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武器召喚士  作者: どこぞの委員長
第一章~ファイント~
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再会

どうも、どこぞの委員長です。


いやあ、すみません、めっちゃ久しぶりの投稿です。


前回のことなんて、もう忘れちゃいましたよね・・・


前回は、理事長を倒して誰かに呼び止められたところで終わっています。


というわけで、約三ヶ月ぶりの武器召喚士です!


初めての方は、一話からよろしくお願いします!(正直読みにくいと思います・・・)


では、どうぞ!

「え、どうして・・・」


俺の目の前にいる少女、その姿を見て俺は驚きを隠せなかった。俺は何度も目をこすって確認したが、その少女は幻覚ではないようだった。


「穂乃香・・・どうしてこんなところに・・・」


そう、俺の目の前にいる少女はまぎれもなく穂乃香だったのだ。


「もしかして生きていたのか?」

「・・・」

「えーと・・穂乃香?」

「・・・」


穂乃香は自分で呼び止めておきながら、俺の質問に全く答えようとしなかった。俺も何かおかしいと思い始めたころ、穂乃果がとんでもないことを言い出した。


「えーと、私は誰なんでしょう・・・」

「え・・・もしかして記憶をなくしちまったのか?」

「私が記憶喪失かどうかはおいておくとして、あなたは誰で、ここはどこですか?」

「う・・・うそだろ・・・」


どうやら、目の前の穂乃香は本当に記憶を失ってしまっているようだった。そもそも、どうして死んだはずの穂乃香がいるんだろうか。そんなことが頭の中を巡っていたが、とりあえずは目の前のことを解決してからだと思い、とりあえずいろいろ聞いてみることにした。


「なあ・・・」

「はい。何でしょう?」

「どうしてここにいるか分かるか?」

「いいえ。気が付くとここにいて、あなたが戦っていたので援護しようと思い矢を射た、という感じですね。」



どうやら、ここに来た理由は分からないらしいが、一つ引っかかることがあったので質問してみることにした。


「どうして俺に加勢しようと思ったんだ?」


あの時、穂乃香は理事長のほうにもつけたはずなのだ。だが、穂乃香は俺を助けてくれた。それが引っ掛かったのだ。


「・・・どうしてでしょう?」

「いや、俺に聞くなよ・・・」

「うーん、なぜかは分かりませんけれど、あなたがやられてしまうのは嫌だったんです。」


どうやら心のどこかでは俺のことを覚えてくれているのか、そんな答えが返ってきた。他にも色々と聞いてみたが、うっすらとはいえ俺たちのことを覚えているようだった。


「いろいろ質問して悪かった。そういえば、初めに聞いていた質問に答えてなかったな。俺は神永悠樹、そしてここは俺の固有結界の中だ。」

「こゆうけっかい?」

「ああ、俺が作り出すことのできる結界のことだ。」

「なるほど。では、私はこれからどうしたらいいのでしょう?」

「とりあえず、俺についてきてくれないか。仲間の皆も喜ぶだろうから。」

「はい。じゃあついていきます。」


質問の答えから考えて、もう穂乃香で間違いないと判断したので、俺はこの少女を連れてみんなのもとへ帰ることに決めた。少女のほうの許可も得てSクラスの教室へ続くゲートを開き、ゲートの外へと出た。クラスの中に穂乃香の亡骸はすでになく、みんなが俺の帰りを待っていてくれたようで、ゲートを出た俺を見るなり近寄ってきた。そして、あれやこれやと質問攻めにあうことになった。まあ、初めに理事長を殺した時の返り血で真っ赤になっていたので、大丈夫かどうか聞かれたのだが・・・

そうこうしているうちにやっとみんなの質問が終わり、俺もみんなにあの少女、穂乃香のことを切り出すことができるようになった。


「なあ、実は固有結界内で面白いやつを見つけたんだ。」

「悠樹さん、それはいったいどのような方なのですか?」


いつものように、マリアがみんなを代表して聞いてきた。こういうところは、やっぱりリーダーなんだよなと思いながら、俺は少女を紹介することにした。


「さあ、出てきてくれ。」

「はい・・・あれ?」

「どうしたんだ?」

「ここから出ることができません・・・」

「・・・え」


見ると、少女はどうにかしてゲートから出ようと頑張り続けていた。だが、それはおかしいのだ。なぜなら、俺はそこを通って出てきたし、穂乃香もそこを通ったことがあるはずだからだ。


「おにいちゃん、その人はまだ出てこないの?」

「ああ、ちょっと待ってくれ・・・おい、冗談やってないで早く出てこい!」


雪穂の問いに答えつつ、少女を急かしてみた。だが、一向に出ようとしないので俺もおかしいと思い、手を引いてみることにしたのだが、手を引いても少女は出られる気配がない。仕方がないので、紹介は結界の中ですることにした。


「すまない、なぜかそいつが結界の中から出られないらしい。だから、結界の中にきてくれ。」

「わかりましたわ。」

「すまない、ありがとう。」


そうして、俺たちは結界の中へ入った。


「じゃあ、改めて。こいつがさっき言ってた面白いやつだ。」

「みなさん、はじめまして。」


その少女を見たときのみんなの反応はすごいものだった。


「穂乃香さん」


みんな口々にそういうと少女のもとへ走って行った。少女が戸惑った顔で俺を見てくるので、俺は説明をすることにした。


「えーと、とりあえず、こいつらは君の仲間たちだよ。俺がした質問の結果、そして君の持っている弓から考えると、君の名前は神薙穂乃香だ。そして、俺たちと一緒にファイントという敵を倒していたんだ。でも、その途中で俺たちの通っている学校の理事長が君を殺した。だから、俺はそいつを殺すためにここへ連れ込んだんだよ。結果的に君の助けのおかげで奴に勝つことができた、ありがとうな。」

「そうだったんですね。ということは、皆さんは仲間なんですね。」

「そうですよ、穂乃香さん。もう会えないかと思いました。」

「私もだよ・・・」

「私も・・・」

「私もですわ・・・」


どうやら事情は理解してくれたみたいなので、これからのことを話し合うことにした。


「さっきも言ったが、穂乃香は今、記憶喪失だ。それも大変だが、問題は穂乃果が結界の外に出られなくなってしまっていることだ。みんなはこれをどう思う?」

「うーん、まず本人の前でいうのもあれなんだけど、私たちは間違いなく穂乃香さんの埋葬は済ませたんだよ。そこから生き返ったというのは不自然だと思うんだ。おにいちゃんはどう考えてるの?」


俺の予想は悔しくも当たっていたようだ。それは、みんなが穂乃香の埋葬を終えているということだった。その場合、かなり状況が限られてくる。


「それは当たってほしくなかったんだが、聞いてしまったものは仕方ないな。もし、そうだとするならば、穂乃香は確実に死んでいる。」

「え・・・私、死んでいるんですか?」

「悠樹、悪い冗談はやめてくれ!」

「そうですよ、やめてください!」


みんなが否定したいのは無理もないだろう。だって、せっかくまた会えたのにそれを死んでいると言われたのだから・・・。


「みんな・・・俺はこう考えているんだ。穂乃香は俺の記憶の(・・・・)にいる存在だと。」


俺のこのセリフを聞いたみんなは、ぽかんとして、こいつ何言ってんの、みたいな目でこっちを見てきていた。だが、俺は説明をつづけた。


「まず、固有結界は俺の記憶をもとに作られるんだ。そして、あいつを固有結界に閉じ込めた瞬間ぐらいに穂乃香は、いや、穂乃香の脳が完全に死んだ。その二つが至近距離で同時に起こることにより、穂乃香の脳波が固有結界の中にはいったんだ。そして、記憶をなくすという不完全な形で固有結界内で再生されたんだよ。これで、固有結界の中から出ることができないことにも説明がつく。だって、穂乃香は記憶のみ(・・・・)でここに存在しているんだから・・・」

「ということは、穂乃香さんに会いたければ結界の中へ行けばいいということですね。」

「まあ、そうなるな。おそらく、穂乃香の記憶のデータは俺の脳内に記録されているだろうから。」

「じゃあ、戦闘は一緒にできるということですわね。」

「それなら、心強いね。」


どうやら、みんな納得してくれたようだった。


「うん?これって私と悠樹さんは一心同体なのでは?」


こう、穂乃香が一人つぶやいたのは気にしないでおくことにしよう。


ともあれ、死んでしまったはずの穂乃香も固有結界の中だけとはいえ一緒にいられるのはとてもありがたいことだった。もう仲間が傷つくのは見たくない。俺はこれからもこのメンバーを守っていくことを決心した。だが、このとき固有結界の上空で不気味に笑って去って行った者に気付いたのは誰もいなかった。

はい、今回も読んでいただきありがとうございます。


何なんだろう、この話は・・・


三か月空くとこうなるんですね・・・


今回からは、できる限り空けないように書いていければな、と思っています。


ということで次回もよければよろしくお願いします!

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