第317話 罪を起こさせない独自の方法
前回のあらすじ
売り子デビューした
31日
そんな感じで3日間の売り子の仕事は終わった。罪の償いだったはずだけど。
「よし。今日もこれで終わり。良かった。ちゃんと売り切れて。売上もいいわね。じゃあ、これで本当にさようなら。また会えたらいいわね。」
「あの…結局、これって罪の償い…だったんですか?」
本当にそこ謎だった。
「ああ、そういえば説明していなかったわね。ごめんごめん。それで合ってるよ。名目上は罪の償い。ところで、この仕事楽しかった?」
急に振られた。
「あの…悪いんですけど、正直…楽しかったです。」
これは償いで、楽しんじゃだめだって思ってたのに、それでも楽しんじゃってた。
「いいよ。それなら良かった。償いって言っても、正確には同じような罪を起こさせないためのことだったんだ。これ、楽しかったでしょ。こんな感じで、人生色んなことを愉しめばいいんだよ。人間、幸福状態、満ち足りてるのときにわざわざ罪を犯そうとはしないんだからさ。」
言われてみればそうかも。あのときだって、悲しさで胸がいっぱいで、楽しさなんてどこかにおいてきていた。
「それにね、これはお姉ちゃんの言葉なんだけど、家族っていうのは、家族が笑顔でいることが嬉しいもんなんだよ。たとえ、その人が死んでしまったり、生き地獄を味わったりしていてもね。」
お父さんも、そんな気持ちなのかな…
分からない。分からないけど、お父さんならそんな気がする。
そんなことにも気が付かないなんて…
「愛香。帰ろう。あー警察署まででいいから送ってくれないか?瞬間移動で。お願い。」
話に入るのは野暮だと思って、さっきまでずっと黙っていた翔だったが、さっきの彼(彼女?)が帰ったので、もういいかなと愛香に言った。
「うん。先輩。」
愛香の瞬間移動で、2人はいつもの警察署の前へと移動した。
「じゃあ。良いお年を」
「良いお年を。」
暗い中、二人は家へと帰る。
「それにしても、愛香を気にかけろと言われたけどな…何があったのか教えてほしかったな…」
翔は帰り道、あのとき言われたことを思い出していた。
2日前、愛香が売り子デビューする前のとき、翔は方土と話をしていた。
「その子のことを、ちゃんと気にかけてあげなよ。人には見えないところで、一人で抱え込んでいるかもしれないから。手遅れになる前に。」
年の終わりのカウントダウンで賑わう駅前を、翔はそのことだけを考えながら帰っていった。
今回でこの章終わりです。
本当に予想より短く終わったなと
それにしても本当に悲しい話だった…
愛香がもう途中はおかしくなってしまったからね
いつもと違って敵扱いしてたし
それとは別なんですけど、次章どうしよ…
考えてたやつあったけど、この章が早く終わったからどうしようか悩んでる




