表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界対策少年課  作者: 時の花
第1章 異世界対策少年課 始動!
5/1181

第5話 いや、突然面接準備と言われても‥

初任務の日から数日、俺は毎日任務をしていた。

ある日は草原でバッタの魔族と戦い、またある日は山で鹿の魔族と戦い‥

そうして、俺はくたびれていた。

そんなある日、俺は石山さんに聞いた。

「少年課の刑事って俺しかいないん?」

「ああ、お前しかいないぞ」

石山さんはパソコンを動かす手を止めて答えた。

「じゃあ仕事減らしてくれない?俺一人でやる量じゃないから」

「ああちょっとまって、今いいところだから」

「ん?」

俺は気になって石山さんの机を見に行った。

パソコンの画面には仕事とは思えない画面が映っていた。

「おい何でお前FXやっているんだ?」

そう、石山さんのパソコンにはFXの画面が大きく映っていた。

FXとは、簡単に言うと取引してお金を稼ぐものである

「いや、仕事終わったから一息つこうと思って」

ブチッ

俺は石山さんのパソコンの電源を強制的に切った。

「お前何するんだ! 今いいところだったんだぞ!」

「俺が任務で疲れているのにお前ふざけんな!」

俺は感情を込めて怒った。

「そんなに暇なら、俺の任務減らして代わりにそっちが仕事するのでもいいよね!?」

「いや、すまん悪かった」

ようやく自分の悪さに気づいてくれた。

「あともう一人刑事が入る予定だから、仕事減らさんでも許してくれ」

「え、もう一人入る予定なの?」

俺は驚いていた。そもそも異世界の武器を使える中学生なんて限られている。それを見つけることができたことに驚いた。

「ああ、ダークウェブでここの刑事の募集かけたら一人応募してくれてな」

色々突っ込みたいが今は我慢する。というか面倒くさい。

「相手の都合で少し日が空いたがな」

「いつ来るんですか」

「1時間後だ」

…早くね?

「何でそんな大事なこと伝えてなかったの」

「いや、忘れていた」

そこは忘れないでよ。一緒に仕事するようになるんだぞ。

「まあそれよりもうすぐ面接だぞ、準備手伝え」

「あとお前メモ係として面接に参加しろ」

「いや聞いてねーよ」

本当に初耳だ。でも新しい刑事が入ってくれたら俺の仕事も楽になるだろう。

そんな思いで面接の準備をした。


「よし、面接の準備終わった」

面接開始10分前にやっと準備が終わった。

「やっと終わったな」

「お前は何もしてないけどね」

そう、石山さんは指示しただけで何も手を動かしていなかった。

「いや、指示はしてたから‥」

「手を動かせ」

何で俺が怒ってるんだろうか。

「というかメモ係って何すりゃいいんだ」

「俺が質問するから、質問内容とその答えをメモしとけ」

「分かった」


それから数分、どんな人が来てくれるか、期待を胸に待っていた。

トントントン

ドアをノックする音が聞こえた。

「どうぞ」

「失礼します」

俺は鉛筆を握りしめ、メモをとる準備をしていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
新たな刑事の登場を期待させる展開があったので今後のストーリーが気になりますねぇ……
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ