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勘違い魔王のVRMMO征服記  作者: 愛良夜
第一章 アズガルド大陸
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思ったよりスケルトンは優秀です?

目を覚ますと、見知らぬ天井だった。


「ん?」


こういう時は<始まりの村>とかで目が覚めると思ったが、目の前にいるのは、魅了族、一目族や鬼族など様々な魔族や魔人がひしめく集落だった。

モンスター達の頭上にはプレイヤーを表すネームプレートなどが出現しておらず、NPCの名前しかないので、集落を一周した結果も込みで、ここにプレイヤーは俺一人しかいないと分かった。

とりあえず自分のスキルも確認しつつ集落の外へ行き、近くにいるモンスターでスキル試ししてみようと思った。


「召喚:<スケルトン:ソルジャー>」


---

名前:スケルトン・ソルジャー

メイン職業:兵士

<ステータス>

Lv.10

HP:500

MP:0

筋力:50

体力:50

敏捷:50

精神:0

堅剛:50

知力:0

<スキル>

近接格闘術:中級

自己再生術:中級

自己強化術:中級

武器格闘術:中級

<加護>

骨王の加護

---

骨王の加護:物理耐性大幅上昇、稼働域大幅上昇、全ステータス上昇


とりあえず一体だけ召喚してみた。

消費MPは一体で10、俺のMPは既に200を超えているので、20体までは召喚できる。

召喚されたスケルトンは、簡素に武装しており、革装備と要所を鉄で守った防具と、シンプルな鉄剣と鉄の盾を装備している。


「よし、行け!スケルトン!近くにいるゴブリンに攻撃!」


〇ケモンのように声に出していったが、そんな事をしなくてもスケルトンは十分に言う事を聞くようで、スケルトンはゆっくりと剣を抜いてゴブリンに近づいた。

その姿はさながら数多くの戦いの場を生き残った歴戦の兵士の様で、ゴブリンに十分近づくと、気づかれぬように、ゴブリンの死角から襲い掛かり、綺麗に頭と胴体を切断した。


「つよっ」


無駄な動きが一切ない、容赦ないほどに合理的な一撃。スケルトンはそのままゴブリンの死体から耳を切り落とし、俺の方へ持ってきた。

(お?ああ、討伐証明みたいなものか?)

そういえばチュートリアルでプレイヤーはギルドに登録して~みたいな事をするものだと思っていたが、それらしき建物はなかったし、恐らく他の街に行かないと無いのだろう。

とりあえず素直に受け取ってアイテムボックスにしまっておいた。


それからも、同じようなスケルトン・ソルジャーをもう4体召喚し、合計5体と俺で集落周辺のモンスターを討伐しはじめた。

目につくモンスター全てを討伐対象とし、俺自身も死霊術である<死屍再誕(ししさいたん)>、いわゆる死体をゾンビ化させて再び戦わせる術や死霊魔法であるソウルドレインを使用してMP回復したり、自分なりの戦い方を模索していた。


外が暗くなり、周囲のモンスターは粗方居なくなったので、今度はスケルトン・ソルジャーを2体残して、今度は新しくスケルトン・ハーブリストを召喚した。

こいつは戦えないスケルトンだが、代わりに薬草採取や薬草から薬を作るのに特化しており、とりあえず2体ほど召喚して、薬草採取を命じたらものすごい勢いで周囲の草を毟り出した。


俺から見たら全部ただの草だが、どうやらこいつらから見たら全部薬草の様で、アイテムボックスに入れてみると、打撲を治癒する草だったり、風邪薬だったり、数多くの薬草が大量にとれた。


後で村に帰ったら、集落の薬師が買い取ってくるだろう。

ハーブリストを帰らせ、今度はスケルトン・ハンターを召喚した。

スケルトン・ハンターも同じく戦闘能力は無いに等しいが、代わりに動物の数々な狩猟に優れており、罠設置な優れた解体技術もあると言う。


先ほど道の途中で大きなイノシシを見かけたので、ハンターを3体召喚して、イノシシやシカなど、肉を取ってきてほしいと指示を出した。3体は頷いた後、各々別々の場所へと向かった。

俺はその間やる事もないので、VRMMO特有のイベント広告やワールドメッセージ欄を眺めていた。

イベントは新規サービス開始のいわゆる課金優遇や始まりの街のアイテムやサービスが2割引きなど、手厚いサービスが多くあったが、そもそも俺は自分がどこにいるのかも分からないので、パーティに入る事はおろか、何も体験できない状況だった。


トホホと思っていると、気が付いたら3体のスケルトン・ハンター達が帰ってきていたようで、それぞれ鹿肉、熊肉、猪肉を携えていた。それだけでなく、皮や角など、他にも使えそうな部分を多く持ち帰ってきており、精肉店や服屋に売ればいい金になるなと思った。集落に戻り、街の薬師である魔女に薬草を売り、精肉店と仕立て屋に肉や皮を売り、鍛冶屋に角などを売ったら、そこそこの金になった。種族はスケルトンになっているので、別に腹も減らないし眠る必要もない。


暫くそうして集落で過ごしていると、集落の交易所に一隻の飛行船がやってきた。

この飛行船に乗れば、近くの都市まで行くことができるので、俺は折角なので乗っかる事にした。

飛行船の乗客層の入った時、誰もいなかったので、一番良い部屋に金を払ってゆっくりとすることにした。


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