第315話 罪滅ぼしといっても
前回のあらすじ
優しすぎて泣ける
「さ、明日から罪を償うためのことをはじめるよ。3日ほどだけど、大丈夫?」
「え?あ、はい大丈夫です。」
3日なら…特に問題ない。
私は瞬間移動で逃げることもできたけど、それを使う気にはなれなかった。罪は罪。何があろうと、償わないと。
「そういや、お父さんが殺されたら病気が収まったとか言ってたよね。もしかしたらそれ、ただのプラシーボ効果かもしれんよ。だからさ、お父さんが病気を流行らしたかは分からない。そんなんだから、流行らしていないって自分に良いように解釈したほうがいいよ。」
プラシーボ効果とは、思い込みで何とかなるという効果のことである。
「…はい!」
愛香は笑顔で言った。
「愛香、大丈夫だったのか?」
次の日、昨日の人に罪を償うと言うわけで一緒に歩いていると、先輩に出会った。
「先輩。大丈夫です。」
「なら良いが…」
「へぇー。あなたも昨日質問してきたけど、やっぱり知り合いだったんですね。」
「あー。どこかで見たと思ったら昨日の!昨日はお世話になりました。」
「あ、そうだ。」
2人は私に聞こえないように内緒話を始めた。
「愛香、何か困ったら相談しろよ!師匠とかよりは断然いいこと言えないけど、でも親身になって聞いてあげるぐらいはできるから!」
先輩が珍しくかっこよく見えた。何を話してたんだろ。
「そうだ。なんなら手伝ってくれない?行商人なんだよね?ちょっとした商売の手伝いだから。」
「色々と恩あるしな。よっしゃ手伝ってやるよ。」
先輩ってなんか恩とかちゃんと返すタイプだよね。借りっぱなしがいやとか、そういうタイプ
「そういや名前まだだったね。僕は方土。君たちは?」
「私は波山愛香です。愛香って読んでください。」
「大木翔だ。」
「さ、じゃあ今から何をすればいいのか教えるから。ズバリ、商売の手伝いをして。それだけ。」
え?
罪を償うんじゃ…
「何でって顔してるね。こういうタイプの子の罪を償うのはこれがいいから。問題ないよ。」
よく分からないけど、とりあえず言われるがままに準備をした。そして売り子として、商品を宣伝し始めた。
「いらっしゃいませ。こちらのピーラー、いかがですか?料理するときに本当に役立ちますよ!」
しかし、あまり人は来てくれない。
「この子可愛いから客を増やせると思ったんだけどな…よし、あれもやるか。」
可愛いって言うのが聞こえた。なんか…恥ずかしい。
「ちょっとだけ待ってて。」
今回は悲しい話だったけど、でも救いがあったからまだ良かったね。
でも、救いすらない悲しい話もこの世の中にはあるんだよね…
そういや、この章ももう少しで終わるよ。
意外とこの話短かった。30話ぐらいかかると思ってたのに




