#1.運命の刻
初めまして!この度この小説を書く天使よつばです!
小説は本当に下手なので、それでも良い方は是非見ていってください!
「もう後一ヶ月かぁ・・・」
波のように重いプレッシャーに打ちひしがれそうになった。
「どうしたの、葵?」
お母さんが話しかけてきた。
「いや、もうそろそろだなって」
「大丈夫よ。葵なら何とかなるわ。そういえば、もう来駕くんに伝えた?」
「う・・・」
「んもう、しっかり伝えなさいよ。新しい道をそれぞれ進むために・・・ね。
それに、来駕くんに迷惑かけないようにね。」
星崎来駕。私の高校の友達・・・いや、私の彼氏。ずっと仲良しでいた、最愛なる理解者。
そんな彼氏と、別れないといけないなんて。
でも、私の、VTuber生活のためには・・・!
「もう、未練なんてない。」
「ふふ、流石葵ね~お母さん、将来葵は・・・・・・とても愛されて、大人気になると思うの!頑張ってね、葵。」
「あっ」
その途端、私のスマホから着信音が鳴った。
「あら、誰かしら?」
「あ、つるごんさんだ。」
「ああ、確か葵が所属するうでプロの社長さんなんだって?社長なのに自分もVtuberやるんだね~」
「ちょっとつるごんさんと話してくる!」
そう言って、私は急いで応答した。
「はい、もしもし?うでプロ1期生、水彩ありさです」
「あ、葵ー?」
声の主はつるごんさん。私が所属する「うでプロ」の社長兼vtuber。私の親戚でもあり、通常所属するためにはオーディションが必要な所を、親戚ということで、向こうから誘ってくれた。
「つ、つるごんさん、何の用でしょうか?」
「あっはは、そんな堅苦しくしなくて大丈夫なのにー♪気軽につるっちって呼んでね♪」
・・・そして、友好的である。
「・・・?そんなあだ名ありましたっけ」
「あぁ、葵の同期の子にそう呼ばれてるの。」
「あ、そういえば私の同期にまだあってませんよね
・・・つるっちさん」
「だーかーらー!さん付けはやめてよー!はい!」
「つっ、つるっち・・・」
「はーい、よく出来ました♪」
・・・背後から視線を感じる。
チラッ
「にちゃぁ・・・」
(お母さんか・・・あの笑顔、笑顔じゃない気が・・・)
「あ、それとね・・・また、デビュー前の会議を開きたいなと思ってて」
「なるほど・・・そこで、同期の方々と初対面ということですか。」
「そーそー♪」
「一つ聞きたいんですが、live2Dって・・・」
「あっ」
「・・・えっ?」
「ごめん、まだやってない・・・」
「ちょっと、つるっちぃぃー!もうデビュー1か月前なんですよ!?」
まったく、この人のマイペースさは尋常じゃない。
「ご、ごめんってぇぇ・・・
でもさ、葵も来駕くんとのこと、まだ終わってないんじゃない?」
「う・・・」
「どっちもどっちだ・・・」
「どっちもどっちだ・・・」
「じ、じゃあちょっと決着付けてくる・・・」
「はーい、いってらっしゃい~♪」
電話を切った後、来駕に電話する。
「だ、大丈夫だよね・・・?」
「ん?葵?こんな時間にどうしたんだ?」
胸が・・・痛い・・・
「あの・・・さ、私たち、別れよ」
「え・・・何で・・・なんだよ・・・
俺達、仲良くやってきたじゃないか!」
「ごめん・・・私達、合ってないと思って・・・」
口だけの嘘を語る。
「それじゃ・・・ごめん。またね。」
「え、何で、あお」
一応、番号だけメモっておくかな・・・もしもの為に。
そのまま、私は彼の連絡先も、未練も全部削除したのであった。
これで、良かったんだ。彼のことを少し考えながら、そのまま眠りについた。