔法です。

 中等部の初日が終わり、俺、リディス、マーク、シンシア、ダストンの何時もの5人は、学園の入り口を出て直ぐの道の脇で、今後の訓練などの日程を決めている。

 中等部となり、授業が昼の3時頃まであるので、授業終了の時刻からでは満足に鍛錬が出来ないのだ。

 話し合いの結果、授業のある4日は、それぞれの自宅にて体内魔力と体力の鍛錬と、武器の素振り等を行うようにし、家が近い者同士であれば、魔法無しの模擬戦もするように決めた。

 何故魔法無しかと言うと、俺達5人とミーナ、フィリップの7人は、皆その歳の少年少女の平均的な体内魔力量ではない。

 寧ろ、異常とも言える膨大な量なのだ。

 俺に至っては、限界量は有るものの、底を尽くまでには今現在制御できる最大級の魔法を、約4時間程繰り出し続けなければならない程の量になっている。

 まぁ、今でも体内魔力の鍛錬は続けているので、もしかしたら更に伸びているかも知れない。

 話が逸れたが、その異常な体内魔力量から繰り出される、攻撃魔法や身体強化魔法は、いとも簡単に建物を壊し、地面を抉ってしまう恐れがある。

 実際にぶっ壊した事があるだけに、そこは慎重にならざるを得ない。

 この日はこうした相談の後、俺とリディスは一緒の方角なので一緒に帰り、俺の家の中庭にある、紋記号魔法で製作された訓練施設は使わずに、中庭の中で魔法無しの特訓をする事にした。

 訓練施設を使おうものなら、マークが血相を変えて襲ってくるかもしれない。

 そんな事になったら大変なので、皆には絶対に訓練施設は使わないように厳命されたのだ。

 マークとシンシアは、中庭の広いマークの家で訓練するそうだ。

 ダストンも二人と同じ方向だが、昨日から鍛冶の修行を始めたらしく。授業が終わったら直ぐに帰って来い! と厳しく言われたそうだ。

 将来、ダストン製の武具を着て、俺も冒険者だったり、ライアスみたいに隊で働いたりするんだろうか? 少し楽しみである。

 確かに、ダストンは非常に手先が器用である。

 シンシアとリディスに、お手製のペンダントをプレゼントしたりしている。

 …あいつめ、妙なところでポイント稼ぎやがって…!

 おっと! 少し私情が入ったが、それは置いておき…。

 俺はリディスとマラソンしながら自宅へと帰っている、その道すがら。


「ねぇ、ダイン君。フィリップも連れてきて良いかな?」


 フィリップか…。ミーナと仲が良いし、遊び相手になってもらおう。


「ああ、構わないよ。ミーナもフィリップと仲良いからな」

「良かった~ フィリップも最近色々頑張っちゃってるから」


 ニコニコした笑顔でそう言われると、こっちも嬉しくなるな。

 ここはフィリップはベタ褒めしておこう!


「そうだな あいつの剣術は確かに脅威だ、高速戦闘を訓練してる俺も、たまに剣筋が見えないからな」


 そう、確かに脅威だ。

 彼の剣の腕前は、母であるマルナも太鼓判を押す程だ。


「そう! それ! あたしも頑張ってるんだけどな~。剣術の腕は、完全にフィリップの方が上だよ~」

「それでも、身体強化と補助魔法が加われば、リディスの剣術もかなり脅威だと俺は思ってるけどな」

「そ、そうなんだ、なんだか恥ずかしいなぁ」


 実際にそうである、彼女の剣術はマルナも認める程だ。

 その事も言うと、更に顔を赤く染めていた。可愛いのぉ~。

 楽しく会話しながらだと、時間が経つのもあっという間である。いつの間にか俺の自宅の前に来ていた。

 俺は、リディスをそのまま家に帰し、フィリップを連れてくるように言って、俺は自宅の玄関から家に入る。

 廊下を抜け、階段を上がり、自室で訓練の準備をする。

 買って来てもらった、皮の簡単な防具を身に着けていく。

 準備が終わった頃、タイミング良く俺の部屋の戸をノックする音が聞こえ、ミーナの声が聞こえてくる。


「兄さん 空けるよ~」

「ああ 良いよ」


 キキィ~と、少し古くなった音を立てながら俺の部屋の戸は開かれ、ミーナがニコニコしながら俺に近づいてくる。

 ポスンと、後ろから俺に両手で抱きつく可愛い妹…。俺は妹に振り返りながら声を掛ける。


「なんだ? やたらと機嫌が良さそうじゃないか?」

「わたしも一緒に訓練やって良い?」


 俺は抱きついたままの妹をそのままに振り向くと、小首を傾げたポーズでニコニコしている。

 ここで断ると始末が悪い、訓練施設は使わない事を、ゃんと言わねばならないが、そうなると魔法が使えないのだ。

 魔法が使えないと言う事は、身体強化も使えないので。6歳のミーナでは、10歳と9歳の接近戦の相手をするのは酷であろう。

 だが、それでも参加したいと言うだろう。

 リディアとフィリップには、ミーナの相手をする時は、少しだけ手加減するように言っておこう。

 そこまでを一瞬で思考し、俺はミーナに答える。


「良いよ。だけど…。今日から4日は、訓練施設を使わない訓練をするからな。魔法は使えないぞ?」

「えぇ~ どうしてぇ?」


 急に泣きそうな顔になるミーナ、俺は間髪入れずに即答する。


「俺達だけで訓練施設を使うと、マークが怒るだろう?」


 泣きそうな顔から一変、納得の表情を浮かべるミーナ。子供は切り替えが非常に早いものだ。

 理由を知った途端にこの表情だ。


「あ! 確かにマークさんならありえる」

「だろう? だから魔法無しの訓練なんだ」

「うん! 分かった!」


 分かってくれたようでなによりだ。

 ん? まだ俺を見ているが…。他に何かあるのか?


「ねぇ、兄さん。えへへ、良いもの見せてあげる!」


 ミーナがそう言うと、徐に魔粒子を収束し始めた。

 何をやるのかと思ったが、ただの魔力球を作っただけに思えたが…。その時だ!

 その魔力球は更に魔粒子を取り込み始め、最終的には人の手の形を成したのだ!

 俺はもしやと思い、恐る恐る、その手の形を成したモノに、右の人差し指で触れると…。人間の手の柔らかさだった!

 そう! これは紛れも無いエナジーハンドだ、しかしいつの間に習得したのか?

 確かに、以前どんな風に作っているのか聞かれた事はあったが、まさかその時からこっそり練習していたのだろうか?

 俺は取り敢えず、色々聞いてみる事にした。


「おいミーナ、いつから出来るようになったんだ?」


 俺がそう言うと、右の人差し指を頬に当て、可愛い女の子のポーズをするミーナ。

 チクショウ! 可愛いじゃねーか! イカン! イカン!


「う~んとね…。ちょっと前だよ?」


 ちょっと前って何時だよ…。俺が質問を続けようと思うと、ミーナはエナジーハンドを突然消した。

 恐らく、体内魔力の消費が激しいのだろう、俺も経験済みだから良く解る。

 初めの内は直ぐに消さないと、体内魔力がゴリゴリ削られるからな。

 いや、そんな事より質問だ! と思っていると。


「ふえぇ…。これってすっごく体内魔力使っちゃうから、直ぐ消さないといけないのよねぇ~。兄さんみたいに沢山出してみたいのに、今は1個作って少し動かす位が精一杯だよ~」


 そ、そうですか~、凄いね~。

 じゃない! 質問をせねば! 俺は一瞬呆気に取られたが、質問を続ける。


「そ、そうか。それより何時の間に練習してたんだ?」

「えっとね、兄さん達がお庭の下で訓練やってる時に、少しずつやっての、ちょっと前から」

「それでか、ここ1週間程。俺達と一緒に属性魔法の練習をしなかったのは、それが理由だったのか?」

「うん、わたしもエナジーハンドできるようになりたかったから」


 ミーナを大きく頷き、頑張る女の子のポーズをする。

 両手を丸め、胸の前でガッツポーズのような形のアレだ。


「そうか…、お前も頑張り屋さんだな、ミーナ」

「うん! もっともっと頑張るよ!」


 ミーナは会心の笑顔で答えてくれたので、俺も笑顔を返す。

 しかし、何故ミーナが出来て、他の4人が出来ないのか疑問である。マークは脳筋だから良いとして…。

 リディア、シンシア、フィリップが出来ないのが謎でしょうがない。ダストンはお察しだが…。

 以前、一度練習させてみたが、4人とも何故か出来なかったのだ。

 この世界の魔法について、更に謎が深まった気がする。

 もしかしてと思い、マルナとライアスに秘密があるんじゃないかと思って、二人にもやってもらった事があるが、二人とも全く出来なかったのだ。

 やはり、幼少の頃からやらないと、出来ないのだろうか?

 そんな事を考えながら、ミーナと少し話し、二人で移動し、中庭に着くと、丁度リディスとフィリップがやって来た。

 二人は手提げの籠に、皮製の簡易防具を入れて持ってきていた。

 俺は着用を促し、中庭で着用させる。

 二人の防具着用が終わり、初めに俺とリディスの模擬戦が始まる。

 俺は、ライアスお手製の、切っ先の丸くなっている訓練用の木の槍を両手で持つ。

 リディスは切っ先の丸くなった、これまたライアスお手製の木剣と木の盾を持つ。

 俺とリディスはある程度間合いを放し、お互いに向かい合う。


「リディス、今日は魔法無しだから、あまり力は入れないようにしよう」

「ええ! 解ってるわ!」


 そしてお互いに目で合図をすると、一気に間合いを詰め駆け寄る。

 先制攻撃はリディスだ、マルナ仕込の綺麗な縦斬りである。

 俺は、それを槍の柄を使って綺麗に受け流す。この動作はライアス仕込だ。

 俺はそのまま、ライアス直伝の足裁きから、なぎ払いを繰り出す。

 その攻撃を、リディスはライアス仕込の盾捌きで綺麗に上方に流し、隙の出来た俺の右横腹に向けて、マルナ直伝の早突きを繰り出す。

 だが、俺はその動きを見逃さなかった。

 俺は、ライアス直伝の足捌きで体制を整え、ライアス仕込の槍捌きで素早く槍を半回転させ、リディスの突きを右に逸らす。

 そこまでは良かったが、リディスの連続攻撃は止まらなかった。

 盾を上手く使い、俺の視界を遮ると、流された勢いを上手く乗せた回転斬りを繰り出す。

 俺はそれに反応したが、剣の取り回しの良さを実感する事となる。

 反応し、槍を少し回転させた所で、リディスの剣の切っ先は、俺の首筋に当てられていた。


「う!? やっぱりリディスの動きは素早いな。反応出来たが、返しが間に合わなかったよ」


 リディスは、木剣を俺の首筋から放しながら、首を横に振る。

 俺も槍を垂直に立て、お互いに一礼する。


「もう少し遅かったら、ダイン君の槍で弾かれてたよ。ここは剣の取り回しの良さが生きたのかなぁ?」

「確かに、剣の取り回しの良さもあるんだろうけど。盾で視界を奪う方法は、有効だったと思うよ。あれが無かったら、反応できたかも知れないけど…。これ以上は負け惜しみみたいになるから、素直に負けを認めるよ」

「やっぱりダイン君はやさしいね、ね!ミーナちゃん? って! ええぇ~!」


 ニコっと笑いながら後ろを振り向くリディス。あぁ~、やっぱり驚いてるな。

 俺は見えていたが、ミーナが青いエナジーハンドを出して、なにやらフィリップと遊んでいる。

 リディスは口を空けながら固まっていた。

 そんな中、フィリップはミーナに質問していた。


「凄いね~、ミーナちゃん。どうやったら出来たの?」

「う~ん…。解んない! でも練習してたら出来るようになっちゃったよ?」

「そうなんだ~ 僕は全く出来ないよ」


 いやいやフィリップ君、君は魔法が苦手であるかも知れないが、出来なくても良いんだよ?

 その会話を聞いていたのか、固まっていたリディスが再起動を果たす。


「ほんと! 凄いねミーナちゃん! あたしも出来ないのに…。でも、流石はダイン君の妹だね!」

「ありがとう! リディスさん!」


 リディスは優しく声をかけ、それをミーナは会心の笑顔で答える。

 あ、うん…。確かに凄いが、俺の妹は関係あるのか? いや多分あるんだろう?

 やはり、ライアスとマルナの子供は、何かしら特別なのかも知れない。

 その内、何かしら解るだろうから、今は考えないようにした方が良いのかも知れないな。

 いや考えない事にした! 今そう決めた!


 この後、俺とフィリップが模擬戦をしたが、フィリップの勝利だった。

 5分ほど打ち合ったが、最後の詰めが甘かった。

 もし実践なら、俺の左腕は、切り落とされていただろう。

 その後も組み合わせを変えながら、4人で楽しく訓練をした。

 ミーナを相手にする時は、皆手加減をする。そう決めたしな。

 ミーナも早めの組み手が経験出来て、非常にご満悦のようだった。

 途中でマルナが見に来て、混ぜて欲しそうにしていたが、大人気無い所もあるのであえて無視した。

 すこし見学していたが、夕食の支度があったのか、残念そうに台所に向かって行く背中は哀愁たっぷりだった。

 しかし、ミーナは真正の天才なのかもしれない、早くも組み手のコツを掴んだのか。

 ゆっくりとした動きであったが、見よう見まねで上手く立ち回れていた。

 いや~、実に賢い妹だと関心したものだ。

 そして楽しい時間も終わり、俺とマルナとミーナで、リディスとフィリップを見送る。

 玄関先で少しの立ち話の後、二人は名残惜しそうに帰宅した。

 それを見届けた後、俺はマルナに、ミーナがエナジーハンドを出せるようになった事を伝えると…。


「あら? 知らなかったの? ちょっと前から出せるようになってたわよ?」


 はぁ? 何ですと? 俺は今日知ったんですけど? 

 もしかして、ライアスも知っているのだろうか? 俺は疑問を口にする。


「もしかして 父さんも知ってるんじゃ?」

「ええ、知ってるわよ」


 マジっすか? 俺だけが知らなかったんすか?

 ちょっとショックである、俺が落胆していると。


「そうそう、ミーナったらね。兄さんを驚かせるの! とか言ってたわよ」


 おぉ~! 上手い口真似だ。て言うか親子だしな、似ていて当然である。

 しかしそうだったのか、俺を驚かせるために秘密で練習していたんだな。

 俺はその後、マルナと雑談をし、ミーナにエナジーハンドの生成と、操作のコツを実演しながら説明し、食事までの時間を潰す。

 しばらくするとライアスが帰宅し、今日の夕飯となり、ミーナのエナジーハンドと、学校の話題でもちきりとなる。

 ミーナは授業初日の話を始める。


「なんていうかね~、皆子供っていうか…。お話が合わなかったの」


 こればっかりは仕方なかろう、ミーナはこの世界の6歳とは思えないほどに賢い。

 まだ少し子供っぽい口調ではあるが、同い年の子と、会話のレベルを合わせるような処世術は獲得していないだろう。。

 う~む、やはりこの問題にたどり着いたか…。

 これは俺の責任でもあるだろう、早急に何とかしなくては、クラスで浮いてしまう…。

 あ! そう言えば、席はどうなったんだろうか? 聞いてみるか。


「なぁミーナ、お前はどんな席に座ったんだ?」

「えっとね、一番上の段の左端だよ。わたしとお話出来るお友達が、一人横に座ってるよ」


 ほぉ! ミーナと会話レベルが合う友達がいたのか!? その子もすげーな。

 なんて子なのか? 聞いてみるか。


「で、その子の名前は?」

「アイシャ・マルトーさんだよ、少し前に広場で出会ったんだけど、色々な本を持ってきてくれるの」


 ほぉほぉ! その歳で色々本が読めるのか、それは素晴らしいな! どんな本なんだろうか?


「その本は、どんな本なんだ?」

「うんとね~、兄さんが持ってるのと、同じような植物辞典とか、こーん位のお話の本とかだよ」


 ミーナはスプーンとフォークを持ったまま、両手を使って大きさを表現してくれた。


「そうか」


 いや~、それは驚いたね! その厚さのサイズの本となると、長編の物語とかかもしれんな。

 ミーナは、長編の物語をスラスラではないが、読む事が出来る。

 しかし、そのレベルの6歳が、この街には2人も居ると言う事になるのか…。

 その後は、ライアスとマルナから質問攻めだった。

 ミーナは食事を進めながら、二人の質問に答えている。

 我が妹ながら、良く出来ていると関心する。

 まぁ、しばらくミーナの学園生活は、心配しなくて良さそうだ。これは一安心である。

 そして話題が変わり、俺の中等部の話題となる。

 まずライアスが。


「ダインは今日から中等部だったが、どうだった?」


 俺は食事を進めながら答える。


「早速、今日から魔法の基礎訓練が始まったよ。何時もの俺達5人で、魔力球の作れないクラスの仲間に、コツを教えたりもしたよ」

「そうか、早速始まったのか」

「うん。それに、他のクラスの人達にも教える羽目になってね、大変だったよ」


 俺は苦笑いしながらそう答えた。

 ライアスも体験した事なのだろうな。

 その後、ライアスから面白い話を聞く事となった。


「知っていたか? ダイン。魔法の習得が早い者を抜粋して、武器の訓練が始まるんだぞ」

「へぇ~、それは知らなかったよ」


 初めて聞いた話だ、ライアスも経験したんだろうか?

 そんな事を思っていると、更に面白い話をライアスから聞いた。


「そうか、それでな、その武器の訓練でも、成績の良いものは街の外に出て、上級生と実践訓練も始める。野外での活動の訓練も工程に含まれている。野営地の設置の仕方とかな」


 マジっすか! メチャクチャ面白そうではありませんか!

 俺は、心が沸き立つのを感じる。

 ミーナとマルナが、羨ましそうに俺を見るが、今は無視だ! ライアスの話に集中する。


「そこでも成績が良ければ、学園に届けられた、低ランクのモンスターの討伐依頼や、薬草や鉱石等、素材収集の依頼も受ける事が出来るようになるぞ」


 なんだか、冒険者みたいな事が出来るようになるらしい。

 だが、座学はどうするんだ? 聞いてみるか。


「なるほどね~、楽しそうだけど…。座学はどうするの?」

「ああ、座学は免除される。だが課題として、予習レポートを提出しなければならなくなるがな」


 課題レポートか~、なんだか大学時代を思い出すな。


「そうなんだ、それなら問題ないかな」


 確かに問題ない、いくらでもやりようがある。

 しかしだ、マークが心配だな…。皆で手伝えば済む話だろうが…。

 その後も談笑は続き、夜も更け、俺は寝る事にした。

 寝る前に、例の計画書の作成は忘れない。

 大分完成してきてはいるが、近い内カディウスさんに見てもらわねば。

 寝る前にふと思ったが、ミーナの友人、アイシャ・マルトーとは、どんな子なんだろう?

 近い内に連れて来てくれると嬉しいが…。


 そして、それから4日後。

 学園の休日の日、ミーナがアイシャを我が家に連れてきた。


 ミーナがこれを出せるのにはちゃんとした理由が有ります。

 今は言えませんが、段々と明らかになっていきます。

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