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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

駄文2! 3人称なんて嫌いだー。

作者: 冬華。

これは3人称がとっても苦手な作者が適当に練習するために書いた作品です。

読みにくさ、分かりづらさが当社比140%となっております。

それでも大丈夫さ、という暇な方や寛大な方のみの閲覧を推奨しております。


ではでは、どぞ!

 ガタンゴトン…ガタンゴトン…粗くならされている道を馬車が行く。

 馬車は荷車、御者の位置に1人荷台に2人。荷台の2人は仕事を終えた後の様な雰囲気を醸し出している。

 そんな中、馬車を繰っている小太りな商人が口を開く。

「いやぁ…本当に助かった。まさかこんな道中でモンスターに遭遇するとは思わなかったからよ。お嬢ちゃん達が居なかったらどうなってたか… 」

 和んでいた2人の片方がゆっくりとした動作で小太りな商人の方を向き笑顔で返す。

「いえいえ。俺達の方こそ当然のことをしただけなのに馬車にまで乗せてもらって感謝してもしたりない位ですよ。」

 もう片方は相方の思いもよらない礼儀正しさに驚愕し、多少顔を赤らめながらも思ったことを口にする

「…アマネがキモい。いつもとは違うキモさがある。」

 相方にキモいと言われショックを受けつつも手を伸ばしながら呟く

「ソヨル…? その言い方だといつも俺がキモいみたいじゃないか! 」

「…違うの? 」

 軽い上目遣いでノックアウトされそうになるが耐えなければならない!

「ふふっ… オロオロするアマネ面白い♪」

 からかわれていた様だ… アマネは叱るか乗るかを迷い右往左往している…

「お嬢ちゃんよ、悪いんだがハエがまた来たみたいだからお願い出来るかい? 」

 小太りな商人が周りを見渡しながら馬車を止めたが心底嫌そうにしている。

「分かりました。アマネ、頑張って! 」

 ソヨルは元気良く返事をしアマネを促す。

「へいへいっと…」

 アマネはやる気なさげに起き上がり、そのまま馬車の上に(のぼ)る。


 馬車の周りには20人ほどの人だかりが出来ており皆各々に武器を所持していた。そして馬車の正面に位置している男が口を開いた

「おうおう! 俺らは泣く子も黙るフィリスペック4世だ! 今すぐ降りて荷物と女を置いてくなら命までは取らねぇぜぇ? 」

「で、誰がフィリスペック4世なんだ? 」

「聞いてなかったのか! この腐れ野郎! 俺らがフィリスペック4世だ! てかテメェになんか用はねぇんだ、女出せ女! 」

「隊長! この馬車、幼女が1人乗ってるだけっす! 」

「誰が幼女だとこの野郎っ! 」

 ソヨルが怒って片っ端から殴ろうと顔を出すが、総勢20人ほどの視線と舌なめずりに耐え切れず再び馬車に引きこもる。

「こりゃあ上玉だなぁ。おっちゃん、あんたは運が良い。あの女の子さえくれれば荷物は見逃してやるぜぇ。」

 しかし…この台詞は触れてはならない琴線を触れてしまっていた…


「おい… お前ら… この台詞吐いたからには生きて帰れると思うなよ…? 」

 低いアマネの呟き… だが喧騒としていた場の中で何故か全員に聞こえた。

「おいおい… あんちゃん、よくこの人数に凄めるなぁ… その台詞は宣戦布告と受けとっちゃうぜぇ? 」

 あくまでおちょくるような態度を崩さない盗賊たち。すると

「いいよ、どっちでも。どうせお前らは俺の射程圏内だ。」

 言い終えた途端。馬車を囲うように居る盗賊たちの端から短い悲鳴と倒れる音がする。

「一瞬で逝けるだけ慈悲深いだろ? 」

 馬車の後ろから徐々(じょじょ)に音が近づき惨状が(あら)わになる。

 一人は槌が頭に突き刺さり辺りに中身をぶちまけている。

 一人は剣が首を通過している。紙一重で頭と胴体が別れを告げるのは回避しているが噴水のように血を噴き出している。

 一人は15メートルほどある木の枝が胸に刺さり串刺しになっている。

 そしてその死を行使しているであろう死神は笑顔で呟く…

「ようやく半分か…? あぁ、あんたはしっかり最後まで生かしてやるから安心しろ? 」

 死神に「生かしてやる」「安心しろ」と言われて信じる者がいるだろうか…

 男は痺れ掠れる喉を酷使し叫ぶ。

「逃げろ! 」

 ただそれだけ、その一言が引き金となり生き残っている盗賊達はクモの子を散らすかの様に逃げていく。死神の鎌が自分に向いてないことを祈りながら、隣の者が殺されようとただ、ただ鎌の範囲から逃れることを考えて逃げ続ける…

 その蹂躙が収まった後、あの場に居て生き残った盗賊は4人であったという…




 盗賊団が去った後、馬車は終始無言で街に到着し礼金を受け取り商売をするために別れた。

「アマネ大丈夫…? 」

 あのようなアマネを見たことがないソヨルは心配と共に若干の畏怖を抱きながらも尋ねる。

「うん、大丈夫だよ。ちょっとキレちゃっただけだからもう平気だよ。」

「今日はもう無理しちゃダメだからね! もう宿とって休もう? 」

「はいはい。」

 腕を掴まれて引かれればアマネも頷くしかない。

 そのまま言われるがままに宿を取り、2人は同じベットで身を休める。

 アマネの寝息聞こえ始めて幾分か経ち、落ち着きを取り戻した頃にアマネが寝言とも独白とも取れる言葉を呟く

「ソヨルは私の傍に居てね…」

 舟を漕いでいたソヨルはその言葉に反応し覚醒して確りと返す。

「私もずっと傍に居るよ。」

 アマネはその言葉を聴いて安らかな笑顔浮かべた。



 日が昇る少し前にアマネは起床していた。もちろんソヨルを起こす事のないようにそっと。

 昨日の様な影はまったく感じられないが、その目は未だに標的を捉えていた。

「さてと… ソヨが起きる前にちゃっちゃと片して帰ってきますかなー… 」

 ソヨルが起きない様に呟きながらドアを開ける。ドアを閉める際にソヨルの方に目をやり、そしてゆっくりと閉めた。

 場所は変わり、フェリスペック4世のアジトである森の中の洞窟。この洞窟は森のモンスターが脅威な為、街の警備隊も追って来ないので絶好の隠れ家であった。

 その洞窟の一番奥。隊長の部屋に居る男、フェリスペック4世今代隊長フリスクがベットに突っ伏しながら喋る。

「生き残れたのは俺を入れて4人… 街の方に盗み行ってたのが7人だから、残り11人か… このままだと吸収されちめぇな。あのフェリスペック4世も俺の代でしめぇか… 」

「おじゃましまーす」

 ノックもせず扉を開けた馬鹿に説教をしようと、今まで引きずっていた気持ちをひとまず忘れたフリスクが振り向くと 死神が笑顔で出迎えた。

「て、てめぇどうやってここまで来やがった! 部下はどうした、まだ10人は残ってるはずだぞ! 」

 焦ってまごつくが、張れるだけ虚勢は張る。

 死神はそんなフリスクをあざ笑うかの様に飄々と答える

「どうやってって… そんなの正面からに決まってるじゃん。てか10人で良いんだ、確認する手間省けたよ。ありがと。」

「てめぇ! 質問に答えろ! 部下はどうしたって聞いてんだぁ! 」

 もう既に心では諦めているが、今までの隊長としてのフリスクが声を捻り出した。

「多分、もうないよ。ここ洞窟だし運が良ければ蝋にでもなってるんじゃない? 俺がここまで来たのは他にいないかの確認とあんたにコレを返しに来ただけだから。」

「コレだぁ? 」

「あぁ。コレで最後、あんたともお別れだ。」

 そういって死神は何もせずに踵を返す。何かされると思ったフリスクは身じろぐが死神が物を一切持っていないことに気付きホッとする。ホッとした瞬間死神からの言葉が降る。

「コレがあんたらに返す物だ。」

 言葉が降った途端、フリスクは洞窟の壁に張り付けにされる。痛みはない、いや、もう既に感知出来ないのかもしれない。体に刺さっているのは数十本の剣。いずれも見たことのある剣である。

「あんたの部下の剣、計29本。全部返したぞ。警備隊には言っておいたからあんたは無理に剣を抜いたりしなきゃ助かるよ。大事な所は刺してなくても抜いたら出血で死ぬからね。俺は約束を守る人だから。じゃね。」

 死神はそのまま姿を消した。残された洞窟にはただただ咆哮が木霊したという。



 1本道の街道を進み、和気藹々と会話を楽しむ2人組が居る。

「ねぇアマネ。いつまでそれやってるの? 」

「んー? じゃあ…ソヨルが俺より逞しくなるまでかな。」

「ふーん… じゃあずっとそのままかー。なら私がお嫁さんになってあげてもいいよ。」

「大丈夫。その前にソヨルは俺の嫁決定だから。ソヨに拒否権はない! 」

「えー… まぁいいけどさー。ねぇアマネ? 今度はどこに行くの?」

「んとねー… まぁ真っ直ぐ行ってみようか。」

「うん!」

暇つぶしになったでしょうか…?

これからも尽力しますので、ご贔屓にしてくれると嬉しいです。

あとアドバイスや意見などもあると頑張れるので気軽に下さいな。

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