表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

三閃 ギンタと小雪

M

「ブ( ゜д゜)ウム」

「これが……魔人ブ( ゜д゜)ウム‼」

「ブ( ゜д゜)ウムううううううううううううううううううううううううう‼」

 ピンクのデブは高らかに咆哮する。クッコロやコハンはチビるが、これくらいでチビっていては始まらない。いや、終わらせるんだ。全裸の剣を。全て投げ捨てて。

「全斬り‼」

 次元そのものを斬るその技を受け、魔人ブ( ゜д゜)ウムは真っ二つにされてしまった。これにより、クッコロの全裸の剣伝説は一旦の終焉を迎える。

「終わった」

「終わりましたね、クッコロさん」

「ああ、コハン」

 クッコロさんはコハンと軽くキスを交わし、全裸の剣の全工程は完結を迎える。

「いや、こんな終わり方で良いの?」

「まあ良いじゃねえか、フリーチン」

「そうそう」

「葬送?」

 セルティの同意に突っ掛かるフリーチンだが、コクウが何とか「まあ良いじゃねえか」と丸く収める。

「さっきの奴どっかで見たような」

「クッコロさん?」

「ああ、いや、気のせいだよな」

「?」

 クッコロさんはコハンの顔を見て、何かもうどうでもよくなってきた。

「さあ、行こうみんな」

「おう‼」

 彼らは光のような片割れに吸い込まれていく。不潔だよ。尻が臭いよ。嗅がれるほど。

「いや、姫様の肛門は臭くない‼」

 クッコロ一行は姫様の肛門に吸い込まれ、現実世界へと帰っていく。逆門番ピエロだ。メルヘヴン世代なのだ。無限に広がっていけ。


「虎水! 虎水ギンタ!」

「は、はい!」

 ギンタは飛び起きる。クラスメイトは爆笑し、幼馴染の小雪は嘆息する。

「夢か、今のは。これで152回目だ。同じ夢さ!」

 ギンタは誰に説明しているのだろうか。大切な物を無くしたのだろうか。悲しみにただ心が涸れたのだろうか。君が誰かを傷つけたとして

「責めることはできねえよなあ」

 一人きりで旅立つ君を

「遠く見守っているよ」

R

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ